医学部受験の男女差別問題について

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    JUGEMテーマ:医療崩壊

     

     今日は東京医科大学で発生した不正入試問題について述べたいと思います。

     

     下記は朝日新聞の記事です。

    『朝日新聞 2018/10/17 16:30 合格基準に男女差、疑い 他の医学部、一部受験生優遇も 文科省調査

     文部科学省が、東京医科大の入試不正をきっかけに全国81大学の医学部医学科の入試を対象に実施している調査で、男女によって異なる合格基準を設定している疑いのある私立大学が出ていることが、関係者の話で分かった。追加合格者らの決定が学長や医学部長に一任されていた例もあったという。文科省は各大学に説明を求め、不正があった場合は自主的に発表するよう呼びかけている。
     調査は、東京医科大で女子や浪人回数が多い受験生が一律に不利な扱いを受けていたことが判明したことをきっかけに行われている。関係者によると、文科省はこれまでに複数の私立大で、男女や年齢によって受験生の間に差を設けている例を把握している。
     ある大学では男女で異なる合格基準を設け、男子を優遇していた疑いがあるという。この大学では1次試験(学科)の結果と、2次試験(小論文・面接)を数値化し、0・5点刻みで評価した結果を組み合わせて合否判定をしているが、女子は常に男子より1レベル下に置かれていた。1次試験がトップレベルの受験生の場合、男子は2次試験の結果が2・5点以上で合格か最優先の補欠だったが、女子は3・0点以上を取らないと同じレベルにならず、2・5点であれば2番手扱いの補欠だった。
     また、追加合格の決定が学長や医学部長に一任され、面接では「不適格」とされるような点数の受験生が合格している大学もあった。年齢によって受験生に差をつけている大学や、2次試験で「同窓」「教職員」と記載のある受験生を優遇している大学もあったという。
     医学部入試をめぐっては東京医科大のほか、昭和大が15日、現役と1浪の受験生に加点をし、同窓生の親族を優先させていたことを認め、謝罪している。順天堂大も不適切な入試を行っていた疑いがあるとして、説明を求められている模様だ。(矢島大輔、寺本大蔵) 』

     

     上記朝日新聞が報じている通り、文科省が東京医科大学の不正入試をきっかけに全国81の大学の医学部医学科の入試を対象に行っていた調査の結果が出ました。

     

     東京医科大学だけでなく、他でも男女によって異なる合格基準を設定するという不適切な入試を行っている大学があることがわかりました。

     

     記事の後半では昭和大学や順天堂大学などの大学も出ていますが、順天堂大学は当面は事実関係を公表しない方針としています。

     

     順天堂大学によれば全国医学部長・病院長会議で、今後まとめる入試の公平性担保に向けたガイドラインに照らし合わせ、問題があったか?を検証し直したうえで、事実関係を公表するとしています。

     

     順天堂大学の対応をみてますと、こうした問題は、医療現場の要請で、組織ぐるみ、業界ぐるみでやっていたということでしょう。

     

     医療現場では、女性が医者になった場合、結婚や出産で現場を離れられてしまうと困るという要望があり、大学側が現場の要望に応じる形で、女子合格者を減らす不正入試をしたと思われます。

     

     なぜ組織ぐるみ、業界ぐるみでこのようなことになったのでしょうか?

     

     日本の国民皆保険の影の部分といえるかもしれません。日本は諸外国と異なり、少しのことでもすぐ病院に行くことが多く、ある意味それは需要です。しかしながら供給が満たない状態、例えば医師が少ない、看護師が少ないとなれば、現場は忙しすぎて激務であるにもかかわらず、国民皆保険で医療手当がフリーアクセスであるがゆえに、受診者がひっきりなしに来院するということがあるでしょう。

     

     例えば医療に関して適正な医療水準を定め、それに合わせた社会の風潮や制度にしていく。さもなければ「需要>供給」のインフレギャップ状態が変わることはありません。むしろ少子高齢化で、日本の場合は高齢者は長生きしますから、需要は増え続けていくため、「需要>供給」のインフレギャップ幅は拡大し続けていくことでしょう。

     

     仮に供給が少なくて人手不足を何とかぎりぎりでやりくりしているときに、女医さんが出産・結婚で一部抜けるとなれば、そうした巨大な需要に対応することはできなくなってしまいます。女医が提供する供給力では、需要に対応できないのです。

     

     

     というわけで今日は「医学部受験の男女差別問題について」と題して、医学部の不正入試を取り上げました。

     この問題は、「不正入試はけしからん」「コンプライアンス違反だ!」というのは簡単なのですが、国民皆保険というフリーアクセスが可能な日本が海外に誇れる制度と、少子高齢化を乗り切る方法をどう両立させるか?という非常に難しい問題であると思うのです。私は解決策のためのジャストアイデアを持ち合わせませんが、サイバーダインのパワーアシストスーツやロボットなどを活用して生産性向上で乗り切ることで、男女差別もなくしていく方法を模索していただきたいと思います。


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