低線量放射線は百薬の長です。(「放射線ホルミシス効果」「玉川温泉のラドン」について)

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    JUGEMテーマ:放射能

     

     3.11以降、福島県出身の子供がいじめを受けるなどというニュースをよく見ます。本件、全く悲しいことであるというのは言うまでもありませんが、そもそも国民の多くが放射能・放射線について正しい知識を持っていないことが原因です。

     

     特に低線量での被ばくは、発がんリスクの上昇は、医学的にも免疫学的にも認められていません。にもかかわらず、多くの人が誤解する理由、それはLNT仮説(下記グラフのA:しきい値なしの直線モデル)という仮説が原因です。LNT仮説については次回取り上げますが、今日は低線量の放射線を浴びると健康被害が起こるのか?について検証するとともに、低線量放射線が「放射線ホルミシス効果」をもたらすことをご紹介します。

     

    <資料:ラジウムで有名な秋田県仙北市の玉川温泉> 

     

    <資料:放射線ホルミシスモデル>

     

    秋田県仙北郡の玉川温泉の説明にも記載されている「放射線ホルミシス効果」とは、上記グラフのBのことを言います。端的に言えば、低線量の放射線を浴びた場合、健康にいい影響があるというものです。上記のグラフで言えば、線量で8cGyあたりが一番いい効果を出しますが、10cGyを超えると効果は逓減し、60cGyを超えるあたりから逆に健康に被害が出るということになります。

     

     

     

     

    1.放射線ホルミシス効果という語彙を知ったきっかけ

     

     私がこの「放射線ホルミシス効果」という語彙を知ったのは、3.11の大混乱が収まった半年後くらいだったと記憶していますが、福島県郡山市にある南東北病院のがん治療の専門医師のセミナーに出席したときです。

     

     私は、3.11のとき、福島県いわき市に在住しておりました。当時は保険会社に勤務しておりまして、いわき支社に所属していたのです。忘れもしない3.11の夜、福島原発の燃料棒が津波で冷却できなったとの報道で「いわき市から逃げなければ危ない!」と思ったものでした。

     いわき市は震度6弱の揺れで、道路のいたる所でマンホールが飛び出し、ひどい地割れと段差で、車を運転するとしても「タイヤがバーストするのでは?」「飛び出たマンホールで車が損傷するのでは?」と思えるほどで、慎重に運転しなければ立ち往生するかもしれないと思えるほど危険でした。

     当時の私は新聞TVやありきたりの「放射能は目に見えないから危ない!」という認識でして、おそらく多くの人もそう思われていることでしょうが、その程度の知識だったために「逃げなければ被ばくする!」と思っていました。

     

     3.11の夕方、福島原発の異変のニュースで、いわき市を出ようと常磐自動車道のいわき中央ICに行きましたが、通行止めになっていたため、結局引き返していわき市内に戻りました。

     

     翌日、福島県の母店がある郡山市に避難することとなり、以降4月初旬にいわき支社が再開するまでの間、郡山市内のホテルに滞在して、郡山市の福島支店のビルの中でいわき支社の業務を行っていました。

     

     その年の秋口と記憶していますが、いわき市のあるホールで、南東北病院のがん治療の専門医師によるセミナーに出席し、その先生の講演で「放射線ホルミシス効果」というものを知りました。

     講師の医師によれば、今回の福島原発事故で、放射能ホルミシス効果の好影響ですら発生しえないほど、微々たるものである旨の説明でした。3.11の福島原発事故で騒いだ放射線汚染だの何なのというニュースは、いったい何だったのでしょうか?

     

     よく福島原発事故と比較される事故で、チェルノブイリ原発事故を引き合いに出す人がいます。チェルノブイリ原発事故は、格納容器が爆発したものですが、福島原発は格納容器は爆発していません。格納容器を覆った建屋が水素爆発して崩壊したものであり、比較にならないほど、チェルノブイリ原発事故の方が危険です。何しろ放射性物質がまき散らされるからです。

     

     こうしてみると、チェルノブイリ原発と同じであるような論説を唱える人はデタラメであることがわかると同時に、福島原発の建屋水素爆発事故とは、放射線ホルミシス効果が出ないくらい軽い事故であると言えるのです。

     なぜ水素爆発を起こしたか?それは核燃料棒を冷やすための電源が津波で損傷を受けたため、核燃料棒が空焚きの状態になって水素が貯まっていったのです。格納容器が地震で損傷を受けたわけではありません。チェルノブイリ原発は格納容器が爆発しているので甚大な被害なのです。

     

     

     

    2.放射線治療の最先端の陽子線治療について

     

     先述の南東北病院というのは、がん治療における陽子線治療ができる病院の一つで、福島県郡山市にあります。

     陽子線治療は、がん治療の最先端技術を使った治療です。通常の放射線治療ですと、例えば肺の裏にガンができた場合、放射線をガンの部位に当てることで、他の正常な細胞にまで放射線を当てることになり、結果副作用が起きて、頭の髪の毛が剥げる、心不全を引き起こすなどの症状が出たりします。

