政府が借金を増やすと国民の預金は増加します!

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     2018年度は西日本豪雨や台風や地震で大災害のオンパレードでしたが、2019年度も台風15号、台風19号と大きな台風が日本列島に傷跡を残しました。

     これだけ大災害で、手入れをしていなかったインフラが被害を受けているにもかかわらず、積極財政の機運が高まりません。私は常日頃「国債増刷」と「政府支出増」の組み合わせが、今の日本に必要であると説いていますが、日本のマスメディアは逆に「インフラ頼みは限界!」などとするバカげた論調があまりにも多い。それらの言説は、結局のところ、財政に制約があるという誤認・誤解が元になっているものと思われます。

     ついこの前は、国民一人当たり2000万円老後に必要とする金融庁のレポートが問題になりましたが、このレポートについても読むに値しません。

     そもそも国民の預金が増えるためには、政府が負債を増やせば済む話なのですが、そのことに何も触れていないからです。

     

     そこで、今日は「政府が借金を増やすと国民の預金は増加します!」と題して論説します。

     

     

     

     そもそも銀行預金がどのように生まれるのか?ご存知でしょうか?銀行の預金は、政府が負債を増やして公共事業で使った時に増えます。

     

     一連のプロセスは、下記 銑イ猟未蠅任后

    ‘本政府が1兆円の国債を発行して市中銀行に担保として差し入れ、日銀当座預金を借り入れる

    日本政府が公共事業を発注して、受注した企業に1兆円代金を政府小切手で支払う

    (公共事業を受注した企業は1兆円のモノ・サービスを政府に供給する)

    4覿箸論府小切手1兆円を市中銀行に持ち込み、1兆円の銀行預金に振り替える

    (企業の預金が1兆円増加する)

    ご覿箸錬叡円を従業員に支払う

    (従業員の預金が1兆円増加する)

    セ埣羔箙圓論府小切手1兆円を日本銀行に持ち込み、1兆円の日銀当座預金に振り替える

    (日銀当座預金が1兆円増加する)

     

     上記プロセスの中で、「日銀当座預金」という言葉が出てきます。日銀当座預金は、政府と銀行しか持つことができません。私たち一般人は日銀当座預金を持つことはできません。また日銀当座預金は利息が付きません。

     

     日銀当座預金は何のためにあるのか?といえば、銀行間での資金決済という機能のほかに、法定準備預金ということで銀行の貸出しを規制する機能を有します。

     

     かつて私のブログの記事で、銀行はゼロからお金を生み出すことができるという記事を何度か書いています。それはそれで事実なのですが、銀行がゼロからお金を生み出すとなると、銀行は無限にお金を増やすことができます。この言説も理論的には正しいですが、最終的には供給力の制限でインフレになるまでという制約は存在します。

     

     この銀行がお金を生み出すというのは、銀行が貸付金を増やしたときにお金が生み出されることを意味します。したがって無限にお金を生み出すということは、無限に貸付金を増やすことができるということにもなります。

     

     現実は、インフレ・デフレを調整する必要があるため、法定準備預金である日銀当座預金の預け入れによって、貸出を規制しています。具体的には法定準備預金の利率を1%とした場合、3000万円の住宅ローンを貸し出すとなれば、銀行は日銀当座預金に30万円を負債勘定にある普通預金から振り替えなければなりません。

     

     この利率は日本銀行が操作できます。例えば1%→1.5%とすれば、日銀当座預金への預け入れが増えます。日銀当座預金は利息が付かないため、銀行は利率で定められた分しか預け入れしません。そのため1%→1.5%と引き上げられると、銀行は貸付がしにくくなりますので、法定準備預金の利率を引き上げることは、金融引締策となります。

     

     逆に例えば1%→0.5%となれば、銀行は貸付がしやすくなりますので、法定準備預金の利率を引き下げることは金融緩和策となります。

     

     日銀当座預金の説明はここまでとさせていただき、上述の 銑イ離廛蹈札垢鮨涓鬚靴討澆泙靴拭

     

    <政府が国債を発行すると銀行預金が生み出される一連のプロセスの図解>

     

     上図の 銑イ魏めて並べますと下記の通りです。

     

