ゼロからお金を生み出すことができるのが銀行です!

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     今日は「ゼロからお金を生み出すことができるのが銀行です!」と題して論説します。

     

     もしも「銀行の融資(=貸付金)は集めた預金で貸し出しているのではない」と聞いたらどう思われるでしょうか?

     

     例えば住宅ローンで考えた場合、銀行では住宅ローンの取り扱いがありますが、生命保険会社でも住宅ローンの取り扱いがあります。またバブル崩壊後の1990年代半ばでは、住宅金融専門会社の経営破綻というのが問題になりました。住宅金融専門会社は「住専」と呼ばれ、住宅を建てた人に対してお金を貸し出すという住宅ローンの専門会社です。

     

     端的にいえば、銀行が取り扱う住宅ローンと、生命保険会社や住専が取り扱う住宅ローンは、同じではありません。明確に異なります。銀行はいわゆるバンクであり、生命保険会社や住専はノンバンクと呼ばれて区別されているわけですが、そこに決定的な違いがあるのです。

     

     その違いとは、信用創造機能です。即ち銀行には信用創造機能があるのですが、生命保険会社や住専には信用創造機能がありません。住宅ローンで考えた場合の信用創造の仕組みをイメージ図にしてみました。

     

    1.住宅ローンから銀行借り入れをした場合

    2.住専から住宅ローンを借り入れた場合

    3.生命保険会社から住宅ローンを借り入れた場合

     

     上記の通り、3つシミュレーションをご紹介し、銀行はゼロからお金を生み出せるということについてご理解を深めていただきたく思います。

     また、政府が行政サービスをするにあたって、お金がないとサービスができないということは間違っていることについても簡単に触れさせていただきます。

     

     

     

    1.住宅ローンから銀行借り入れをした場合

     

     まずは銀行から住宅ローンを借り入れた場合をみてみましょう。

     

    <図1:住宅ローンを銀行からの借り入れた場合>

     

     

     図1について、 銑までのお金が生み出されるオペレーションは下記の通りです。

     

    ´◆Ф箙圓Pさんに対して貸付金3000万円を記帳し、Pさんは銀行から住宅ローンとして3000万円を借り入れる

    きァВ个気鵑X工務店に3000万円の代金を払い、銀行振込でその代金を受け取る

     

    ΝАФ箙圓Qさんに対して貸付金5000万円を追加記帳し、Qさんは銀行から住宅ローンとして5000万円を借り入れる

    ┃:QさんがX工務店に5000万円の代金を払い、銀行振込でその代金を受け取る

     

     

     いかがでしょうか?この図1でのポイントは2つあります。

     

     一つ目は、集めた預金を住宅ローンとして貸し出しているわけではないということに加え、銀行は記帳するだけで、お金を生み出せるという事実です。これこそが「信用創造機能」と呼ばれるものであり、バンクと呼ばれる所以です。

     

     二つ目は、現金が出てこないという点です。 銑イ領れにせよ、Α銑の流れにせよ、現金ではなく銀行振込で行われている点です。実際に現金がなくてもお金のやり取りを記帳という記録だけでお金を生み出せるのです。

     

     

     

    2.住専から住宅ローンを借り入れた場合

     

     次に住宅金融専門会社から住宅ローンを借り入れた場合をみてみましょう。

     

    <図2:住宅ローンを住宅金融専門会社からの借り入れた場合>

     

     図2について、 銑までのオペレーションは下記の通りです。

     

     Ф箙圓住専に対して貸付金3000万円を記帳し、住専は銀行から事業ローン(コーポレートファイナンス≒デッドファイナンス)として3000万円を借り入れる

    ↓:住専がPさんに対して貸付金3000万円を記帳し、Pさんは住専から住宅ローンとして3000万円を借り入れる

    きキΑВ个気鵑X工務店に3000万円の代金を払い、銀行振込でその代金を受け取る

     

    АФ箙圓住専に対して貸付金5000万円を追加記帳し、住専は銀行から事業ローンとして5000万円を借り入れる

    ┃:住専がQさんに対して貸付金5000万円を記帳し、Qさんは住専から住宅ローンとして5000万円を借り入れる

    :QさんがX工務店に5000万円の代金を払い、銀行振込でその代金を受け取る

     

     

     この図2でのポイントを3つ申し上げます。

     

     一つ目は、住専はお金を生み出すことができないということです。図2では住専が銀行から事業ローンを借り入れ、Pさんに3000万円、Qさんに5000万円を貸し出すというシミュレーションでした。もし住専が株式会社であるならば、銀行借り入れでなくても、株式を発行して資金を集めるという方法もあり得ます。

     新たに株式発行をして資金調達することをエクイティファイナンスと呼んだりもします。また住専が株式会社であれば社債というデッドファイナンスで資金調達することも可能です。いずれにしても、住専はバンクではないため、記帳するだけでお金を生み出すということはできず、エクイティファイナンスでもデッドファイナンスでも何でもいいのですが、お金を調達して、その調達したお金に利ザヤを乗せて貸し出すのです。つまり「信用創造機能」はありません。だからこそノンバンクと呼ばれているのです。

