酷暑続きで小学生が命を落とした学校校舎のエアコン設置問題

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     今日は、愛知県豊田市で、酷暑で小学1年生の男の子が熱射病死した事件について、論説します。

     

     この事件は、愛知県豊田市内の小学校で、小学校1年生の男子児童が校外学習の後、校舎内で熱射病で死亡したという大変痛ましいニュースです。校舎にはエアコンが設置されておらず、耐震性、トイレ洋式化などが優先されて、エアコン設置のための財源が十分に確保できなかったことが理由としています。

     

     中京テレビニュースの記事を2つ紹介します。

     

    【記事 

    『2018/07/18 11:41 熱中症の疑いで小1男児死亡 高温注意情報発令も「これまで大きな問題がなかった」 会見要旨 愛知・豊田市

    17日、愛知県豊田市の梅坪小学校1年生の男児が、校外学習の後、教室で意識を失い、病院に運ばれましたが死亡しました。死因は熱射病とみられるということです。17日の記者会見で、校長は高温注意情報が出ていたにもかかわらず「これまで大きな問題がなかった」ことを理由に、校外学習を実施したと話し、「判断が甘かったことを痛感しています」と謝罪しました。(後略)』

     

    【記事◆

    『2018/07/20 14:43 最高気温40度超え、暑い町なのに教室にエアコンがないその理由とは 岐阜・多治見市

    18日、最高気温40.7度を観測し、全国一の暑さとなった岐阜県多治見市。19日も38度の猛暑日となりました。
    「こんな暑いことは初めて」(多治見市民)
    「クーラーがないとやっていけないです」(多治見市民)

     こんな日本一暑い町の小学校を訪ねてみると。
    「全校の皆さんと先生方に連絡します。きょうも暑い日は続いています。そのため、きょうの昼休みの外遊びを禁止します」(校内放送)
     外で遊べない子どもたちは、クーラーの設置された図書室で本を読んで過ごしていました。さらに…。
    「きょうもプールが入れなくて」(生徒)
     子どもたちが一番楽しみにしていたプールの授業も中止に。19日の水温が33度と、適温とされている25度を大きく上回ったためです。

     そして、教室をのぞいてみると、シャツで汗をぬぐったり、暑そうに授業を受ける子どもたちの姿が。19日の正午ごろの教室の温度は、32.3度。
    「各教室にはエアコンは設置されていません。教室に入るだけでも息苦しい」(脇之島小学校 坂野晃規 生徒指導主事)

     

    <小学校5年生の児童が書いたPTA宛の手紙>
    (出典:中京テレビニュースの記事の写真を引用)


     多治見市では増築された3つの教室を除き、公立の小中学校21校全てで、普段子どもが授業を受ける普通教室にエアコンが設置されていません。

    「全国でもトップクラスの暑さをほこるので、できれば本当にエアコンの対応はしてほしいなと思う」(保護者)
    「異常気象にしてもこの先まだ(暑さが)続くのであれば、命のことを真剣に考えた方がいいなって」(保護者)
     エアコンをつけてほしいという保護者のみなさん。そして、子どもたちからも。
     “学校にエアコンをつけてください。なぜなら愛知県で小学生が亡くなったからです。みんな死亡してほしくないので、よろしくお願いします”という5年生の児童から学校のPTAにあてられた手紙。
     17日、愛知県豊田市の小学校の1年生の男子児童が校外学習のあと、熱射病で死亡した痛ましい出来事について手紙の中で書かれていました。手紙を書いた子どもたちに話を聞くと。
    「熱中症で亡くなる子がかわいそうだから、みんなにも亡くなってほしくないからエアコンをつけてほしい」(手紙を書いた小学生)

    エアコンが設置できない理由とは

     日本一暑い町、多治見。どうして、小中学校にエアコンが設置されていないのでしょうか。
    「これまで多治見市は耐震化、施設の老朽化、トイレの洋式化を中心に推進してまいりました。エアコンも非常に大きい問題として認識してきましたが、比較検討して、どれも重要だが、そちら(耐震化など)を実施し、エアコンを実施していないのが現状です」
    (多治見市教育委員会 山本智基さん)
     1台でも200万円以上かかるという教室のエアコン設置費用。限られた予算の中で、財源の確保は難しかったといいます。 
    「市民からエアコン要望の高まりを受けて、今年3月の議会で市長からエアコン設置に向けて検討を開始するということでした」(多治見市教育委員会 山本智基さん)
     多治見市は、エアコン設置に向けて、今年の秋までにスケジュールを決めるとしています。

     しかし、学校のエアコン問題はここだけの話ではありません。
     全国の公立小中学校の普通教室の半数以上でエアコンが設置されていないのが現状です(文部科学省の調べ)。東海地方では、エアコン設置率は愛知県(35.7%)、三重県(32.8%)と全国平均を大きく下回っています。

     19日、最高気温が36.1度となった名古屋市。西区にあるなごや小学校をのぞいてみると、子どもたちは窓を閉め切った教室で授業を受けていました。


    Q.教室にエアコンは?
    「ついている。めっちゃ涼しい」(なごや小学校の生徒)


     名古屋市では保護者からの要望などを受けて、2015年度に市内すべての小中学校の教室にエアコンの設置を完了しました。
     ちなみに、冷房の効いた教室の中の温度は…27.7度。エアコンのない多治見市の小学校と比べ、5度ほど低い環境です。

