エリートと呼ばれる人が正しい経済・MMT理論を理解できない理由

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     日本は緊縮財政大好きな国ですが、緊縮財政大好き大国は間違いなく、日本とドイツです。次にフランスといいたいところですが、フランスのマクロン大統領は、緊縮財政から大きく転換し、大減税する政策を実施することになりました。

     日本のマスコミは、財務省と記者クラブを通じています。そのため、緊縮財政は絶対に正しく、政府の負債を増やすことは、財務省設置法第3条の「健全な財政」とそぐわないなどの理由で緊縮を推進する財務省の意向に沿った記事を書くことしかできません。

     財務省といえば省庁の中の省庁で超エリートの集団が集まる省庁なわけですが、そんなエリート中のエリートと呼ばれる財務省の人々は、なぜ正しい経済、正しい経済政策を理解できないのか?をお話ししたく、「エリートと呼ばれる人が正しい経済・MMT理論を理解できない理由」と題して下記の順で、論説します。

     

    1.センメルヴェイス・イグナーツの「手洗いの重要性」を理解できなかった医師たち

    2.ウィーン総合病院の医師たちと同様に「日本は財政破綻する」と思っている財務省職員、経済学者

    3.MMT理論の到来が、財務省職員、経済学者らの過去の言説のウソを暴く

     

     

     

    1.センメルヴェイス・イグナーツの「手洗いの重要性」を理解できなかった医師たち

     

     表題のセンメルヴェイス・イグナーツとは人物の名前で、センメルヴェイス氏はドイツ人の医師です。センメルヴェイスは、「手洗いの重要性」を説いた有名な人物なのですが、「手洗いの重要性」を理解できなかった他の医師によって、精神病院に入院させられ、不名誉な状態のままひっそりと亡くなりました。

     

     時は19世紀、ドイツのウィーン総合病院の第一産科で、出産した母親の約20%が死亡していました。出産した母親が出産直後に熱を出して、そのまま死んでしまうという奇妙な病気が流行していたのでした。ところが同じウィーン総合病院の第二産科では、分娩時の死亡率は2%程度と、第一産科の10分の1の確率でした。

     

     この頃、実は妊婦は自宅出産を選ぶことが多かったようで、理由は死亡率が低く、はるかに安全だったからです。

     

     第一産科と第二産科でなぜこうも差が付くのか?医師のセンメルヴェイスが原因を究明したところ、第一産科では医師の手が汚染されているのでは?という仮説に達しました。なぜならば当時は、午前中に赤ちゃんを取り上げた医師が、午後に別の赤ちゃんを取り上げていたのですが、その行為が不潔で、その不潔な行為により妊婦や赤ちゃんが死亡しているのでは?とセンメルヴェイスは推察したのです。

     

     センメルヴェイスは、細菌の知見は持っていないものの、不潔さが死亡する原因であると判断しました。そこで医師たちに手の洗浄を求めると、同僚の医師は鼻で嗤い、センメルヴェイスの説を否定しました。

     

     センメルヴェイスの説に共感した医師もいて、彼らは自分たちの手を消毒するようにしました。すると、第一産科の分娩時死亡率が、第二産科と同じ2%にまで下がりました。

     

     「そうか!センメルヴェイスの手洗いの重要性は正しかったんだね!」となれば、ハピーエンドですが、歴史はそうなっていません。むしろ医師たちはセンメルヴェイスを病院から追放しました。

     

     なぜ追放されたか?

     

     その理由は、センメルヴェイスの手洗いの重要性を認めてしまえば、自分たちが不潔な手で妊婦を触っていたことが死につながってしまったということを認めることができなかったからです。

     

     当時はお産とは死亡率が高い危険なものと認識され、「母親が死亡するのは医師の責任ではなく仕方がないことなのだ!」という概念でした。本当は不潔な手でお産をしていたことで多くの母親の命が奪われた事実があるにもかかわらず・・・です。

     

     その後、ルイ・パスルーツというフランス人の細菌学者が「細菌」の存在を発見し、汚染された医師たちの手から、母親に菌が写り、それが原因で産褥熱(さんじょくねつ)という恐ろしい病気を引き起こしていたということで、センメルヴェイスの主張が正しかったということがわかりました。

     


    2.ウィーン総合病院の医師たちと同様に「日本は財政破綻する」と思っている財務省職員、経済学者

     

     センメルヴェイス・イグナーツの医師が正しいことを主張していたのも関わらず、センメルヴェイス・イグナーツを鼻で嗤って追放したという話は、今の日本の経済政策と全く同じ状況です。

