オバマケアの失敗と日本が誇れる国民皆保険

0

    JUGEMテーマ:医療崩壊

     

     

     今日は世界に誇れる日本の素晴らしい制度の一つ「国民皆保険」について、オバマケアの失敗と合わせて私見を述べます。

     

     日本では当たり前なのですが、離れてみると「これぞ日本の誇り」という素晴らしい制度、それが「国民皆保険制度」です。保険証さえあれば、一定の窓口負担だけで、いつでもどこでも誰でも医療が受けられます。

     

     

     

    1.腎臓病で人工透析治療を受けていた私の母親の治療費について

     

     この誰でもという点で言えば、私の亡き母は10年前に脳梗塞を患い、6〜7年前からは人工透析をしておりました。

     人工透析とは腎臓の機能が低下し、尿で毒素が排出できないという重病で、毎週3〜4回、血液を3〜4時間かけて入れ替えるという患者本人にとって治療中も大変な体力を使う病気です。いつも母は透析治療から帰ってくると「疲れた!」といってすぐに家で寝ていました。

     

     この透析治療を伴う腎臓病ですが、腎臓が機能しないということから、障がい者一級の認定となります。そして治療費のほとんどが国から出されます。毎月40万弱の治療費がかかりますが、高額療養費特例(一般の高額療養費と異なる)により、保険給付され、透析治療の自己負担は1か月1万円が上限となります。

     

     高額療養費制度自体、健康保険制度の仕組みの一つですが、透析治療以外で高額な医療費が生じた場合でも、1回の治療で約8万を上限に、治療費の還付を受けられます。

     高度先進医療はそうはいきません。全額自己負担となります。例えばがん治療で有名な陽子線治療や重粒子線治療など、300万かかると言われていますが、これは全額自己負担になります。

     

     一方、高度先進医療の中にも、健康保険適用されるようになる治療も出ています。狭心症や心不全や心臓病患者の治療で、テルモ社(証券コード:4543)のハートシートというのが例として挙げられます。このハートシートは2016年1月から健康保険適用されるようになりました。健康保険適用される前は、治療に1000万以上かかる治療でしたが、患者の負担は大幅に軽減され、数十万程度で治療を受けられるようになったのです。

     

     

     

    2.トランプ政権が推し進める「オバマケア」の廃止

     

     オバマケアはオバマ政権が日本を見習った国民皆保険などと言われていますが、全く異なります。民間の保険会社(アフラックで有名なAIGグループやアリコなど)が提供する保険商品を個人がそれぞれ買うシステムです。

     国が決めた方針であるため、保険会社は既往疾患歴があっても、現在病気の人であっても、申し込み希望者に対して保険加入を拒否できなくなりました。 

     

     日本の国民皆保険を担うのは株式会社ではなく健康保険組合であり国民健康保険の場合は国の税金が投入されます。利益追求ではないのです。ところが、米国の国民皆保険は、株式会社が担っているため、利益確保やリスクヘッジを当然行います。そのため、当初オバマ大統領が目指した「入手可能な価格で質の高い健康保険にすべて加入させる」ことは実現不可能となり、保険料高騰が止まらなくなってしまったのです。

     

     しかも保険金が受け取れるまでの治療費は自己負担の立替が原則で、免責金額が高い。そのため保険料を払っているのに「病気になっても病院に行けない」ということが起こってしまっているのです。

     

     結局、アメリカでは保険がビジネス化している株式会社に担わせたことが失敗です。利益追求をする株式会社に担わせれば、免責金額を高くすることも必然です。株式会社ではない健康保険組合などがやれば、利益追求ではないので、赤字になれば国が税金を投入すれば、それで済むのです。

     オバマ政権は日本の国民皆保険の本質(利益追求やビジネスにしていないこと)を理解していなかったのではないでしょうか?

     

     

     

    3.経済成長を支える日本の国民皆保険

     

     1998年の消費増税以降、失われた20年と言われますが、GDPが500兆円前後で伸び悩んでいるというのが失われた20年です。公共工事を無駄な工事といって削減し、小さな政府を目指すといって公務員削減を続け、健保の財政悪化を食い止めるために自己負担額を引上げるなど、バブル崩壊後のデフレで本来政府支出を増やさなければならないのに、多くの国民が家計や企業経営と同じように国家財政運営を考え、無駄削減をし続けてきました。

     

     高齢者や病人患者が、品質の高い高度な治療を安価で受けられる、これは税金の無駄遣いなのでしょうか?

     

     もし、それを無駄遣いというのであれば、マクロ経済を何一つ理解していない愚民と厳しく言わざるを得ません。

     高齢者が受ける治療が高い治療で、それを税金投入して受けられれば、多くの患者がその治療を選択するでしょう。これは需要増加になりません。

     「平等に治療を受けられるのは、競争社会でいえば間違っている!競争社会の順位にのっとってそれ相応の人のみが治療を自己判断で受けるべき。税金を投入するなんて間違っている!」という人に限って、「スウェーデンを見習え!アメリカを見習え!」などと言います。愚民としか言えません。(スウェーデンは本当に理想国家なのか?

     

     マクロ経済で言えば、政府支出増はGDP成長に他なりません。高齢者が長生きすればするほど、医療費がかさみますが、GDP成長して医療業界(製薬業界や医療法人など)を中心に経済成長すると考えれば、何ら問題のないこと。デフレ脱却に繋がります。しかも高品質の医療が安価で受けられるとなれば、安心して日本に住むことができるわけです。

     事実、我が国は公共工事を削減した代わりに、人口の構造的要因(少子高齢化)により、医療費が増えてGDPを支えてきたのです。

     

     こうした事実を知らず、海外で移住したいなどと言う人には、「どうぞ!日本国籍をお捨てになって海外に移住してください!」とでも言ってやりましょう!

     

     そんなわけで、今日は日本の国民皆保険のすばらしさを改めてお伝えしたく、オバマケアの失敗と合わせ、高齢者が長生きすることによる経済効果についても述べさせていただきました。


    コメント
    コメントする








       

    calendar

    S M T W T F S
        123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    252627282930 
    << November 2018 >>

    スポンサーリンク

    ブログ村

    ブログランキング・にほんブログ村へ
    にほんブログ村

    recent comment

    • ハロウィーンは日本のお祭りとは違います!
      ユーロン (11/12)
    • オプジーボが医療財政の大きな負担であるため保険の適用外にしたいと思っている財務省
      SSST. (10/13)
    • サムスン電子について
      故人凍死家 (09/26)
    • 財務省の役人は、なぜ緊縮財政なのか?
      吉住公洋 (09/26)
    • 生乳流通改革という欺瞞と、イギリスのミルク・マーケティング・ボード
      富山の大学生 (06/05)
    • オランダ人の物理学者、ヘイケ・カメルリング・オネス
      師子乃 (10/02)
    • オランダ人の物理学者、ヘイケ・カメルリング・オネス
      mikky (12/01)

    profile

    search this site.

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM