想定されていた関西国際空港の被害

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     今日は、台風21号で被害を受けた関西国際空港について述べます。

     

     下記は読売新聞の記事です。

    『読売新聞 2018年09月08日 12時43分 関空国際線、一部再開…B滑走路使用し14便

     台風21号の影響で欠航が続いていた関西空港の国際線が8日、部分的に再開された。7日に一部で再開された国内線と同様、被害の少なかったB滑走路と第2ターミナルを使用し、関空を拠点とする格安航空会社(LCC)「ピーチ・アビエーション」などが計14便を発着する予定。

     この日正午過ぎ、全日空の上海便が国際線再開後、初めて離陸した。関空を運営する「関西エアポート」によると、8日はピーチのソウル、台北、香港行きなど12便と、全日空の上海の1往復2便を運航。貨物便も計6便が発着する予定。

     また国内線は7日よりも増便し、ピーチが31便、日本航空が2便を運航する。

     一方、閉鎖されているA滑走路と、大手航空会社などが拠点とする第1ターミナルは、7日に浸水が解消された。電気設備や機械類などの修復を進めており、関西エアは1週間以内に使用を再開させる方針を示している。(後略)』

     

    <関西国際空港>

    (出典:清水建設のホームページ)

     

     

     台風21号の影響で閉鎖された関西空港を運営する関西エアポートがB滑走路を使って一部再開したというニュースです。

     

     上記の写真は清水建設のホームページから抜粋ですが、台風21号によって高潮被害で海水が流れ込み、滑走路や駐機場で最大50儡Э紊靴燭畔鵑犬蕕譴泙靴拭また左側に連絡橋がみえますが、そこにはタンカーが衝突し、アクセス手段が絶たれて一時旅行客ら8,000人が取り残されました。

     

     関西空港は沖合5キロほどの場所で1994年9月4日に開港した空港ですが、実はこれまでも冠水被害や地盤沈下など、海上空港特有のもろさを指摘されていました。

     

     何しろ、水深18mの軟弱な地層に作られ、地盤沈下が課題となっていて、開港時と比べて場所によっては3m以上沈下したといわれています。

     

     そのため、高潮で50冂度のものが来れば、水に浸かるというのは最初から分かっていたことで想定通りの展開だったといえます。どちらかといえば、冠水後にどのくらい早期に復旧できるか?という課題を抱えた空港なのです。

     

     このように関西空港は高潮危険に晒されている危ない地域であるため、津波が来た場合の想定として、漂流物が建物に衝突して損壊したり、タンカーが漂流、コンテナが漂流するリスクがあったわけですが、それがまさに起きたといえます。

     

     たとえ津波が来ても流れる程度で、建物は頑丈に作られているため、津波で建物そのものが損壊することはあまり想定されず、大きな損害を受けるとすれば、漂流物による被害であることは予想されていました。今回は、タンカーが連絡橋に激突しましたが、これは残念ながら想定される事態だったのです。

     

     関西空港と陸を結ぶ橋は一本しかないため、タンカーが停泊するのは危ないのです。台風が来るのを事前に知りながら、アンカーをやっていても、こうした橋との衝突事故を起こしてしまったわけであり、今後、賠償責任問題などの議論が始まることでしょう。

     

     不幸中の幸いは、燃料を移した後で燃料が空だったことです。もし、燃料が入った状態で橋に激突していたら、火災が発生して大変な被害になっていたことでしょう。

     

     連絡橋は真ん中に鉄道の線路が走る左右を2車線の道路が左右にあるのですが、タンカー激突事故によって、片方の道路がずれてしまっています。片側だけが残ったため、取り残された人々は、緊急でシャトルバスで輸送避難できました。

     

     一方で鉄道はどのくらいの被害か?わかりません。鉄道は精密機械の塊であるため、道路と違って精密インフラなので復旧にも時間がかかることでしょう。そのため、どのくらいの被害か?まだわかりません。

     

     また関西空港が再開したものの、滑走路は1本しか使えず、旅行客の影響は避けられないことでしょう。何しろ人が往来できなくなるからです。

     

     日本経済全体からみれば、インバウンドの需要は大したことありませんが、関西エリアはインバウンドに頼ったビジネスがたくさんあるため、そうした産業は大打撃を受けることになるでしょう。

     

     

     というわけで、今日は「想定されていた関西国際空港の被害」と題して論説しました。もともと橋が1本だったとはいえ、海上空港のもろさを露呈したといえます。だからといって、関西空港を作るべきでなかったというのではなく、高潮対策、津波対策、地盤沈下対策を講ずればいいだけのこと。災害がなければ利便性はあるわけですから、関西空港は作った意味があります。

     あえていうならば橋が1本だけだったため、今回は空港にいる人々が取り残されるリスクを露呈したわけですが、逆に橋を2本作るとか、海底トンネルで鉄道と道路を作るなどしていれば、そうしたリスクの軽減になることでしょう。

     海底トンネルで鉄道と道路をつなぐこと自体が、経済成長になり、デフレ脱却にも資します。財源はどうしたらいいのか?いうまでもなく建設国債を発行すればいいだけのこと。デフレであるがゆえに、企業や家計はお金を貯めざるを得ませんが、政府はお金を貯める必要は全くなく、安全保障や将来の生産性向上のために、すぐに利益が出にくい分野であるインフラ投資こそ、政府の出番なのです。(インフレの場合は、政府がお金を貯めて需要を抑制するのもありです。)

     「借金は何が何でも悪」と考える人は、資本主義を否定しているのと同じです。資本主義とは借入金で信用創造によって経済成長していくものであり、こうしたインフラ投資こそ政府の出番であることを、私たち国民が理解する必要があるものと考えます。


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