大阪府が凋落したのは大阪維新の会の緊縮財政が原因です!(大阪府の県内総生産が愛知県に抜かれた理由とは?)

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     今日は大阪府が愛知県に県内総生産(国家でいうGDP)で抜かれて3位になったことについて論説します。

     

     下記は朝日新聞の記事です。

    『朝日新聞 2018年3月12日 10:27 都道府県版GDP、大阪は3位に転落 愛知に抜かれる

     国内総生産(GDP)の都道府県版「県内総生産」で、東京都に次いで全国2位を維持してきた大阪府が初めて愛知県に抜かれた。GDPの算出基準が変わった影響が大きいという。

     大阪府が9日に発表した2015年度の府内総生産は39兆1069億円。前年度比2・4%増だが、愛知県の県内総生産39兆5593億円と比べると、約4500億円下回った。

     内閣府によると、今回の15年度の発表分から県内総生産の算出基準が国際基準に合わせて改定され、新たに企業の研究開発費用などが算入された。このため、トヨタ自動車をはじめ、製造業が盛んな愛知の数値が大幅に伸びたとみられる。

     大阪府によると、統計を取り始めた1950年度以降、大阪は東京に次ぐ2位の座を守ってきた。府幹部は「ショッキングだ。大企業が中心の愛知と、中小企業が多い大阪の違いが出てしまった」と語った。

     新基準でさかのぼると、愛知は07年度には大阪を上回っていた。リーマン・ショックで製造業が低迷した08〜12年度は大阪が2位に戻ったが、13年度からは愛知が2位を維持していた。』

     

    <都府県別総生産の比較>

    (出典:内閣府ホームページの県民経済計算から数値を引用)

     

     今日はこの記事を取り上げ、「大阪府が凋落したのは大阪維新の会の緊縮財政が原因です!(大阪府の県内総生産が愛知県に抜かれた理由とは?)」と題し、以下の順で論説します。

     

    1.県内総生産で大阪府が2位に転落したという歴史的な転換を迎えた日本

    2.大阪府が愛知県に抜かれた真因は?

    3.激しい緊縮財政をして却って財政を悪化させた大阪府に対して愛知県は何していたか?

     

     

     

    1.県内総生産で大阪府が2位に転落したという歴史的な転換を迎えた日本

     

     さきほどの記事の通り、大阪府が愛知県に抜かれて県内総生産で3位に転落しました。大阪府が2018/04/10月曜日に発表した2015年度の大阪府の府内総生産は、39兆1069億円で前年比2.4%増だったのですが、愛知県の県内総生産は、39兆5,593億円とくらべて、4,500億円下回ったと報じられています。

     

     内閣府によれば、理由は2015年度発表分から県内総生産の算出基準が国際基準に合わせて改訂され、企業の研究開発費用などが算入されたためとしています。

     

     もともと日本国全体のGDPについても2016年12月に算出基準が改定され、研究開発費が含められるようになりました。この改定自体は、私は賛成の立場です。何しろGDPは、物・サービスとお金が交換されていれば、生産=支出=所得となるため、GDPに入れて何ら問題がないことです。内閣府は県内総生産についても2015年度発表分から研究開発費を含めて算出することにしたとしています。

     

     こうした改定という計算上の理由があるとはいえ、大阪府が3位に転落したのか?愛知県が2位に浮上したのか?どう考えるべきでしょうか?この問題を理解するうえでは、大阪が3位に転落したということ自体が、日本において歴史的に重大な転換であると考えるべきです。

     

     なぜならば、東京と大阪は日本における2トップで、いわば東京都は東の横綱、大阪府は西の横綱です。その大阪府が横綱から転落してしまったということだからです。西日本全体を背負っていた大阪府が3位に転落したということは、西日本全体が凋落していったということを意味します。

     

     明治時代、大阪は商都といわれていました。いわば商売の中心地はずっと大阪だったのです。戦後、数十年でダメになってきて、特にこの10年で加速度的に凋落していったと理解すべきです。

     