     時には死に至る熱中症。そのリスクを避けるためにも、エアコンの設置を進めるべきだと専門家は指摘します。
    「この温暖化の中で、最高気温も上がる。猛暑日も増える。エアコンなしでは過ごせないっていう状況」(名古屋大学教育社会学 内田良 准教授)
     去年、35度を超える日は全国13地点の平均で年間2日あまり。調査を始めた1931年に比べるとこの90年ほどで約4倍に増えてきています。
     エアコンの設置が進まない理由はいったいどういうことなのでしょうか。
    「エアコンをつけるときの大きな課題は、ひとつは財政面。なかなか億単位のお金が準備できない。国の中で(自治体ごとに)格差があることが問題。何よりも、日本全国で。できるだけ同じ教育環境をつくらなくてはいけない」(名古屋大学教育社会学 内田良 准教授)』

     

     

     

     上記の通り、小学校5年生の男子児童が校舎内で意識を失ってそのまま亡くなってしまったとのことで、死因は熱射病です。そもそも校舎にはエアコンが設置されていませんでした。

     

     このニュースを受け、多治見町で気温が上昇しているのに学校校舎にエアコンが設置されていないという問題を取り上げています。

     

     しかもその理由が財政面としています。

     

     本ブログをよくお読みいただいている読者の方であれば、十分にご理解いただいていると思いますが、日本には財政問題が存在しません。

     

     これらの原因は、地方自治体の財政運営を考える政治家(国会議員だけでなく地方議員を含む)、学校関係者、文科省、財務省らの家計簿発想の財政運営が原因といえるでしょう。

     

     日本政府は利益追求しないNPO法人です。学校にエアコンを設置することは、短期的には全く利益を生みません。学校を民営化すれば、経費を削減してエアコンの設置費用が捻出できるというものでもありません。仮に他の経費を削減すれば、削減された分野について品質が下がるのは明々白々です。「貧すれば鈍する」であり、私立学校ならともかく、国公立学校であれば、普通に政府が金銭負担をして問題ありません。

     

     確かに地方自治体には通貨発行権がありませんので、財政破綻することはあり得ます。とはいえ、地方交付税交付金というものがあるわけです。

     

     これには財源があります。そのため、家計簿発想で物事を考えると、エアコン設置のために他を削減するという発想になりかねません。例えば、エアコン設置のために耐震化を後回しにするとか、巨大地震が発生したらどうするのでしょうか?

     学校校舎の耐震化もトイレ洋式化もエアコン設置も、それ自体利益は生みませんが、安心と快適な環境というニーズがある以上、これは利益追求を目的としないNPO法人である政府が率先して行うしかありません。

     

     財源が地方自治体マターだとするならば、その自治体の首長や知事のみならず、その自治体から選出される国会議員らが、地方交付税交付金の上乗せを総務省などを通じて要求すればいいだけの話です。

     

     では、要求受けた総務省やら政府はどうするべきでしょうか?

     

     税収が不足していようが充足していようが関係なく、政府支出すればいいだけの話。建設国債でも特例公債でもなんでもOKです。教育国債という国債でも新たに創設して学校校舎を快適な環境にするというのもありです。

     

     もちろんインフレ環境において、政府支出した場合はさらなる物価上昇となることもありますが、耐震化やエアコン設置が時間的に短期間で対応する必要があるとすれば、インフレによる物価上昇という不利益があっても、実施すべきです。

     この場合は、優先度が低い他の事業の予算執行を遅らせてもいいかもしれないですし、需要削減で家計分野に貯蓄奨励すべく消費増税することも選択肢として入り得ます。

     

     とはいえ、日本はデフレです。デフレを脱却することができず、経済成長できなくて苦しんでいますので、むしろ政府支出増はデフレ脱却の一助となって、一石二鳥といえます。

     

     結局のところ、要は「1000兆円の借金で日本が財政破綻する」「公共事業は無駄だから削減すべきである」という国家の財政運営に家計簿発想を持ち込むという愚考が原因で、エアコン設置が進まないというのが日本の現状です。

     

     こうした窮状を見聞きする財務省職員は、どう思うのでしょうか?プライマリーバランス黒字化が国家のためになるというアホ発想を持っている以上、エアコン設置する代わりに増税するか、他の予算を削減するという愚行に出るでしょう。

     

     マクロ経済的にはエアコン設置という需要がある分、他の需要を削減することを意味し、経済成長できるのに、経済成長ができないということになるのです。

     

     この問題もまた、存在しない財政問題というのが大きな原因であるということが、お分かりになるのではないでしょうか?

     

     

     

     というわけで、今日は「酷暑続きで小学生が命を落とした学校校舎のエアコン設置問題」と題し、論説しました。仮に私の主張通り、「国債増刷」「政府支出増」で対応した場合、合わせて検討するのは外資規制です。

     家計簿発想ですと、安いエアコンを設置するということになりかねません。どうせなら壊れにくいスペックの高いエアコンを設置すべく、デフレ脱却の経済効果を最大限に引き出すためにも、外資を排除することが必要です。普通に指名競争入札や談合によって、エアコン製造、エアコン設置業者は、日本企業だけが受注できるような仕組みにする必要もあります。

     こうした発想は、プライマリーバランス黒字化を是として、国家の財政運営に家計簿発想を持ち込む財務省職員やアホな経済学者・アナリスト・エコノミスト・国会議員らでは、到底持ちえない発想です。

     国会議員は国民の鏡でもありますので、そのような知見を持つ国会議員が増えるためには、私たち国民が知見を高める必要があるものと、改めて思うのであります。


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