相次ぐ子どもの虐待は、デフレ放置が原因?

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     今日は「相次ぐ子どもの虐待は、デフレ放置が原因?」と題して論説します。

     

     昨年3月、東京都目黒区で両親から虐待を受け、5歳の船戸結愛ちゃんが亡くなり、今年に入ってからは1月に千葉県野田市で、父親から虐待を受けていた小学4年生の栗原美和ちゃんが亡くなりました。こうした死亡事件について、親がしつけと称し、凄惨な虐待を続けていた実態が明るみになりました。

     

     こうした痛ましい虐待事件は、昔からあったとしても、明らかに頻度が拡大していると言えるのではないでしょうか。

     

     私が子供のころ、子供同士のイジメは今も昔も変わらずあったと思いますが、平成が終わるこの頃では事件として多く取り上げられるようになりました。下記は厚労省のホームページに掲載の児童虐待相談の対応件数と虐待死・心中の推移です。

     

    <児童虐待相談の対応件数と虐待死・心中の推移>

     

    <児童虐待相談の対応件数の推移>

    (出典:厚労省ホームページ「児童虐待の現状」から引用)

     

     

     上記のグラフの通り、右肩上がりで増えています。第3次ベビーブームでも起きているのならばともかく、虐待相談の対応件数も、虐待死・心中も右肩上がりで増加しています。こうした児童虐待死のニュースの頻度が増えたことを裏付けているといえるでしょう。

     

     なぜこうなったのでしょうか?

     

     よくバラエティー番組などで論説・解説する人らが、最初にいうことは自治体の対応が問題だということ。それに次いで「このような親は許せない」とかいう発言です。

     

     それはそれで言わなければいけないことなのかもしれませんが、こうなってしまった社会的構造は何なのか?を、私たちがしっかりと考えなければ、こうした事件は減らないのでは?と思います。

     

     虐待を受けて殺されている子供たちの裏に、殺されてはいないものの、ほぼ同様の虐待を受けている子供らがたくさんいると考えるべきであって、これより軽微でもかなり深刻な虐待を受けている子供らは、もっとたくさんいるはずです。

     

     こうした事件の影に、大人が子供を殺している、虐待し続けているという構造があるという事実を、私たちは改めて認識する必要があるものと考えます。

     

     行政対応の制度的改善を始めるという議論も大事ですが、その議論と同時に戦後日本、平成日本がどういうものなのか?という洞察を、社会学的に思想的に突き詰める議論が必要であると思うのですが、TVではそうした議論がほとんどされておらず、私は大変危惧しています。

     

     そういう意味でそうした視座からこの問題を捉えた場合、世の中がアノミー状態(無秩序状態・無規範状態)になっているということであり、規範が無くなってしまったことによる当然の帰結ともいえます。

     

     本来ならば「親は〇〇のようにあるべき」「子供に対して○○のようにふるまわらなければならない」といった社会的規範があるはずなのですが、それが希薄化しているように思えます。だから子供に対して冷たく当たる親が多くなる。昔は、おばあちゃんやお母さんや隣近所が大家族の中で、「親は子に○○のように接しなければ・・・」という規範があったのですが、核家族で規範が無くなってしまったともいえます。

     

     「大人は○○のようにしなければならない!」「道徳はこうあるべき!」といった”べき論”自体が希薄化してしまった結果、子に対して虐待的にふるまう親が潜在的に増えているのでは?とも考えられます。そうすると氷山の一角として親が殺してしまうという事案も増えてきてしまうことはあり得ます。

     

     だから社会学的にアノミーが増えているということがこの問題の大きな一つです。

     

     さらにアノミーで具体的なことをいえば、大人が子供化しているということもあります。

     

     今40歳の女性でもきれいな人が多いですが、昔は40歳の女性といえばおばちゃんです。今は41歳といえばまだ若者みたいな、若ければよいという規範があります。大人が子供であることの価値観が高く、価値があることといわれています。そうなると子供化したい親としては、リアルな子どもについて邪魔者となり、虐待したくなるのかもしれません。

