電力会社の社是は電力の安定供給

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     今週末は3連休となりますが、大型の台風が上陸するというニュースがあります。2019年度のついこの前、台風15号で千葉県全域で長期間停電となるなど、大きな爪痕を残しました。そこで今日は「電力会社の社是は電力の安定供給」と題して論説します。

     

     台風15号では、一時34万軒が停電しただけでなく、2万戸が断水。固定電話は10万回線、インターネットは7万回線が不通となりました。

     

     一部では中継基地の非常用電源が止まってしまった場所もあり、電波がダメになってスーパーやコンビニエンスストアなどが、営業できなくなってしまいました。

     

     私は改めてインフラの大切さを感じます。

     

     かつては電話だけでいえば、電話機がシンプルな機会だったため、停電になっても電話は通じていました。今は電気がないと電話機も携帯電話も動きません。

     

     21世紀になって電気に対する依存度はどんどん高くなっているため、電気が止まるとあらゆるものがマヒしてしまう傾向が強くなっていっているといえます。

     

     家電製品は当然のこと、水道、電話、医療、工場、交通、信号機などがすべて止まります。

     

     工場も稼働できず、いろんなビジネスが全部止まります。即ち千葉県の経済がすべて止まったということです。

     

     仮に1週間止まったとして、被害を受けていた1週間の前後は全く影響がなかったとしても、1年間で50週のうちの1週間、即ち50分の1のGDPが減ることになります。

     

     GDP3面等価の原則で、生産=消費=所得であるため、生産が1週間できないとなれば、GDPは50分の1即ち2%も下がってしまうということになるのです。

     

     GDPが2%減るとなれば、所得が2%減ることにもなり、その波及効果まで考えれば、2%以上の賃金が下がるということも普通にあり得る話であって、もし3%賃金が下がったとすれば、増税で3%引き上げられたことと同じです。

     

     したがって電力は災害時であっても安定供給されるということが一番大事であるということを、多くの日本人に知っていただきたいと私は思っています。

     

     因みに関西電力や東京電力といった電力会社の社是は「電力の安定供給」です。電力会社は、戦前から戦後一貫して電力を安定供給して社会を支えるという矜持・誇りという目的意識のもとで電力ビジネス、電力企業は運営されてきました。

     

     ところが近年はミルトン・フリードマン的な新自由主義が蔓延って、電力業界でも電力自由化や発送電分離など、政府が勝手に電力会社に金儲けしろと圧力をかけ、電力の安定供給という目的意識が減っているのではないでしょうか?

     

     意識が減るだけならまだしも、電力自由化で価格競争に陥り、原発を止められて利益が出せないこともあって、お金がなくて電力の安定供給ができなくなっているという側面もあると私は思っています。

     

    <電飾10社の設備投資金額の推移>

    (出典:東京電力のホームページ)

     

     上記グラフは、1985年以降のデータで、途中1986年〜1969年、1991年〜1994年と1996年を除き、電力10社の設備投資金額の推移を表したものです。

     

     グラフを見て一目でわかると思いますが、1995年に4兆4,420億円がピークで、1995年以降電力自由化が始まってからは、ほぼ右肩下がりとなり、2005年の1兆4,979憶円を底に少し増えて2兆円前後で推移しています。ピークから半分の投資額に留まっていることが明らかにわかります。

     

     もし、1995年の電力自由化をやっていなければ、電力会社10社は、社是である電力の安定供給を目的として、設備投資を増やしていたはずに違いありません。

     

     あらゆる想像力を働かせ、たとえ100年に1度の災害であったとしても、それに備える投資ができていたかもしれないのです。

     

     そうした投資をちゃんと継続していれば、電柱の地下埋設事業も進み、今年の台風15号で発生した千葉県の停電は回避できたかもしれません。

     

     

     というわけで今日は「電力会社の社是は電力の安定供給」と題して論説しました。

     ミルトン・フリードマン的、あるいは竹中平蔵的な自由主義が正しいとは私には到底思えません。特に電力はインフラの中のインフラであり、電力が止まれば停電だけでなく、断水もあればガスも電話も止まるということで、電力インフラの大切さというものを私たち日本人は改めて認識するべきであると私は思います。

     

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