観光公害により日本人の京都離れが進行中

0

    JUGEMテーマ:デフレ・インフレ

    JUGEMテーマ:京都

     

     皆さんは、観光公害という言葉をご存知でしょうか?

     

     日本は全国あちこちに観光名所があり、京都は修学旅行でもよくいかれる場所だと思うのですが、その京都が大変なことになっていることをお伝えしたく、「観光公害により日本人の京都離れが進行中」と題して論説します。

     

     デイリー新潮の記事をご紹介します。

    『デイリー新潮 2019/07/08 日本人の“京都離れ”が進行中、インバウンドがもたらす「観光公害」という病

     日本政府は、東京オリンピックが開催される2020年に訪日外国人観光客数4000万人の誘致を目指している。18年度は約3200万人だったから、2年で800万人増やすということになる。ところが、「こうしたインバウンド(訪日外国人旅行)の増加は、旅行者による消費拡大という恩恵をもたらしますが、一方、マナー違反や環境破壊、住宅価格の高騰という副作用も生みます。それが観光公害です」と、解説するのは、7月1日に『観光公害―インバウンド4000万人時代の副作用』(祥伝社新書)を刊行した、京都光華女子大学キャリア形成学部教授の佐滝剛弘氏である。同氏は、元NHKディレクターで、NPO産業観光学習館専務理事も務め、著書に、『旅する前の「世界遺産」』(文春新書)、『日本のシルクロード―富岡製糸場と絹産業遺産群』(中公新書ラクレ)などがある。

     佐滝氏は1年前から京都で暮らしているが、
    観光公害で、近年、特に酷いのが京都ですね。日本人の間でも人気の高い清水寺、金閣寺、伏見稲荷は常に初詣のように人が溢れています。これだけ多いと風情が失われてしまいます
     京都に宿泊した外国人観光客の数は、00年で40万人だったが、10年にほぼ倍に増加。11年の東日本大震災で52万人まで下がったが、翌年から右肩上がりとなり、17年ではなんと353万人にまで増えているのだ。ところが、外国人観光客の増加に伴い、日本人の“京都離れ”が加速してきた。主要ホテルでの日本人宿泊数は、近年で毎年4%前後のマイナスとなっているが、18年は9・4%も落ち込んだ。

     何故、日本人の“京都離れ”が始まったのか。


    「紅葉の季節になると、どの寺院も外国人客が押し寄せて、“穴場”というものが無くなってしまいました」
     京都駅からJR奈良線で、1駅で行ける東福寺はどうか。『観光公害』から一部を紹介すると、
    〈18年11月の、とある平日。(中略)東福寺の境内は立錐(りっすい)の余地もない、と言ってよいほどの混雑ぶりであった。(中略)ざっと見たところ、あくまでも私見であるが、観楓(かんぷう)客のほぼ半数が中国を中心にしたアジア系。欧米人の姿もかなり多い。もちろん、日本人にとっても、訪れたい紅葉の名所として名高いはずだが、全体の3割くらいしかいない感じである。東福寺は境内に入るだけなら拝観料は不要だが、紅葉シーズンは、紅葉見物のハイライトと言える「通天橋(つうてんきょう)」を行き来するルートが有料となる。にもかかわらず、橋の上はまさに身動きが取れないほどの混雑で、しかもほぼ全員が一眼レフカメラやスマホで一方向に身を乗り出すようにして、紅葉の風景とそれをバックにした自分やグループの写真を撮ろうとする。自撮り棒を使っているのは、ほぼ中国系の観光客と見てよいだろう〉

     紅葉だけでなく、4月の桜の季節は、さらにすごいことになるという。

    「海外でも、日本の花見はブームになっています。祇園は、京都観光の中で一番の人気エリアですが、桜の季節はすごいですよ。町家が連なり、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された祇園白川は、桜がひときわ美しいので、16年には30万人もの観光客が殺到。身動きが取れないほど混雑し、車と接触する危険が高まったほか、写真を撮るために桜の枝や花を折ったりするマナー違反が相次いだため、17年のライトアップを中止しました。今年は警備を強化してライトアップは再開されましたが、マナー違反は続いています。白川沿いの通りには竹垣があり、それにもたれたり座るのは禁止されているのですが、平気で座って写真を撮っている中国系の観光客をよく見かけます」

