9月入学が国際標準・グローバル基準というのは本当なのか?

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     今日は「9月入学が国際標準・グローバル基準というのは本当なのか?」と題して論説します。

     

     下記は共同通信の記事です。

    『共同通信 2020/05/25 9月入学、市区長8割慎重か反対 新型コロナで政府が検討

     新型コロナウイルスの影響を受けて政府が導入の可否を検討している9月入学制に関し、全国市長会は25日、市区長の約8割が慎重か反対だったとの調査結果を明らかにした。

     市長会は東京23区を含む全815市区長を対象に調査し、576人が回答した。「賛成」104人(18・1%)に対し、「反対」は103人(17・9%)で「慎重」は360人(62・5%)だった。9人は「保留」と答えた。

     一方、全国町村会も各都道府県の町村会長47人に意見を聞いた。賛成は3人で反対が38人、「どちらとも言えない」が6人だった。

     両会は、自民党が同日開いた秋季入学制度検討ワーキングチームの会合で調査結果を報告した。』

     

     上記記事は、9月入学について、全国の市区長の多数が慎重もしくは反対をしたという記事です。

     

     新型コロナウイルスによる学校の長期休校を受け、政府が検討中の9月入学について、全国の市区長の8割が導入に慎重もしくは反対しているという調査結果が出ました。新型コロナウイルス対策に全力を挙げるべきだという意見が多く、自民党のワーキングチームは提言の原案をまとめ、今年や来年など直近の導入を見送るべきだとしています。

     

     9月入学は、児童や生徒への負担が大きく、国民的な合意や一定の準備期間が必要であるとの見解を示しています。また教育現場や専門家からも異論が続出し、政府与党は来年度秋からの導入を見送る方向で調整しています。

     

     そもそも何十年もやっている仕組みを変えるというだけで、とんでもない話であると言わざるを得ず、私はもともと9月入学導入に反対の立場です。

     

     よほどのメリットがあれば違う見解も持てるかもしれませんが、私が思うところ、ほとんどメリットはありません。

     

     そのため、9月入学に移行するための莫大なコストがかかり、そのコストに見合うだけのものがあるのか?といえば、今拙速に導入する話ではないと考えます。

     

     9月入学の問題については、まるで大阪都構想を思い出させます。9月入学を推奨する人は、とにかく「国際標準に合わせるのが正しい!」などと薄い論拠で9月入学にすべきという言説を振りまいている人が多いと思うからです。

     

     9月入学は果たして、本当に国際標準なのでしょうか?

     

     ニッセイ基礎研究所の調べによれば、小学校・中学校・高校の学年歴は、下表の通りとなっております。

     

    <月別・国別の学年歴>

    (出典:ニッセイ基礎研究所)

     

     上記の通り、日本は4月ですが、インド、パキスタンも4月ですが、例えば米国は週によって異なりますし、シンガポール、マレーシア、バングラディッシュ、南アフリカが1月であることをはじめ、スイス、スウェーデン、デンマークなど北欧諸国と台湾、ヨルダンは8月です。

     

     9月を学年歴にしている国は確かに多く、英国や中国などの国名が連ねています。まさか中国が9月だから、中国人留学生を多数入れるには9月入学を認めるべき!などと考えているとするならば、何が国際標準なの?といいたい。中国に合わせる必要はどこにあるのでしょうか?

     

     この表を一発見れば、9月入学など不要であるという結論は明らかです。

     

     なぜ9月入学をやりたいのか?中国人を大量に入学させたいのか?あるいは、中国人を大量に留学させることをビジネスにしようとしている連中がいるのか?わかりかねますが、「改革が必要だ!」という言説も私は看過できません。

     

     例えば私の名前が、いきなり”マイケル杉っ子”とか”ジェームス杉っ子”とか、メリットなど知らないが改革が必要だから変えるなどというのは、改革バカとしか言いようがありません。

     

     改革が大事!とやって今までのモノを変えていくことが、どれだけ日本を破壊してきたことか?ということでもあります。

     

     いずれにしても上表の通り、1月〜10月まで学年歴が国別に存在しているというのが真実で、この表を一発見れば、9月入学の必然性は薄れます。

     

     よく大学ランキングを持ち出し、日本の大学の地位低下を主張する言説もありますが、ランキングを作っているのは英国と中国で、いずれも9月入学の国です。

     

     そのため9月入学を導入すべきという人は英国、中国をイメージしているということでもあり、英国や中国を中心としたアカデミズムや大学からみれば、留学生の受け入れができないというデメリットはあるかもしれません。

     

     しかしながら日本教育学会は9月入学について、学習の遅れを取り戻し、学力格差を縮小する効果は期待で射ないとして、反対する独自の提言をまとめています。

     

     しかも4月→9月に移行する際、移行期という端境期が出てきて、その期間の半年間はどうするのか?という問題もあります。

     

     その子どもの教育のために余分な教員、余分な教育施設が必要というシミュレーションもあり、現場からは絶対に対応できないという声もあるようです。

     

     さらに9月入学に移行するとなれば、学校教育法など30以上の法改正も必要になると言われており、大いなるロードが発生する割に得るものは少なく、「意味ねー」という結果になるのは当然の帰結といえるでしょう。

     

     

     

     というわけで今日は「9月入学が国際標準・グローバル基準というのは本当なのか?」と題して論説しました。

     

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