第一次補正予算(2018年度)について

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     今日は「第一次補正予算(2018年度)について」と題して論説します。

     

     下記は日本経済新聞の記事です。

    『日本経済新聞 2018/11/07 17:06 第一次補正予算(2018年度)について

     西日本豪雨などの災害復旧費を盛り込んだ2018年度第1次補正予算が7日の参院本会議で全会一致で可決、成立した。総額は9356億円。財源は公共事業に使い道を限る建設国債の発行で6950億円をまかない、残りは17年度決算の剰余金などで確保した。

     第1次補正予算は西日本豪雨や大阪北部地震、北海道地震など自然災害からの復旧・復興に7275億円をあてた。

     熱中症対策として公立の小中学校へのエアコン設置に822億円、地震による倒壊で犠牲者が出たブロック塀の補強対策に259億円を計上。相次ぐ自然災害を受け18年度当初予算の予備費を1000億円積み増した。

     政府・与党は補正予算の成立を受けて、外国人労働者の拡大に向けた出入国管理法改正案の今国会中の成立に全力を挙げる。同法案は13日の衆院本会議で審議入りする見通しだ。』

     

     上記記事の通り、2018年度の第一次補正予算が10/7(水)に参議院本会議で全会一致で可決成立しました。

     歳出総額9,356億円で、相次ぐ自然災害からの復興復旧費が柱になります。

     

     記事によれば、9,356億円の内訳は以下の通りです。

     第1次補正予算の内訳       
    災害復旧・復興費 7,275億円
    公立小中学校へのエアコン設置 822億円
    学校のブロック塀の改修 259億円
    予備費の追加 1,000億円
    総額 9,356億円

     

     今回の補正予算をどう見るべきか?といえば、以前にも記事を書いている通り、小さな現場を見てつぶさに積み上げた結果なのか?十分な金額なのか?という点に尽きます。

     

     2018年度は大阪北部地震、西日本豪雨、台風21号、台風24号、北海道胆振地震と、災害が多い年でした。冬を迎えて、これからも大雪被害とか発生するかもしれません。

     

     3.11のとき、私が損害保険会社に勤務していまして、当時は福島県いわき市にいました。3.11での地震保険の対応で、当時は営業だったのですが、保険金の支払査定をやっていました。このとき、私が在職していた保険会社は、2か月後の5.11までに支払案件の90%を完了させるという目標があり、その目標に向かって邁進した記憶があります。

     

     今年、保険会社の社員の人に聞いたのですが、3.11のときよりも広域であること。地震保険の査定と違って台風の査定はロードがかかることなどから、相当時間を要するというようなお話を聞いております。

     

     そうしたことを踏まえますと、7,275億円というのが、本当に災害復旧・復興費として十分なのか?ということについては、報道記事内容からは把握が難しいです。

     

    <台風24号で被害を受けた鳥取県大山町>

     

    <西日本豪雨災害で被害を受けた鳥取県内の陥没した道路と濁流>

     

     上図の写真は、いずれもふるさと納税支援サイトから引用したもので、鳥取県内における災害発生当時の被害状況です。

     ふるさと納税で支援するというのもわからなくもないですが、マクロ経済的には、寄付者はその寄付した分、他の支出が減る可能性があるため、むしろ普通に政府支出でしっかりと十分に予算を付けた方が、復興は早いに決まっています。

     政府が緊縮して、民間にやらせようとふるさと納税を支援するなどということは、愚の骨頂としかいいようがありません。

     

     京都府では応仁の乱の西軍の陣があった山で船岡山というのがありますが、そこでも倒木が多数あります。京都の街中の山なのですが、森の南側の木が半分くらい台風21号で折れました。倒木は数十本もあり、稲荷社本殿・拝殿も倒壊しました。京都府災害対策本部の資料に文化財保護課発信で、台風21号の文化財被害として、被害状況71社寺等 計136件(国指定登録等81件、府指定登録等55件)ものリストが掲示されています。

     

     こうした文化財の被害も、5,034億円に入っているのか?入っていて欲しいと思うのですが、仮に入っていなければ2次補正ですぐに予算を付けて着手すべきだろうと思います。

     

     先述の鳥取県の被害も含め、予算を付けずに災害復旧が放置されるようなことがあれば、被災地の人々は見捨てられたのと同じであり、ナショナリズムは崩壊していくことになると私は思います。

     

     

     というわけで今日は「第一次補正予算(2018年度)について」と題して論説しました。

     第二次補正予算の金額に注目していますが、2〜3兆円程度では、経済効果も期待できないでしょう。真に必要な復興費用がちゃんと積み上げられることを私は希望します。

     

    〜関連記事〜

    2018年度の第一次補正予算9,400億円をどう見るか?


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