     市バスも大変なことになっている。

    「JR京都駅烏丸口のD1乗り場は、清水寺、祇園、平安神宮を経由して銀閣寺に向かうのですが、観光客が大行列をつくり、バスを2本見送らなくては乗れません。バスは7、8分おきに来ますから2本で15分ほど待つことになります。観光客は、15分くらいどうってことのない時間ですが、市民への影響は大きい。私は京都の大学で観光学を教えているのですが、学生から、『バスが2台続けて満員で、バス停を通過してしまって遅刻しました』と言われれば、怒りづらいですね」

     

    地元民が敬遠しだした「祇園祭」

    「7月から1カ月続く祇園祭は、17日の“山鉾巡行”は観光客が集中し、その前日に各町内で行われる“宵山”は、巡行当日は近づけなかった山鉾を間近で見られ、多数の露店が出て、厄除けとして玄関に飾る粽(ちまき)を買うのが市民の楽しみになっていました。“巡行は観光客、宵山は市民”という具合に棲み分けができていたのですが、近年の観光客の増加で宵山にも観光客が押し寄せた。山鉾を飾る場所は、狭い路地が多いので、歩くこともままならないほど混雑します。それで市民から、『行く気が失せた』、という声をよく聞きます」

     京都っ子の台所「錦市場」は食べ歩き天国に……。

    「市民の台所と呼ばれた錦市場は、四条通の1本北にある錦小路通のうち、寺町通と高倉通に挟まれた400メートルほどの商店街で、魚屋が多く、刺身をサクで売っていました。それが12年以降の外国人観光客の増加で、食べ歩きができるように、刺身やイカ、エビ、はんぺんなどを串に刺して、店の一番目立つところに置いて売るようになったのです。市民が買いたい商品は店の奥に引っ込み、地元の人の足が遠のいてしまいました」

     舞妓・芸妓がパパラッチに狙われることも。

    「祇園界隈では、舞妓や芸妓が歩いていると、外国人観光客がカメラを向けるというケースが多くなっています。中には着物に触れたり、付け回したりするケースも。芸妓の見習いである舞妓は20歳前後と若いので、外国人に囲まれて怖い思いをした人もいたと思いますが、根本的な解決策がないというのが現状です」

     住宅事情も大きく変わりつつあるという。

    「京都のホテル建設ラッシュで、地価もここ4、5年で2、3割高騰しています。ホテル建設のため、マンションの建設が難しくなったため、滋賀県でマンションが次々に建っていますよ。草津から京都まで電車で30分かかりませんからね。郵便受けには、滋賀県のマンションのチラシが入るようになりました」

     日本人からも敬遠され始めた京都。観光公害を解決する術はあるのか。

    「ハワイのオアフ島のトローリーバスのような、観光客専用のバスを設けて、市民用のバスと分離するべきですね。マナーの問題では、訪日客はほとんどが航空機を使いますから、機内で日本でのマナーを伝授してみてはどうでしょうか。さらに、人気のある寺院だけに観光客が集まらないように、入館者の数を制限したり、拝観時間も夜まで延長、マイナーな寺院をアピールするなどして、観光客を分散させることも必要でしょう」』

     

     

     上記記事を見て、皆さんはどのように思われるでしょうか?