     ところが陽子線治療は、陽子線という放射線により、正常な細胞には一切触れず、がん細胞のみを照射できるというもので、副作用は極めて少なく、体への負担が少ないという治療です。例えば、前日に入院し、翌日陽子線治療を行った後、そのまま退院したとして、翌日には普通にゴルフができるというくらい身体への負担は軽いと言われています。

     

     この陽子線治療は、どこの病院でもできるというものではありません。厚生労働省が病院に対して認可を下した病院(下表)だけが認められています。

     

     上記は2016年9月時点のもので、陽子線治療は11か所の病院が認可を受けていますが、2011年の3.11のときは6か所程度だったと記憶しています。

     

     

     

    3.放射線ホルミシス効果もあり、低線量の放射線は怖くない!

     

     陽子線治療の他に、重粒子線治療というのもあります。いずれも、放射線を使った最先端治療でして、現在は健康保険適用されていないために、全額自己負担となっており、その治療費は300万円弱と言われています。

     がん細胞だけに放射線を照射するという技術は、まさに最先端。とはいえ、放射線を使った治療であることに間違いありません。放射線が危険と思われる方、ぜひ右記のYoutube「Medical Technology 121202 y01(無痛で無傷!最先端がん治療)」をご参照ください。「放射線は目に見えず、被ばくすると怖い!」と思っている方には、放射線のイメージがきっと変わると思います。

     

     さて、やっと本題の「放射線ホルミシス効果」について述べますが、「放射線ホルミシス効果」端的に言えば、微量放射線を浴びた場合、死亡率は低下するという説です。

     3.11の福島原発事故のとき、当時の菅直人内閣は年間20ミリシーベルトを超える地域の人々に対し、避難をするよう指示いたしました。

     医学的免疫学的な話を言えば、放射線を人体に影響を及ぼすのは「瞬間的に」100ミリシーベルト以上浴びた時です。国立がんセンターによれば、瞬間的に100〜200ミリシーベルトの放射線を浴びた場合、がんになる確率は1.08倍に上がるという数値を出しています。これを高いというべきか?低いのか?判断はお任せしますが、瞬間的に100〜200ミリシーベルトの放射線を浴びたら、がんになる確率が上がるということは科学的証明しています。

     ところが、菅直人内閣は年間に浴びる放射線量が20ミリシーベルトに達する地域に住んでいる人々に対し、避難を呼びかけたのです。もう一度言いますが、年間20ミリシーベルトですよ?低線量の放射線を少しずつ長期に浴びて累計で年間20ミリシーベルトに達するエリアは健康被害が出ると判断したのだと考えます。

     とはいえ、先述の通り科学的に証明されているのは瞬間的に100〜200ミリシーベルトを浴びた時に、がんになる確率が1.08倍になるというものです。低線量の放射線を少しずつ浴びて年間20ミリシーベルト浴びたとしても、健康被害は全くないのです。

     

     例えば、秋田県仙北郡田沢湖町玉川の北投石で有名な温泉で、玉川温泉というのがあります。この温泉はラジウム放射線が出ている温泉で有名です。ラジウム放射線を浴びるので健康に良い難病が治るとされています。この玉川温泉のラジウム放射線は、毎時0.32マイクロシーベルト(0.32μSv/h)程度とのこと。1000マイクロシーベルト=1ミリシーベルト、1000ミリシーベルト=1シーベルトという単位と、瞬間的に100ミリシーベルト浴びてがんの発生確率が1.08倍になるという科学的証明を知っている人であれば、1時間0.32マイクロシーベルトという数字は、全く問題がなく大したことないというのは理解できるのではないでしょうか?

     

     一時期、首都圏でもホットスポットがあると言われ、都内で年間2.8ミリシーベルト計測された場所があるなどと報道されました。そして福島第一原発で菅直人内閣が避難指示を出したのは、年間20ミリシーベルト超になる地域でした。

     

     ●瞬間的に100ミリシーベルト浴びるとがんになる確率が1.08倍になる

     ●低線量の放射線は放射能ホルミシス効果により健康にいい影響がある

     

     この2つを知ったとき、福島原発事故における政府の対応と、その後のマスコミ(TV新聞)報道のデタラメさに、怒りを覚えるのです。こうしたデタラメ報道がきっかけで、福島県の子供たちがイジメを受けるとすれば、やりきれない思いでいっぱいになります。

     

     そんなわけで、今日は放射線ホルミシス効果を取り上げ、放射線が怖くないこと、特に低線量の放射線を浴びることは健康にもよく、がん治療の最先端治療でも放射線を使ってがん細胞だけをやっつける技術についても紹介しました。

     

     次回は、放射線について誤解を生んでいる元でもあるLNT仮説について取り上げます。

     

     


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