世界で最古の国が”日本”である事実を否定する歴史学者たち
今日は「世界で最古の国が”日本”である事実を否定する歴史学者たち」と題して論説します。
実は日本国は世界最強の歴史を誇る国です。国家の始まりがあまりにも古すぎて、建国日がいつなのか?誰もわかりません。
古事記や日本書紀といった「正史」で天照大神(あまてらすおおみかみ)や素戔嗚尊(すさのおのみこと)あるいは、伊邪那岐(いざなぎ)や伊邪那美(いざなみ)といった神話の神々から始まっているのが、日本国です。
天照大神と素戔嗚尊が結婚して何人か子供が生まれていますが、その孫の中に瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)というのがいます。瓊瓊杵尊は天照大神の命を受け、高天原から日向に天下りました。これが「天孫降臨(てんそんこうりん)」と呼ばれるものです。
<天照大神から神武天皇誕生までの系譜>
日向の国とは、今の宮崎県にあります。宮崎という地名は、「宮の前」という意味を持つそうです。
瓊瓊杵尊の一族は、しばらく日向で暮らしていましたが、その曾孫の神倭伊波礼比古命(かむやまといわれびこ)が、紀元前660頃に天孫降臨(てんそんこうりん)し、東に新天地を求めて出発したといわれていまして、それは神武東征と呼ばれています。この天孫降臨した神倭伊波礼比古命こそ、日本の初代天皇である神武天皇です。
そして、今上天皇(令和時代の天皇=「徳仁」)は、神武天皇から数えて第126代目の天皇になるのですが、これほどまでに長期かつ「男系」で皇統が続いた国の存在は、日本以外にありません。
まさに日本という国家は、世界の奇跡といえるでしょう。
この「男系」で皇統が続くということこそ、世界最長の歴史を誇る国ということで、日本が世界の国々から尊敬されている理由の一つです。
中国は日本を貶め、中国の方が歴史が長いなどと主張しますが、残念ながら中国は「易姓革命」といって、王朝・一族が滅ぼされて新たな王朝が誕生するという歴史を歩んでいるだけで、「男系」で王朝の歴史が積み重なったわけではありません。
因みに、日本が世界最古といいましたが、二位はデンマーク、三位はイギリスです。とはいえ、デンマーク王朝は、900年代のゴーム老王誕生から始まっているとされていまして、神武天皇の天孫降臨が紀元前660年と言われていることから、日本の王朝の歴史の長さは、二位のデンマークと比べて2倍以上の差が付いています。
しかしながら、日本の歴史学会では、初代の神武天皇から、9代目の開花天皇までの歴史がなかったことになっています。その理由は日本書紀に記述された天皇の寿命が、神武天皇の没年齢が127歳、考安天皇が137歳、考霊天皇が128歳、垂仁天皇が139歳、景行天皇が147歳というように、異常に長いからというのが、その理由です。
その歴史学会ですら、存在を認めざるを得ない仁徳天皇は、日本書紀によれば143歳。なぜ仁徳天皇の143歳を認め、開花天皇以前の100歳以上の年齢は認めないで否定するのでしょうか?ここにも経済分野における借金で日本が財政破綻するという話と同じウソ・デタラメな陰謀が存在していると私は思います。
そもそも日本書紀に記述された天皇の寿命が異常に長いのは、「春秋歴」というものが使用されていたといわれていまして、春の耕作期、秋の収穫期をそれぞれ「1年」と数えていたため、各天皇の寿命が現代の暦に換算すると「二倍」になっているのです。
歴史学会の陰謀というのは、動機が日本を貶めたいのか?不明ですが、日本の歴史家は、我が国の「正史」で、かつ当時の日本人が書いた古事記・日本書紀の記載内容を都合に合わせて全否定します。
そのくせして、日本人以外の人が書いた「魏志倭人伝」は、妙に信頼を寄せ、「日本の皇統は決して長くはない。中国の方が素晴らしい」とウソの言説を放って日本を貶めます。
当時の日本と中国は、現在と同様、日本海は東シナ海が広がり、容易に行き来できるだけの航海技術はありませんでした。
海の向こう側の中国大陸の人々は、日本についての正しい情報など、ほとんど取れていないでしょうし、しかも日本の歴史家は西暦300年代に書かれた中国の歴史書を盲信する割には、西暦700年代に日本人が書いた日本の正史である古事記・日本書紀を信じないというのは、どう考えても合理的ではなく、「中国の方が日本よりすごい!」と思い込んでいる人が、自分の都合で歴史の事実を捻じ曲げているとしか、私には考えられません。
というわけで今日は「世界で最古の国が”日本”である事実を否定する歴史学者たち」と題して論説しました。
第二次大戦後、日本は日本の歴史について正しいことを教えられなくなりました。日本と戦争して原子爆弾を投下せざるを得ないほど手こずったため、二度と戦争をさせないようにしようと、GHQが正しい歴史を日本人の教えないようにしたと私は思っています。
そして「世界最長の皇統を否定したい」「日本の歴史は、それほどが長くない。いや長くてはいけない」という自虐意識を放つことが、「私は一般の人よりも知識を持って、博識である。日本は実はたいした国ではない。明治維新で日本は豊かになったのだ!」という言説につながっているのではないでしょうか?
そうした言説は、全く賛同できませんし、考古学的にも学術的にも科学的にも間違っています。とはいえ一旦そうした言論を発してしまった人からすれば、「今までの言説は間違っていました!ゴメンナサイ!」というのは自分のメンツ・立場がなくなるので、できないでしょう。まさに日本の財政問題と同じように、自分のメンツ・立場がなくなるという理由で歴史が捻じ曲げられているのです。
私は、財政破綻のウソ言説をまき散らす経済学者と同様に、このような歴史学者を許せません。日本の皇統を守るべく、今後はこうした歴史問題についても取り上げていきたいと思います。
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- 2019.08.24 Saturday
- 日本経済(教育問題)
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- by 杉っ子