F35戦闘機よりもF22戦闘機の性能は優れているのか?

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    JUGEMテーマ:国防・軍事

     

     今日は米軍のF22戦闘機について論説します。

     

     日本はこの度、米国からF35を100機、1兆円で購入することになりました。

     下記は日本経済新聞の記事です。

    『日本経済新聞 2018/11/27 11:22 F35戦闘機 最大100機追加取得へ 1兆円、政府検討     

     政府は最新鋭ステルス戦闘機「F35」を米国から最大100機追加取得する検討に入った。取得額は1機100億円超で計1兆円以上になる。現在導入予定の42機と合わせて将来的に140機体制に増える見込み。現在のF15の一部を置き換える。中国の軍備増強に対抗するとともに、米国装備品の購入拡大を迫るトランプ米大統領に配慮を示す狙いもある。

     12月中旬の防衛計画の大綱(防衛大綱)の閣議決定に合わせて、F35の取得計画を見直し、閣議で了解する。2019〜23年度の中期防衛力整備計画(中期防)には追加分として40機程度を盛り込む調整を進める。現在はF4戦闘機の後継機として、F35Aを24年度までに42機導入する計画で順次配備している。

    F35は最新鋭の第5世代機と位置づけられ、現在日本が導入しているA型と短い滑走で離陸し垂直着陸できるB型がある。政府は今後、A型を中心にB型も含め最大100機の取得を検討する。現在約200機あるF15のうち改修が難しい100機を置き換える。防衛省はF15について半分の約100機は改修して使い続けることを決めているが、残りの100機について扱いを検討してきた。

     F35Bについては、海上自衛隊のヘリコプター搭載型護衛艦「いずも」を戦闘機が離着陸できるよう改修し搭載する方針を防衛大綱に盛り込む方向で調整している。

     政府は30年ごろから退役するF2戦闘機の後継となる次期戦闘機の選定も進めている。中期防に今後の方向性を書き込む方針だが、開発方法など詳細な決定は19年度以降となる方向だ。現状では、日本企業の参画を認める米防衛大手ロッキード・マーチン社の提案と、三菱重工業など日本企業連合が主体となる案がある。

     F35の追加取得には、トランプ氏が米国装備品の購入拡大を繰り返し迫っていることも背景にある。高額の戦闘機を買い増し、トランプ氏が問題視する対日貿易赤字の削減圧力をかわす思惑もある。安倍晋三首相は9月にトランプ氏との会談で「米国装備品を含め、高性能な装備品を導入することが日本の防衛力強化に重要だ」と伝えていた。

     日米両政府は年明けにも物品貿易協定(TAG)交渉を本格化させる。年内に決める防衛大綱や中期防で装備品の購入増を打ち出すことで、交渉を有利に運ぶ思惑もありそうだ。

     政府は次期中期防で、外国機の監視にあたる最新の早期警戒機「E2D」を米国から最大9機追加取得すると明記する方向だ。総額は9機で3000億円超の見込みだ。こうした米国製の追加調達で防衛費は今後、増加するのが確実だ。

     周辺国は最先端の戦闘機の導入を進めている。中国は独自開発の最新鋭ステルス戦闘機「J20」を2月に実戦配備。30年までに第5世代機を250機超導入するとの見方がある。ロシアも第5世代の「スホイ57」を19年にも配備するとみられる。最新鋭機の大幅追加でこうした軍備増強に対応する。』

     

     上記記事の通り、日本はF35を100機1兆円で買うことになりました。米国から輸入することで、米国のトランプ大統領への通商政策にも有効との判断があるとのことで、これには私も賛同します。

     

     しかしながら、日本は本当はF22を買いたかったのでは?と私は思っていまして、F22の方がF35よりも戦闘能力が勝っていると思える点があるからです。F35はマルチロール機といって、F22にはない優れた点も持つのですが、航空戦においてF22が現時点では最強であると思っております。そこで今日はF22戦闘機の性能について述べたいと思います。

     

     F22は米国が開発構想のコンセプトとして、航空戦で無敵の戦闘機を作りたく、費用は惜しまないということで手掛けられてきました。

     

    <図 F22戦闘機と他の戦闘機との比較(最大速度)>

     

    <図◆F22戦闘機と他の戦闘機との比較(実用上昇限度)>

     

    <図:F22戦闘機と他の戦闘機との比較(推定推力重量比)>

     

     F22の特徴は、ステルス性、超音速巡行能力、推力偏向機能付きエンジン、データリンク、最先端のセンサー融合電子機器を持つことが特徴です。

     

     前任のF15と同様にロッキードマーチンF22は、大型の戦闘機で大量の燃料を搭載でき、十分な航続力を持つと言われています。図,猟未蝓∈蚤臑度こそ前任のF15や、ロシア軍のミグ29、スホイ27に劣りますが、図◆図の通り、実用上昇限度や推定推力重力比では、ダントツの性能となっています。