     

     二つ目は、図2のシミュレーションと若干話が逸れますが、デッドファイナンスで調達した場合、事業ローンで借りる場合も社債で借り入れる場合も、住専のバランスシート(貸借対照表)上では負債に計上されます。事業ローンで調達しようが、社債で発行しようが負債計上となる点は変わりありません。しかしながら重要なのは、事業ローンで銀行から借り入れをしない場合は、「信用創造機能」が一切関係ないため、お金を生み出したことにはならないのです。

     事業ローンで住専が銀行から借りた場合に初めて、信用創造によりお金が生み出されることになります。

     

     三つ目は、図1と同様に現金が出てこないという点です。 銑Α↓А銑いずれも、現金ではなく銀行振込で行われている点は図1と同様です。

     

     

     

    3.生命保険会社から住宅ローンを借り入れた場合

     

     次に生命保険会社から住宅ローンを借り入れた場合をみてみましょう。

     

    <図3:住宅ローンを生命保険会社からの借り入れた場合>

     

    ※責任準備金:生命保険会社では保険料のうち解約返戻金などの準備として準備金というものを負債計上し、これを「責任準備金」と呼んでいます。

     

     図3について、 銑までのオペレーションは下記の通りです。

    ´◆Ц朕唯舛気鵑蓮⊇身保険や年金保険などの解約返戻金の多い保険を契約していて、生保積立(≒解約返戻金≒責任準備金)が3000万円ほどあり、同様にBさんも5000万円ほどある。

     

    ぁЮ弧進欷渦饉劼Pさんに対して貸付金3000万円を記帳し、Pさんは住専から住宅ローンとして3000万円を借り入れる
    キΝАВ个気鵑X工務店に3000万円の代金を払い、銀行振込でその代金を受け取る

     

    ┃:生命保険会社がQさんに対して貸付金5000万円を記帳し、Qさんは住専から住宅ローンとして5000万円を借り入れる
    :QさんがX工務店に5000万円の代金を払い、銀行振込でその代金を受け取る

     

     

     この図3でのポイントを2つ申し上げます。

     

     一つ目は、生命保険会社もまた住専と同様にお金を生み出すことができないということです。図3では生命保険会社が保険料の名目で調達した資金をPさん、Qさんに貸し出すというシミュレーションです。

     

     もし生命保険会社が株式会社であるならば、住専と同様に株式を発行や社債発行などで資金を集めるという方法もあり得ます。住専と同様に生命保険会社もバンクではないため、記帳するだけでお金を生み出すことはできません。

     

     生命保険会社の場合、古くからある組織形態として相互会社という形態があります。日本生命や明治安田生命などが該当しますが、相互会社の場合は「基金」という返済義務がある資金を外部から調達することは可能です。

     

     会社形態が株式会社であろうと相互会社であろうと、バンク機能がないことには変わりなく、株式発行や社債発行や基金や一般個人・法人から集めた保険料とやらで資金を調達し、そのお金に利ザヤを乗せて貸し出すという点で、信用創造機能を有しません。

     

     また生命保険会社は住専と異なり、住宅ローンそのものを事業としているわけではないため、集めた資金は、預金や国債や外国債券や株式投資や不動産投資などで運用し、保険金支払に備えます。

     

     二つ目は、図1、図2と同様に現金が出てこないという点です。 銑Α↓А銑いずれも、現金ではなく銀行振込で行われている点は図1と同様です。

     

     

     

     というわけで今日は「ゼロからお金を生み出すことができるのが銀行です!」と題して、3つのシミュレーションをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

     銀行は集めたお金で貸し出すわけではありません。記帳するだけでお金を生み出すことができる一方、住専や生命保険会社はゼロからお金を生み出すことができず、何らかの名目で資金を調達して、そのお金に利ザヤを乗せて貸し出します。これこそがバンクとノンバンクの違いです。

     またシミュレーションの図1〜図3で共通していえるのですが、いずれも現金が出てきません。

     この現金が出てこないということは、極めて重要です。なぜならば、私たちは国家のサービスを受ける場合、政府にお金がなくなるとサービスが受けられなくなると誤解している人が多数いるからです。国家のサービスには、行政サービスや教育、防衛、インフラ整備、防犯、裁判などの公共性の高いサービスなどがあります。これらのサービスを日本国民が受けようとする場合、政府がお金を負担することになるわけですが、その際、日本政府にお金があるかないか?は関係ないのです。

     よくいう消費税で安定的に税金が集まれば、公共事業も医療サービスも介護サービスも充実できるという言説は間違っています。

     なぜならば日本政府は通貨発行権を持つため、政府小切手を発行して現金を生み出すことが可能です。実際に公共事業をやる場合は、日本政府が政府小切手発行の担保として国債を発行し、日銀当座預金を借り入れます。そして政府小切手を行政サービスを供給する業者に支払います。供給を受けた業者は政府小切手を銀行に持ち込み、銀行預金に振り替わります。この過程でお金が生み出されるのです。つまり行政サービスは国民から集めた税金で運営しなくても、通貨発行権を持つ政府が国債を発行して提供することが可能ともいえるのです。

     

     

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