財政支出をせず病床数0.7%のコロナ病床の日本と財政出動して1.4倍のコロナ病床となったドイツの医療体制

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     今日は「財政支出をせず病床数0.7%のコロナ病床の日本と財政出動して1.4倍のコロナ病床となったドイツの医療体制」と題して論説します。

     

     5/6に期限を迎えるはずだった緊急事態宣言については、5/14に解除基準を定め、見直すこととなりました。緊急事態宣言は、感染拡大を防ぐことはもちろんですが、医療崩壊を防ぐためのものでもあります。

     

     政府は医療崩壊が起きるので危ないので、感染拡大しないように「”ステイホーム8割”に協力してください!」と言っています。

     

     そのため、国民は医療崩壊したら大変なことになってしまうので、協力しようということになりました。

     

     政府は患者を減らす取り組みとして国民に「自粛要請」という補償なき自粛によって協力を求める一方、医療供給量を増やす取り組みをやってきたのでしょうか?

     

     私が報道などで知る限りにおいて、医療供給量を増やす取り組みをほとんどやっていないと思っております。

     

     医療供給量を増やす取り組みは、4月に限らず、2月でも3月でもチャンスはありましたが、政府は何もやっていません。

     

     医師&医療経済ジャーナリストの森田氏によれば、日本には国内全体で約165万の病床があり、人口あたりでは世界一であるとのこと。ところがコロナ対応の病床数は、日本の病床数全体の0.7%と、ベッドがたくさんあるにもかかわらず、たったの0.7%しかコロナ治療で使えないという状況です。

     

     元内閣官房参与で京都大学の藤井聡氏によれば、0.7%以外の99.3%のベッドはガラガラで閑散としていると言われております。

     

     これはコロナで外出を恐れ、病院に行けば院内感染で病原菌をもらったり、自分が移してしまうかもしれないと思って病院に行くこと自体を回避しているとのこと。即ち、観光や飲食店のみならず、医療現場もまた商売ができていないという状況です。

     

     もし、99.3%のベッドのうち、2%くらいをコロナ病床に変えれば、供給量が増えますが、それをやらないのは、なぜか?

     

     財源の問題です。財政支出することを躊躇しているのです。

     

     ドイツではコロナ治療対応のためのIC(集中治療室)を1つ作るならば600万円を支給するとし、多くの医療機関でICを作りました。一度、ICを作っておけば、コロナ終息後も使えるということで、多くの医療機関が申請したとのこと。

     

     その結果、2月〜3月の約1か月間で、一気にコロナ対応の病床数は1.4倍にまで増加。その一方で、日本はドイツよりも先に感染者が出てにもかかわらず、そのままといった状況です。(下図の図 ⊃洵△鮖仮函

     

    <図 Ш眄支出により集中治療室を作ることに600万円支給をしたドイツの医療崩壊回避のメカニズム>

     

    <図◆Ш眄支出を躊躇することにより医療崩壊の恐れが放置されている日本>

     

     

     日本ではコロナ対応に追われる医療従事者のことばかりが報じられています。もちろん感染リスクを抱える中、懸命に働いている医療従事者に対しては、敬意を表しなければなりません。

     

     その一方で、コロナ対応以外の医療従事者は、特に医師は暇を持て余しています。

     

     ドイツのようにコロナ病床の対応するために設備投資をしようにも、例えば開業医は高いお金を払って病院を作っていれば当然借入金があるため、この状況で追加で借入金を増加させることは、経営的に無理があります。

     

     開業医に設備投資を促すために、政府支出によって設備投資の資金を支給するドイツ方式の方法も選択肢として検討できると思います。

     

     またそれ以外の方法では、コロナ対応の病床を持つ病院に一時的に従事してもらうため、感染リスクで普段の病院の経営ができなくなる恐れがあるので、その分の補償も含めて手当てをたくさん出すという条件で、医師を集めるという方法もあるでしょう。

     

     病院も余っていて、医師も余っていて、それで「医療崩壊の恐れ」とは、何言っているの?という話です。

     

     コロナ病床は高稼働で需給がひっ迫している状況でも、病床の99.3%はガラガラと閑散。ゴーグルにしても雨合羽にしても、政府が財政出動してメーカーに作らせればいいのですが、それも民間に委ねるだけで、政府としては何も財政支出を講じていません。

     

     我が国は、果たして国の体をなしているのか?私は危惧いたします。

     

     

     というわけで今日は「財政支出をせず病床数0.7%のコロナ病床の日本と財政出動して1.4倍のコロナ病床となったドイツの医療体制」と題して論説しました。

     

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    医療崩壊を防ぐ最も基本的な対策は医療供給力の増強である


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