高校野球の開催を中止する必要はありません!
JUGEMテーマ:夏の甲子園
今日は「高校野球の開催を中止する必要はありません!」と題して論説します。
朝日新聞の記事をご紹介します。
『朝日新聞 2020/05/20 20:36 「最後は試合して終わりたい」 甲子園中止に悔やむ球児
全国高校野球選手権大会を主催する朝日新聞社と日本高校野球連盟は20日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今夏の第102回全国選手権大会と、代表49校を決める地方大会の中止を発表した。
昨年まで全国選手権に戦後最長の13年連続出場を果たしていた聖光学院(福島)は、19日から約1カ月ぶりに全体練習を再開したばかり。中止決定を知った内山連希主将(3年)は「甲子園は小さいときから夢見てきた舞台。なんと言えばいいかわからない」としながら、「仕方ないという思いもあって……複雑です」とうつむいた。
2年連続の出場をめざした津田学園(三重)では、佐川竜朗監督が3年生とマネジャー計25人を集めて開いたミーティングで選手に語りかけた。「みんながこの夏絶対に甲子園に行くんやという気持ちで練習してくれたのは、私の心には財産として残っています。この夏がないっていうのは想像もつかないけれど、みんなは先のある人間だから、夢を持って次のステージに行くために最善を尽くしてほしい。みんなの高校野球はまだ続いているから」
ミーティング後、涙を拭う部員もいた。山崎滉介主将(3年)は「この夏は津田学園の歴史を変えるつもりでやってきた。挑戦することもできないのは、正直悔しい」と話した。
昨夏代表の筑陽学園(福岡)は練習後、グラウンドに3年生29人が集まり、江口祐司監督が大会中止を伝えた。監督に促された中村敢晴(かんせい)主将(3年)は「きついことでも甲子園に向けて練習できた。これまでやってきたことは宝物。これからも支え合ってやっていこう」と呼びかけた。
鹿児島城西は、今春の選抜大会で初めて甲子園の土を踏むはずだった。古市龍輝主将(3年)は「最後はどんな形でも試合をして終わりたい。この経験を将来に生かしたい」と誓った。
昨夏、初めて甲子園に臨んだ誉(ほまれ)(愛知)。試合に出場した手塚陸斗君(3年)は「最後の夏は甲子園で1勝すると去年の3年生と約束した。悔しいし、悲しい」。今年のチームの目標は「甲子園8強」を掲げていた。堀魁斗主将(3年)は「夏の甲子園はあると信じていた。冬の厳しい練習に耐え、春、夏にぶつけていこうという気持ちが強かったので悔しい」と話した。』
上記記事の通り、日本高校野球連盟は2020/05/20、新型コロナウイルスの影響で8/10から予定されていた夏の甲子園と、全49代表を決める47都道府県の地方大会を中止すると発表しました。夏の甲子園中止は戦後初です。
日本高野連によれば、県境をまたぐ移動と長期宿泊を伴う甲子園大会で、事前の地方大会で選手らの感染リスクを完全に排除できないと判断した模様。長期間の休校で夏休み短縮の動きもあり、地方大会開催で学業に支障をきたし、全代表が決まらない可能性もあるということから中止を決断したとのことです。
記事では、中止を告げられて涙を流す球児についても報じられていますが、春の選抜に続き、夏の選抜も中止になってしまいました。
これはもう日本の不条理さ、バカさ加減の象徴といえます。
特に理由が噴飯もので、「選手の感染リスクを完全に排除できない」という件が徹底的にオカシイ。なぜならば感染リスクを完全に排除できないなど当たり前で、例えばエボラ出血熱の感染やペストの感染リスクも排除することはできません。
完全に排除できないからやらないというならば、月が落ちてくる可能性も排除できず、マグニチュード10.0の地震が発生して日本列島が崩壊する可能性も完全に排除できません。
この「完全に排除できない」という論理を理由に中止にしてはいけないと私は考えます。完全に排除できないなら、自動車の運転だって事故を起こす可能性を完全に排除することは不可能なので、車を運転してはいけないという話になります。
感染リスクでいえば、一定以上どうしても想定されるから・・・などの言い回しや、受け入れがたいほどのリスクが予期されるから・・・といういい方なら、まだ理解できます。
完全に排除できないという言い方は、全く承服できず、本当にバカバカしい話だと私は思います。
しかも感染リスクは、高校野球ではほぼゼロといえます。
まず甲子園は屋外であるため、東京ドームや大阪ドームと違って密室ではなく感染リスクはありません。
バスの移動で感染リスクがあるかもしれませんが、コロナウイルスは飛沫感染と接触感染とエアロゾル感染に気を付ければいいだけなので、換気をして、極力目と鼻と口を触らないように注意してマスクして黙っていればいいだけの話。
リスクを完全に排除できないとしても、1%とか0.1%とか感染確率をゼロに近づけることは可能です。
変な話、密室の畳4畳半の部屋で麻雀を6時間〜7時間でもやっていれば、感染リスクはあるでしょうが、屋外の野球場でどうやって飛沫感染するのか?接触感染するのか?エアロゾル感染するのか?教えていただきたいです。
実際に海外ではスポーツを始めている国もあります。
公務員の事なかれ主義(批判を怖れて回避すること)の塊で、こうした状況になっているのが実態で、どうすれば感染するのか?ちゃんとわかっていれば、十分注意するだけで高校野球を中止する必要など、全くないと私は考えます。
プロ野球選手や野球愛好家らが、夢を見失った球児に対して、激励やエールを送っているとも報じられているのですが、私は真に必要なのは不条理な中止に対して怒るべきだということ。
子どもたちの夢はどうするのか?どういうつもりなのか?怒るべきであって、野球を突破口にして、バスケットボールやバレーボールなどの他のスポーツも全部突破してあげなければならないのに、3月から過剰自粛を続けて8月の選抜も中止するなど、「いい加減にしろ!」と怒らなければならないと私は思います。
というわけで今日は「高校野球の開催を中止する必要はありません!」と題して論説しました。
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- 2020.05.31 Sunday
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- by 杉っ子