     

     我が国のトップ、エリート中のエリートらは、緊縮財政こそが正しいと信じ込み、継続しています。

     

     その緊縮財政のせいで、砂防ダムが作られず、防波堤防潮堤が作られず、豪雨や台風で川が決壊して大勢の人が亡くなってしまったというのは、皆様もご承知でしょう。

     

     しかしながら、財務省職員、経済学者らは、それを認めることは絶対にできないでしょう。センメルヴェイスの主張に反対していた同僚の医師たちと同様に、「自分のせいで人が死んだ」というように認めたくないからです。

     

     よくある日本を亡ぼすウソは下記のようなものがあります。

    ●少子高齢化で先細りとなって日本は経済成長できない

    ●民間企業の頑張りが足らないから経済成長できていない

    ●財政破綻の危機があるから積極財政ができない

     

     これらのウソは、財務省職員、経済学者らが、自分たちのせいで災害時に日本国民を守れなくなっているということに対する責任を追及されることがイヤだからに他なりません。

     

     

     

    3.MMT理論の到来が、財務省職員、経済学者らの過去の言説のウソを暴く

     

     財務省職員や経済学者ら、米国のニューヨーク州立大学のステファニー・ケルトン教授がMMT理論を発表することで、大変不都合な状況に置かれています。なぜならばMMT理論は、ケインズ経済学を源流とした理論で、単に貨幣の仕組みなどの事実を説明するものであって、付け入るスキがほとんどありません。

     

     そのため、財務省職員や経済学者は「自分たちがこれまで主張してきたことの正しさ」を守りたいため、MMTをこき下ろそうとしています。これは財務省職員や経済学者のみならず、多くの政治家、自民党か野党を問わずです。

     

     MMTをこき下ろそうとする主な言説としては下記のようなものがあります。

    ●MMTは社会主義なので国が亡びる

    ●MMTは無制限に借金を膨らませてよいというとんでもない理論

    ●MMTは正しいかもしれないが現実的にインフレ率をコントロールすること不可能

    などなど。

     

     これらの反論すべてに共通することは、決して中身について厳密な議論ないという点です。

     

     それもそのはずで、中身を議論した瞬間に、今まで主張してきた経済理論・経済政策よりもMMTが正しいことは一目瞭然だからです。

     

     そのため、「印象操作」や「極論」でMMTを非難し、自分たちが過去間違っていたというボロを必死で隠そう取り繕っているのです。

     

     もしこのまま、こうしたエリートらによってMMT理論がつぶされてしまったらどうなるでしょうか?

     

     「失われた20年」を引き起こした緊縮財政が、今後も何十年も続いていることになるのは当然の帰結になるといえるでしょう。

     

     センメルヴェイスを追放した同僚医師と同様に、自分たちの過ちを重ね続け、日本国民に多大な被害を与え続けることになることは避けられません。

     

     「財政破綻の危機があるから」という間違った認識の下で、

    ●自然災害大国なのにインフラが整備されない

    ●隣国のウイグルやチベットで生きた人間を政治犯で収容して臓器を摘出している中国共産党がいるのに、最低限の国防すら整えることができない

    ●賃金が安いという理由で外国人をどんどん受け入れ、日本が日本人のための国ではなくなってしまう

    ●命を救うための医療や、介護費すら削減される

    ●科学技術や研究費も削減し、日本が発展途上国化していく

    などなど、こうした事態が今よりも平成時代よりも深刻化していくことになるでしょう。

     

     日本は少子高齢化で経済成長できないとか、経済成長できないからグローバルで輸出で稼ぐべきとか、外国人労働者を受け入れるべきとか、公共事業は無駄だからやめろ!などとする言説が、日本国民を殺しているのです。こうした言説を吐く人は人殺しと同じだということを私たちは認識すべきなのではないでしょうか?

     

     

     というわけで今日は「エリートと呼ばれる人が正しい経済・MMT理論を理解できない理由」と題して論説しました。

     デフレを放置して緊縮財政を継続した場合、発展途上国化は必須です。そうなってしまえば、私たちの子どもや孫の世代はどうなってしまうでしょうか?

     我が国の先祖や先人が命がけで今の私たちに引き継いでくれた豊かで美しかった日本で生きて生活することができるのでしょうか?私には”できる”と思えません。

     先人が引き継いでくれた日本の文化・伝統を守るためにも、MMT理論を世に広め、正しい政策へ一刻も早く転換していただきたいと私は思います。

     

     

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