     

     日本政府は東京オリンピックが開催される来年2020年に、訪日外国人観光客数4000万人の誘致を目指しています。訪日外国人旅行者数の増加は、旅行者による消費拡大という恩恵をもたらす一方、マナー違反、環境破壊、住宅価格高騰という副作用を生み出しているのですが、京都も例外ではありません。

     

     私は都内に住みますが、小さいころ昔は外国人を見かけたら、「あっ!外人さんだ!」という感じだったと思いますが、今は新宿駅や渋谷駅は外国人ばかりです。記事でも京都が外国人ばかりになっている様子がうかがえます。

     

    <訪日客数>

    (出典:日本政府観光客のホームページ)

     

     

     数字についていえば、記事では2018年が約3200万人とあります。一方で日本政府観光客のホームページでは、2017年までのデータがありまして、その数字を拾うと下記のとおりです。

     

     1987年   215万人

     1997年   421万人

     2007年   834万人

     2017年  2869万人

     2018年 約3200万人

     

     20年前に比べて8倍近くの3200万人にまで訪日客数が伸びています。

     

     京都の観光客は5000万人でそのうちの1割が外国人観光客なのですが、京都の観光客数5000万人の中には、京阪神エリアの日本人が入っており、そうした人を差し引けば、普通に1割以上が外国人観光客であるといえます。

     

     外国人が特に行きたいところに行けば、ほぼ半分以上が外国人観光客が訪れ、結果的に日本人宿泊者数は近年で毎年4%ずつ下がっていたところ、2018年は9.4%も前年比で減少したと報じています。外国人が予約して日本人が予約できないという事態が生じているのが理由の一つです。

     

     また京都といえば、7/15〜7/16にかけて祇園祭が行われます。山車や山鉾を市中で引き回すのを見るのは、ほとんど外国人であり、地元民は見に行かないとのこと。また開催日前夜は地元民で潤っていたのも、最近では前夜も外国人が増えてきているようです。

     

     それだけではありません。上記記事で観光公害として象徴的なのは、錦市場という伝統のある市場が完全に観光ストリート化してしまっているということです。

     

     もともとは生活用品を買うための市場だったのに、観光客向けに湯葉揚げ600円とかステーキ串1000円とか、外国人観光客を満足させる食べ歩きのためのモノばかりが売られており、地元民が買うものは店の奥に引っ込んでしまったということで、まさに外国人観光客によって汚染されているといえるでしょう。

     

     さらには地元民の足であるバスが大変なことになっており、地元民がバスに乗れないくらい混雑していて、文字通り観光公害といえます。

     

     こうした観光公害を解決するためにはどうすればよいか?といえば、結局デフレを脱却して経済成長し、海外との所得格差が広がるのを食い止めるということに尽きます。

     日本と、韓国、中国、欧州、米国の所得格差が縮まり、拡大しているからこそ、彼らが日本に来るのです。

     

     日本も諸外国と同じように経済成長して物価が上昇していけば、こうしたことは是正され、自然に外国人は来なくなるでしょう。その一方で、日本人の所得が増え、日本人が京都でモノを買うようになるでしょう。

     

     結局、消費増税の影響と20年以上も緊縮財政を続けてデフレを放置してきた結果、経済成長が抑制されてこうなったといえると、私は思います。

     

     

     というわけで今日は「観光公害により日本人の京都離れが進行中」と題して論説しました。

     

     

    〜関連記事〜

    消費税10%で日本は発展途上国化がさらに加速する!

    「外国人様に来ていただく!」という発想で観光立国を目指すと、行き着く先は発展途上国化です!

    外国人観光客、外国人労働者は、いずれも真実を隠蔽するビジネス用語です!

    「外国人様!外国人様!」とやっても、2兆円程度しかGDPは増えません!

    中国人の爆買い需要を狙った三越の失敗(日本人客を大事せず中国人向けシフトにしたツケと百貨店の苦境)

    典型的なレントシーキング “マスコミが報じない「民泊の不都合な真実」”


    コメント
    コメントする








       

    calendar

    S M T W T F S
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    293031    
    << December 2019 >>

    スポンサーリンク

    ブログ村

    ブログランキング・にほんブログ村へ
    にほんブログ村

    recent comment

    profile

    search this site.

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM