台風15号による千葉県の停電を引き起こした電力会社の電柱問題

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     台風15号は、千葉県を中心に大きな傷跡を残しました。そこで今日は「台風15号による千葉県の停電を引き起こした電力会社の電柱問題」と題して論説します。

     

     発生当初、千葉県では40万弱の戸数が停電し、2万件以上もの家屋で断水が発生。市民生活へ大きな影響を与えました。東京電力によれば、台風15号による停電被害は、台風による被害としては、被害戸数、被害期間としては過去最大級で、他の電力会社から応援を受けて復旧に当たっているものの、現地で実際の被害を確認したところ、山間部の電柱で想定よりも激しい損傷が見つかり、復旧が進まなかったとのことでした。

     

     電柱というシステムが何をもたらしたか?といえば、電柱による電線というのが自然災害に対して脆弱であるということを私たちに教えてくれたということです。

     

     エネルギーシステムの強靭化という観点でいえば、電柱という存在そのものが問題で、本来ならば地中化すべきであって、諸外国、特に先進国では電柱が地中化されていることが半ばスタンダードになっています。

     

     フィリピンなどの発展途上国では電柱というシステムは未だ普通に存在していますが、そうした国は貧乏であるため、やむを得ないでしょう。

     

     日本は純資産大国という金持ち国家であるにも関わらず、なぜこんなにまで電柱が存在しているのでしょうか?

     

     その大きな理由は、東京電力にしろ、関西電力にしろ、電力会社が民間企業であるということに起因すると私は考えています。なぜならば、民間企業の株式会社となれば、経費削減の圧力をかけざるを得ないところがあり、諸外国のように経費を湯水のように使える状況にないからのです。

     

     そんな環境の中で、経費を浮かすために電柱システムを温存し、他に経費をかけていくというのが、民間会社としての悲哀だったともいえるでしょう。

     

     それでも日本国内では、電柱地中化という議論があるのですが、大変残念なことに、2018年の台風24号に続き、2019年も台風15号によって、こんなことになってしまいました。

     

     電柱というシステムを早くやめて、先進国レベルにしていく必要があるものと私は思います。

     

     今回の台風15号でいえば、東京電力が送電関連の設備投資を抑制したことで、電柱の老朽化が進み、電柱の倒壊を増やしたと言われても仕方がないといえるでしょう。何しろ、何十年に一回あるかないか?の災害のために設備投資をするということは、株式会社組織では難しい。中期経営計画ですらせいぜい3年〜5年で策定されるのであって、3年〜5年以内で必ず来るのか来ないのか?わからないことにお金を費やすというのは、民間会社では難しいです。

     

     100歩譲って株式会社化しても、株式を政府が100%保有するなどであれば別ですが、日本の電力会社は普通に東証1部に上場し、配当利回りが良い銘柄として多くの国内の投資家に保有されていたりもします。

     

     安定配当を求める投資家に応じて配当を出すために投資を抑制した結果、今回の2次災害をもたらしたといえるでしょう。

     

     台風15号で千葉県内で断水したのは、停電で浄水施設が可能できなくなったためですが、井戸水の家庭も電気ポンプなので水をくみ上げることができず、9/11は気温が30度を超え、その日はPM16:00までに48人もの方が熱中症の症状で搬送されるという状況でした。

     

     それだけにとどまりません。例えば養豚場や養鶏場では、大型ファンが止まり、熱に弱い豚や鶏が死にました。

     

     また鶏卵を運ぶベルトコンベアーが動かず、卵の値段が値上がりするなどの影響も出ました。

     

     氷を欲している人も多く、冷たいものを飲むというより子供が熱を出しているとか、老人が氷枕に入れたいというニーズで、氷のニーズが高まり、さらには水道が止まるということで、お風呂やトイレもままならないといった状況でした。

     

     私の知り合いが、千葉県の木更津市に住んでいますが、メールで状況を聞いたところ、停電と断水で窮状に喘いでいるようでした。何しろミネラルウォーターなどの水では全く足らず、お風呂やトイレや洗濯ができないとのことでした。

     

     その知り合いは、9/22には連絡があり、電気も水道も完全復旧したと連絡がありましたが、実に10日超もの間、インフラが使えなかったわけで、これは大変なことと思いますし、復旧にこれだけ時間がかかる日本は、もはや先進国ではないと実感します。

     

     近代国家、現代文明社会というのは、いろんなものがありますが、その一番の根底に、電力インフラシステムというのがあり、それが止まると全部止まってしまいます。

     

     だから電力の安定供給は、本当に大事であり、電力を安定供給できない再生可能エネルギーを推進する国家の政策に対して、疑問符をつけるべきではないかと、思います。

     

     電力の安定供給の大切さを、改めて日本国民が認識し、学習すべきであるとも私は思うのです。

     

     

     というわけで今日は「台風15号による千葉県の停電を引き起こした電力会社の電柱問題」と題して論説しました。

     

     

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