     読者の皆さんの中には、数字の算出基準が変わったから、名古屋が数字上2位になっただけで、大阪が3位に落ちたわけではないという意見もあるかもしれませんが、私は違うと思います。

     

     グラフを見ればお分かりの通り、東京都と大阪府では県内総生産で2.5倍前後の2倍以上の開きがあります。もともとは商都だったのにもかかわらず、大阪は凋落を続けてきました。これは大阪府が努力をしてこなかったということではなく、東京都が首都でインフラ整備が進んだからです。

     

     高速鉄道をみれば明々白々で、東京都は東海道山陽新幹線、東北山形秋田北海道新幹線、上越新幹線、北陸長野新幹線の発着駅ですが、大阪府は九州新幹線の発着駅ではあるものの、東海道山陽新幹線では単なる通過駅に過ぎません。

     

     結果、算出基準が変わったら愛知県に抜かれてしまう程度にまで、大阪府がダメになったといえます。例えば算出基準が変わったからといって、鳥取県が2位に浮上することはあり得ません。

     

     だから大阪府がダメになったというのが真実であり、算出基準が変わろうが、2位になっていなければならないのに、ダメになったということです。

     

     大阪府の幹部は、愛知県は大企業が多く、大阪府は中小企業が多いため、違いが出たとコメントしていますが、もともと大阪府は大企業が多かったのです。東京よりも大阪の方が一部上場企業が多く、関西経済連合会の方が、全国組織の経団連よりも発言力が強かったとされています。

     

     例えば、シャープがありましたが、シャープは身売りされてしまいました。いろんな企業が大阪にあって、大阪の方が商いの中心だったのですが、そうではなくなってしまったと理解すべきです。

     

     

     

    2.大阪府が愛知県に抜かれた真因は?

     

     では、なぜ大阪府が県内総生産で愛知県に抜かれてしまったのでしょうか?

     

     その理由は、日本維新の会の政治に本質的な問題があると考えます。

     

     大阪維新の会の橋下徹氏が大阪府知事になってから、この10年間でダメになっていったのです。もともと凋落傾向にあった大阪が、橋下徹氏が大阪府知事になってからの10年間で特にダメになっていきました。

     

     要は日本維新の会の政策に問題があったのです。

     

     その問題とは何でしょうか?日本維新の会の政策のどこに問題があるのか?それは、徹底的な緊縮財政を推進する政党であるということです。日本維新の会は、改革が必要だとして、政府の公共事業を忌み嫌う風潮があります。

     

     日本政府自体も財務省職員のアホなプライマリーバランス黒字化目標で緊縮財政になっていますが、大阪府の緊縮財政は特に激しくヒドイ緊縮です。

     

     日本維新の会は、大阪府の財政についてプライマリーバランスを改善するため、負債の発行額を減らすことを徹底してきました。

     

     具体的にやってきた主なものは下記の通りです。

    ●地震関連11事業を6割カット

    ●密集住宅市外地整備補助金を大幅削減

    ●教育関連費を大幅削減

    ●福祉・医療関係費の大幅カット

    ●環境農林水産総合研究所・産業技術総合研究所を独立行政法人化

    ●中小企業対策費を削減

    ●農業費を削減

    ●水産業費を削減

     

     橋下徹氏が大阪府知事選で公約した一つに、新規に負債を発行しないということを掲げていました。上記の徹底した緊縮財政をやった結果、税収が減り、結果的に新発府債を増発せざるを得なくなってしまうくらい財政が悪化したのです。

     

     橋下徹氏が大阪市長になって、松井大阪府知事になっても同様です。とにかく改革が必要だ!と称して、切り詰める緊縮財政を徹底します。切り詰めをやって政府の事業を削減することと並行して、自由市場を作って経済を活性化させるということをやってきました。

     

     そもそも「自由市場を作れば経済が活性化するという件(くだり)」について、皆さんはどう思われるでしょうか?これは明確にウソ話です。自由市場にすればするほど、価格競争に晒され、デフレ圧力が高まります。

     

     このウソ話は、日本維新の会が信じているというわけではありません。世の中、小泉政権も安倍政権も民主党も立憲民進党も共産党も、とにかく改革という革命的なことをやれば、日本は変わるんだ!としてやってきました。

     

     そして、このウソ話を最も急進的にやってきたのが、大阪維新の会であり、大阪府民・大阪市民は、その犠牲者になってしまったといえるでしょう。

     

     

     

    3.激しい緊縮財政をして却って財政を悪化させた大阪府に対して愛知県は何していたか?