    ‘本政府が1兆円の国債を発行して市中銀行に担保として差し入れ、日銀当座預金を借り入れる

    日本政府が公共事業を発注して、受注した企業に1兆円代金を政府小切手で支払う

    4覿箸論府小切手1兆円を市中銀行に持ち込み、1兆円の銀行預金に振り替える

    ご覿箸錬叡円を従業員に支払う

    セ埣羔箙圓論府小切手1兆円を日本銀行に持ち込み、1兆円の日銀当座預金に振り替える

     

     上述で注目して欲しいのは、で銀行預金が生み出され、い乃詢舛覆匹量礁椶能抄醗の預金が増えるということです。

     

     さらには,濃埣羔箙圓政府に貸し付けた日銀当座預金が。イ覇銀当座預金が市中銀行に戻ってくる点も面白い点です。なぜならば、戻ってきた日銀当座預金は、また政府に貸し付けることができるからです。戻ってきた日銀当座預金をまた政府に貸し付け、政府が公共事業を発注しますと、公共事業を受注した企業の預金がまた増えることになり、従業員の預金も増えます。

     

     そしてまた日銀当座預金は、再び市中銀行に戻ってきます。

     

     上述をバランスシートで整理しますと下記の通りです。(※B/Sはバランスシートの略で、貸借対照表です。)

     

     

    ‘本政府が1兆円の国債を発行して市中銀行に担保として差し入れ、日銀当座預金を借り入れる

     

    日本政府が公共事業を発注して、受注した企業に1兆円代金を政府小切手で支払う

     

    4覿箸論府小切手1兆円を市中銀行に持ち込み、1兆円の銀行預金に振り替える

    (企業の預金が1兆円増加する)

     

    ご覿箸錬叡円を従業員に支払う

    (従業員の預金が1兆円増加する)

     

    セ埣羔箙圓論府小切手1兆円を日本銀行に持ち込み、1兆円の日銀当座預金に振り替える

    (日銀当座預金が1兆円増加する)

     

     いかがでしょうか? 銑イ離廛蹈札垢任い┐襪海箸蓮∪府が負債を増やすと国民の預金が増えるという事実です。

     

     資本主義は負債を増やすことで経済成長します。負債を増やすのは、企業でも家計でもよいのですが、デフレの場合は企業と家計は、負債を増やすことはできません。なぜならばデフレはモノ・サービスの値段を下げなければ売れないという環境であるため、借り入れを増やしても返済に窮してしまう可能性が大きい、即ち儲からないからです。家計の場合も、企業の売り上げが減少することで賃金が伸び悩み、もしくは減少します。一方で住宅ローンなどの借入金の残高が減るわけではないため、デフレ環境下では、家計も負債を増やすことは難しくなります。

     

     一方、政府はデフレであろうがインフレであろうが負債を増やすことは可能です。ただ、政府はお金を貯め込むことが目的の組織ではありませんし、利益を追求することが目的の組織でもありません。国民を豊かにすることが目的ですので、そのためにデフレの場合は国債発行して政府支出を拡大すればよく、インフレになったら無駄削減をすればよいだけの話。デフレは生活しにくいですし、インフレもマイルドなインフレならば何ら問題がありませんが、インフレ率が月50%が12カ月連続で続くとなりますと、1.5の12乗で13000%、即ち、100円の缶コーヒーが1年後13000円になるということで、これは生活がしにくい。だから無駄削減した方がよいという話にもなりますし、場合によっては消費増税も選択肢の一つとしてあり得ます。ただ、税金の目的は所得分配機能も有しますので、たくさん所得を得ている人から税を徴収すればよく、所得税の累進課税強化の方が、格差縮小で分厚い中間所得層を増やすことができる点では、消費増税よりも所得税の累進課税強化の方が優れていると私は思います。

     

     いずれにしても、国債を増やすことで預金が生み出されるというこの事実について、知らない人がほとんどであると思います。少なくても、この事実さえ知れば、「”借金=悪”で公共事業にお金を使うのは無駄!」という発想は間違っていると気付くのではないでしょうか?と私は思います。

     

     

     ということで今日は「政府が借金を増やすと国民の預金は増加します!」と題して論説しました。

     

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