JR北海道がレール計測データを改ざんした真の理由とは?

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     今日は、国交省がJR北海道に対して監督命令を出した真の理由について論説します。

     

     下記はNHKニュースウェブの記事です。

    『NHK 2018/07/26 13:21 国交省 JR北海道に監督命令へ 収益力改善求める

     国土交通省は、厳しい経営が続くJR北海道に対し、27日にも収益力の改善に努めるよう求める監督命令を出す方針を固めました。国が来年度以降、新たに財政的な支援を行うことに伴う措置です。

     JR北海道は、人口減少に伴う利用者の落ち込みなどから、グループ全体の経常損益が2期連続で100億円を超える赤字となるなど厳しい経営が続いていて、国や道などに支援を求めています。
     国は、来年度と再来年度の2年間、合わせて400億円程度の財政的な支援に応じる方針ですが、これに合わせて国土交通省はJR会社法に基づく監督命令を出す方針を固めました。
     この中では、不動産事業など鉄道以外の事業にも積極的に取り組むとともに、経営コストの削減を進めるなどして、会社の収益力の改善に努めるよう求めることにしています。
     JR北海道に監督命令が出されるのは、4年前、レールの検査データの改ざんが発覚した際に続いて、2度目となります。
     国土交通省では、27日にも財政的な支援を正式に表明するとともに、JR北海道の社長を呼んで監督命令を出すことにしています。』

     

     上記記事の通り、厳しい経営が続くJR北海道に対して監督命令を出して、400億円を財政支援するという内容です。

     

     今回のJR北海道の監督命令について、普通の常識で考えれば、「400億円も支援するわけだから経営基盤をしっかりさせろ!」ということになるでしょう。

     

     しかしこれは完全に間違っている発想です。

     

     例えば、IMFが財政に苦しむ国家に対してお金を貸すかわりに、「プライマリーバランスを黒字しなさい!」と言っているに等しいです。

     

     

    <IMF(ワシントン)>

     

    (2014/12/31 杉っ子がワシントンで撮影)

     

     

     ギリシャの場合、ユーロに参加して共通通貨建て国債しか発行できず、その発行の権限はECB(欧州中央銀行)にあり、ギリシャ政府には通貨発行権がありません。ドイツからの輸入攻勢に苦しむ一方、ユーロに参加しているために関税もかけられず。ただ財政赤字を積み上げていきました。

     

     本来、ギリシャはユーロ離脱して、新通貨で「新ドラクマ」を発行するなどして財政出動し、ドイツの輸入に対しては関税をかけることで自国産業を育成するという方法がとれたのですが、ユーロを離脱せず、IMFからお金を借り入れました。

     

     IMFは「プライマリーバランス黒字化して増税して返済するように財政基盤をしっかりしろ!」とやった結果、余計に景気が悪くなって経済成長できず、結果ギリシャは財政破綻しました。

     

     今回のJR北海道についても、IMFのように財政支援したからといって、JR北海道をギリギリ締め上げたら、JR北海道の経営はさらに苦しくなるでしょう。

     

     そもそも、なぜJR北海道がデータ改ざんをしたのか?

     

     理由は、儲からないからです。

     

     もちろんJR北海道が組織として経営として悪いということもあるかもしれません。とはいえ、儲からない・貧乏・収入が少ないという環境が主な原因であるといえるでしょう。

     

     したがって解決策は、JR北海道の収入基盤を強化してあげることが最適な解決策です。

     

     同じJRでありながら、なぜJR東海は儲かるのでしょうか?

     

     それは新幹線があるからです。

     

     もちろんJR東海の組織が立派ということもあるかもしれませんが、それ以前に新幹線という儲かる基盤があるからこそ、組織も立派になると言える側面があると思うのです。

     

     JR東日本も同様に、インフラ整備が整って国の中枢機関である霞が関があり、結果として本社機能も東京に置く企業が多いこともあって、人口がたくさん集まります。

     その人口がたくさん集まる東京23区内をぐるぐる回る環状線の山手線があるのですから、何してもお金が儲かります。

     

     JR北海道と比べて、JR東海、JR東日本は財政基盤が強いのです。

     

     JR九州も九州新幹線ができてから、経営基盤が良くなっています。

     

     にもかかわらず、記事では不動産事業などの鉄道事業以外の収益源を強化させて、コスト削減して会社の収益力を改善するよう指導すると言っており、これは完全に間違っていると言わざるを得ません。

     

     JR北海道の経営基盤が強化される最善策は、一刻も早く、早期の新幹線整備に着手し、新幹線を完成させることに他なりません。だから、JR北海道に対しては新幹線整備をいち早く完了してあげるというのが国交省の本当の仕事ではないでしょうか?

     

     なのに今755億円しかお金がないから、ゆっくり新幹線整備するとなると、十数年かかります。新幹線整備には費用もかかり、札幌まで新幹線がつながるのは、全然先の話です。

     

     それを急いでやる。特に函館北斗→札幌→旭川を急いで完成させること。そうすれば、ほっておいてもJR北海道は儲かります。

     

     

     というわけで、今日は「JR北海道がレール計測データを改ざんした真の理由とは?」と題し、JR北海道の経営基盤について論説しました。

     私は北海道新幹線は、函館北斗〜札幌間は言うまでもなく、旭川まで延伸し、そこから北方は旭川→稚内、南東へは旭川→富良野→帯広→釧路→根室まで、延伸すべきであり、急げば急ぐほど日本経済に好影響を及ぼすと考えています。

     また経済だけでなく、日本人同士が地政学的に高速鉄道で結ばれるということで、国民の結束力も高まります。新幹線整備という内需拡大策は、こうした国民の結束力強化と、デフレ脱却につながるだけでなく、生産性向上にも寄与します。

     このような一石が二鳥三鳥にもなる内需拡大政策を、躊躇なく国債増刷によって早く着手していただきたい、私はそう願っております。

     

     

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