1995年から始まった電力自由化は正しかったのか?

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     皆さんは電力自由化についてどのようにお感じになるでしょうか?電力が安くなることはいいことだ!と思われる人も多いことでしょう。何しろデフレでモノ・サービスについて値段を下げなければ売れない状況ですので、電気料金をコストと考えれば、安くなった方がいいに越したことはないというになろうかと思います。

     来年の2020年4月からは、発送電分離が始まります。その一方で、つい先日の台風15号で千葉県で大規模な停電が発生するなど、電力サービスの弱体化も進んでいます。そこで今日は「1995年から始まった電力自由化は正しかったのか?」と題して論説します。

     

     今回の千葉県の大規模停電は、想像を絶する状況で、何しろ当初は9/11までに全面復旧させる見通しをしていたにもかかわらず、落雷や新たに見つかった不具合など、予想以上に被害が広がっていたということで、復旧作業が進まなかったとしています。

     

     その一方で暑い残暑の中、エアコンが使えないという家庭がたくさんあり、悲惨でした。

     

     原因は電柱が倒れたことにありますが、電柱というのは台風が来たら倒れるというのは過去の経験でも明らかだったはずです。本来ならば一早く電線の地中化を進めていく必要があったのですが、それができませんでした。

     

     私が思うところ、その理由は大きく2つあると考えます。

     

     一つ目の理由は1995年から始まった電力自由化であり、二つ目は原子力発電所の稼働を停止していることです。

     

     電力自由化は、これまで下記の経緯を辿りました。

     

    1995年 制度改革 電力卸売自由化

    1999年 PPS解禁 特別高圧小売り自由化

    2003年 制度改正 高圧部門小売り自由化

     

     この過程で電力会社10社全体の投資金額を比較すると、1995年の4.4兆円をピークに減少し、半分以下程度の2兆円にまで激減しています。

     

    <電力10社の設備投資(工事資金)の推移(単位:億円)>

    (出典:東京電力のホームページ)

     

     上表の通り、1995年の自由化ですら、4000億円近い投資金額の減少をもたらしました。2013年までしかデータはありませんが、一番ひどいときは2005年で1.5兆円弱にまで設備投資の金額が激減しています。

     

     現代は、もっと激しく自由化をしているため、大手電力会社は投資に回す資金がなくなっています。そうやって厳しい経営環境の中で、電柱を地中化するという投資ができなくなっている中で、原発まで止められているため、電力会社で何が起きているか?といえば、電力会社が投資できない状況になっているのです。

     

     当然、電力システムの老朽化が止められず、電力サービスの安定供給のための強靭化投資が全くできていません。

     

     原発を止め、電力を自由化するという政府の愚策によって、政府が意図的に行ったことによって、今回の台風15号での大規模停電に引き起こされたという側面が明確にあるのでは?と私は思います。

     

     また台風15号では、太陽光発電所で火災が発生し、国内最大の水上メガソーラーがある千葉県君津市内のダムで、湖面に整然と敷き詰められた太陽光パネルが強風でめくり上がり、無残な姿となっただけでなく、黒鉛も激しく立ち上がりました。

     

    <山倉水上メガソーラーの太陽光発電の火災>

    (出典:ASOBEYA@ユニオンリバーオフ&キャラフェスお疲れ様でした。 のツイッターから)

     

     再生可能エネルギーの普及は、電力の安定供給の阻害要因になる以外の何物でもありません。2018年の西日本豪雨でも、太陽光パネルが斜面部分で大きな被害を受けました。

     

     もともと斜面は雨が降れば雨が浸み込みます。ところが太陽光パネルは雨が浸み込むことはないため、シャーッと水が流れ、大量の水が太陽光パネルの下に落ちて、そこが急激に脆弱化してガサッと全部崩壊するのです。

     

     また2018年の台風被害では、マンションなどの家屋の屋上の太陽光パネルが損傷し、産業廃棄物処理ができるできないといった問題も露呈化しました。

     

     さらにいえば、曇っていようが、大雨であろうが、日本国民が同じ量の電気を使うことは普通にあり得る話であり、供給の増減にかかわらず、必要とする発電量は同じであるため、太陽光発電が稼働しない場合は、安定供給ができる火力発電所を中心に稼働させるということになります。本来ならば、原子力発電所が稼働されていれば、なお安価な電力の安定供給に資することが可能になるのです。

     

     こうした事実を総合的に考えると、電力の安定供給ができない太陽光発電が本当にいいことなのか?考えるべきであると私は思います。

     

     

     というわけで今日は「1995年から始まった電力自由化は正しかったのか?」と題して論説しました。

     

     

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