     

     機動性においても運動性においても、F22より優れる機種はないといえるでしょう。なぜならば、特に卓越しているのが超音速巡行能力です。

     

     NATO軍のユーロファイター・タイフーンなども同じ能力戦闘機は存在しますが。とはいえ、他の機種が高マッハ水域で飛行するためには、大量の燃料を短時間で費消するアフターバーナーを使う必要があります。一方で超音速巡行能力を持つF22は、アフターバーナーを使わずに長時間航続することが可能です。

     

     そのため、F22の特徴の一つであるステルス性が仮になかったとしても、超音速で飛び続けるF22を撃墜するのは困難であると言えるでしょう。

     

     機動性でいえば、F22は低高速飛行でもマッハ1.4で飛行できるうえ、高度18,000メートル〜高度19,800メートルの上空を戦闘飛行できます。ここまで上昇できる戦闘機は、ロシア軍の最新戦闘機のスホイ57くらいでしょうか?

     

     少なくても前世代のミグ29やスホイ27、NATO軍のユーロファイター・タイフーンや、フランス軍のラファールなどでは、この空域まで上昇することができません。上昇限度の優劣は、兵器の射程距離を長くすることができることを意味し、重要な能力です。

     

     またF22は長距離戦闘で覇者となることを目標としたコンセプトになっているため、高い機動性も持っています。交戦規定で指定外距離の戦いが認められていない状況で戦闘になることを想定し、短距離での交戦でも勝利する能力が求められました。

     

     特に低速度域で超機動性を発揮できるカギは、図にある推定推力重量比にある通り、F22が1.4:1という高い重量比であることです。先進の飛行操縦システムに加え、推力偏向装置と強力な操縦翼面の組み合わせによって、広い飛行領域で良好な操縦性を発揮します。さらに強力なエンジンと滑らかな機体フレームにより、激しい角度や大迎角で、例えばプラス60度の迎角、マイナス40度の迎角であっても、安定した飛行が可能ということで、機動性は他の戦闘機を圧倒的に上回るといえるでしょう。

     

     こうした高速での高い運動性・機動性と長い航続力は、ステルス性を除外してもF22を空中戦で無敵のものにしているといえます。

     

     攻撃面では、M61A2機関砲という目視で撃つ20丱丱襯ン砲が装備されています。この20丱丱襯ン砲は米国戦闘機のほとんどに装備されているそうです。

     

     それ以外に、ミサイルの搭載する場所は2か所あります。サイドワインダーと呼ばれる機体の横に装着された部分で左右2か所と、下方の兵器倉と呼ばれる部分で左右2か所です。

     サイドワインダーは、画像赤外線シーカーを備えて、尾部に推力偏向機能を持つアムラームミサイル(AIM-9X)が搭載することができます。

     兵器倉には、アムラームミサイル(AIM-120C)で3発ずつ6発を装着できます。

     

    <サイドワインダーでアムラームミサイル(AIM-9X)が装備されている様子>

     

     サイドワインダーやアムラームミサイルは航空機撃墜のためのミサイルですが、F22は対地ミサイルも搭載が可能です。具体的には「GBU-32」JDAM爆弾、「GBU-39」SDB爆弾を搭載できます。

     

     「GBU-39」は250ポンド爆弾とも呼ばれ、スマートラックを取り付けることで、左右の兵器倉に各4発ずつ8発を装着し、さらにアムラームミサイルを1発ずつ合計2発を装備することも可能です。

     

     

     というわけでF22戦闘機についてご紹介しました。

     石破茂氏が防衛大臣だった際、F22戦闘機を買おうとしていたというのを聞いたことがあります。ところがイージス艦の機密漏洩事件があり、米国の議会がF22を日本に輸出することを許さなかったとのこと。そうした経験を踏まえ、日本では機密情報を漏洩することが無いよう、特定秘密保護法という法律を制定しました。それでも米国はF22を輸出することはありませんでした。

     F22は敵戦闘機を発見したときは、先制発見、先制攻撃が可能であるため、通常の戦闘機はF22に相当接近しない限り、応戦は難しい。F22のパイロットは、このおかげで完全に安全な距離でアムラームミサイルを撃つか、敵戦闘機にさらに近づくか?の選択が可能になります。F22のコンセプトが、先に発見し、先にミサイルを発射し、先にミサイルを命中できるということから、敵戦闘機がF2の存在に気付いたときにはF22が放ったミサイルが命中するという状況になるのです。

     日本もかつてはゼロ戦がそうでした。通商政策があるために米国から戦闘機を買うのは致し方ないかもしれませんが、国防国債などの国債を発行して、それを財源に国力増強のために日本国内で戦闘機が作れるようにすれば、安全保障強化・国力増強に加え、デフレ脱却にも資することになるものと私は思います。

     

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