     

     大人が子どもであることが価値であるとし、青年っぽい大人がいいことだという価値観で、そうした人が子どもを産んでしまったときにあるいは育てているときに、リアルな子どもに恨みを持つということが、ある種のアノミーの一つの帰結となっているともいえます。このことも問題の一つといえます。

     

     三つ目は、経済のデフレが大きな問題なのでは?と考えます。デフレになれば「貧すれば鈍する」「衣食足りて礼節を知る」ということで、貧乏になっていくと道徳性は下がります。一般的な心理的な傾向として、デフレになると貧困になると人間は道徳的な生き方ができなくなっていきます。そうなった大人たちが子供を殺しているともいえると私は思うのです。

     

     デフレを放置すれば、こうして虐待を受ける子供たちが統計学的に確実に増えているということが、厚労省の「児童虐待相談の対応件数と虐待死・心中の推移」をみれば明らかです。

     

     デフレだからすぐ虐待するというわけではありませんが、社会学的に統計学的にデフレ化するとアノミーが加速し、その帰結として子供たちが殺されるというプロセスです。

     

     だからデフレを脱却することが、こうして虐待されて殺されてしまう子供を、一人でも二人でも減らすためには、極めて重要なことと考えます。

     

     そういう意味では「消費増税」する、あるいは財政政策をやらず、緊縮財政を推進することの帰結として、子供が虐待で殺されているということは、社会学的な視座から考えれば、因果論として確実にそういう傾向があるといえるものと思うのです。

     

     私こと”杉っ子”が「緊縮財政を辞めさせたい!」「デフレ脱却を急ぐべき!」という言論活動のモチベーションはどこから来るのか?といえば、一つにはこうした虐待される子供を一人でも二人でも救いたいという思いがあるからです。

     

     もし読者の皆様の中に、「いや!貧乏でなくても虐待しない親だっているでしょ!」という反論する人がいるかもしれませんが、「そんなの知っているよ!アホ、ボケ!」というだけの話です。

     

     そういう話ではなく統計的にデフレから脱却できれば、こういう人たちが減るという側面があると思うから言論活動をやっているのであって、だからこそ「貧すれば鈍する」「衣食足りて礼節を知る」なので子供たちを救出できるとも思っています。もちろん直接的に行政的支援で虐待を減らすような政策は、それはそれとして絶対に大事ですが、その一方で社会的になぜこうした問題が起きているのか?トータルの視点からみるという議論は極めて重要であると思っておりまして、その中でデフレ脱却というのも極めて重要であるという議論をすべきではないかと考えているのです。

     

     

     というわけで今日は「相次ぐ子どもの虐待は、デフレ放置が原因?」と題して論説しました。

     本来テレビのコメンテーターや有識者と呼ばれる人らは、こうした議論をするべきであり、政治家の人らも、こうしたことを認識しながら政治運営をすべきであると思います。

     確かにもっと昔は貧しい時代があったと思いますが、その時は規範があったのではないでしょうか?アノミーではなかったのではないでしょうか?お金がなくなって貧しくなって規範が無くなっていくというプロセスを考えれば、アノミーと経済は密接に関係しているともいえるでしょう。

     直近では体罰禁止を盛り込んだ児童虐待防止法案を閣議決定しましたが、親がしっかりとしつけすることも大事ですし、だからといって殺してしまうのはダメということでもあります。そこに規範があれば、しっかりとしたしつけ・体罰も問題ありません。仮に体罰がダメとなればしつけもできなくなる可能性があり、対処療法は問題をはらむでしょう。

     行政的支援と合わせ、社会学的な視座からの分析に加え、緊縮財政を辞めさせてデフレ脱却を速やかに果たすということも非常に重要なことであると私は思うのです。

     

     

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