     

     大阪維新の会が緊縮財政で却って財政悪化して凋落ぶりが加速度を増していたとき、愛知県はどうしていたのでしょうか?

     

     名古屋市長の河村たかし氏は、減税をやっていました。もちろん、河村市長の減税だけで愛知県が浮上したとは言いません。トヨタ自動車がグローバル経営で強くなったという一面もあるでしょう。

     

     とはいえ、大阪維新の会がやっていたような猛烈過激な緊縮財政は、愛知県内ではやりませんでした。大阪府に象徴される過激な緊縮財政をやらなかっただけで、それをやってきた大阪府とで、差が縮まり、ついに逆転してしまったということなのです。

     

     もともと地盤沈下していた大阪に、過激な緊縮財政によって大阪の経済が凋落し、徹底的に地盤沈下の速度が速くなって、あろうことか、愛知県に抜かれてしまったというのが、今回の事象であることを理解するべきです。

     

     にもかかわらず、懲りずに日本維新の会は、大阪都構想について賛否を問う住民投票を、今年の9月か10月にやるといっています。これが大阪府民にとって、大阪市民にとって、プラスか?マイナスか?といえば、明確にマイナスです。

     

     大阪都構想とは、東京都のようになるようなイメージで語られることが多くて、私もうんざりするのですが、実体は最強の権限を持つ政令指定都市という権限を捨てて、権限のない特別区に移行するというものです。

     

     大阪市政は政令指定都市であるということ自体が最大の権限です。その権限があればこそ、政令指定都市は発展してきました。神奈川県の横浜市然り、川崎市然り、北海道の札幌市然りです。

     

     地方自治法第252条19項で規定する政令指定都市は、特別区よりも権限が多い。だからこそ、自治体が大きくなれるのです。東京が弱小権限の23区でも発展できたのは、単に首都であるということでインフラ整備が大阪よりも格段に進んでいるからであり、都区制度があって豊かになっているわけではないことを理解すべきです。

     

     そのため、大阪市が政令指定都市という強力な権限を捨ててしまい、特別区になったとすれば、目も当てられないくらいもっと激しいスピードで凋落していくことになるでしょう。

     

     愛知県は、大阪維新の会に代表されるような緊縮財政をやらなかったから、緊縮財政を激しくやってきた大阪が凋落したということが、ご理解いただけたのではないでしょうか?

     

     

     というわけで、今日は「大阪府が凋落したのは日本維新の会の緊縮財政が原因です!(大阪府の県内総生産が愛知県に抜かれた理由とは?)」と題して論説しました。歴史的に愛知県には、江戸時代に尾張藩主で、徳川宗春という人物がいました。時は徳川吉宗が享保の改革で緊縮財政を推進し、極度のデフレ経済となって、物価下落と増税による庶民の困窮と貧富の格差拡大と人口増加のストップという、現在の日本と同じような状況に陥っていたところ、徳川宗春は財政出動によって、尾張経済を立て直した人物とされています。

     徳川吉宗が緊縮を好み、徳川宗春は財政出動を推進する。まさに大阪府と愛知県がやってきた経済政策は、江戸時代でも見られた事象と同じです。

     緊縮財政を是とするのは、家計や企業経営ではいいでしょうが、政府までもが緊縮してしまうと、合成の誤謬で却ってダメになるのです。このことを徳川宗春という人物が証明しているといえます。同じように愛知県政、名古屋市政、いずれも大阪維新の会が好む改革や緊縮財政をやってこなかったからこそ、大阪府の凋落ほど、愛知県は凋落しなかったと理解すべきなのです。

     

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