名目GDPと実質GDPとGDPデフレータを完全理解しよう!

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    JUGEMテーマ:経済全般

    JUGEMテーマ:経済成長

     

     

     今日は、名目GDPと実質GDPの違いについて改めてご理解をいただきたく、名目GDP、実質GDP、GDPデフレータの3つの指標について考えたいと思います。

     

     まず経済成長とは?どういうことなのでしょうか?

     実質GDPがプラスになることといって正しいのですが、日本の場合はデフレーションの進行と実質GDP成長が同時並行しています。そのため指標の見方について理解しておく必要があります。

     

     GDPとは、生産であり、支出であり、所得でもあります。「GDP3面等価の原則」により、必ずそうなります。これは例外がありません。

     

     GDPが増えているということは、生産が増えていることであり、支出(=消費)が増えていることであり、所得が増えているということを意味します。

     物・サービスを買う量が増えて、所得が増えているということであれば、確かに「豊かになっている」と皆さんも実感がわくのではないでしょうか?

     

     GDPを見る場合、名目GDPはデータが取れますが、実質GDPは計算をしないと取れません。

     

     ケーススタディとしてパンを生産するということを考えてみましょう。

     

     

    <ケーススタディ 

    【前年度第4四半期:100円のパンを100個生産した】

    100円×100個=名目GDP10,000円

    【当年度第4四半期:110円のパンを100個生産した】

    110円×100個=名目GDP11,000円

     

     このケーススタディ2つをみるとわかりやすいのですが、単にパンの価格が100円→110円と10円上昇しただけで、生産量は100個のままで増えていません。仮にケーススタディのように、名目GDPが10,000円から11,000円に増加し、10%成長しましたといわれても、本当に豊かかどうかはわかりません。何しろ数量が増えていないのですから。

     

     というわけで実質的に豊かになっているのか?をみる場合は、110円と100円の差である10円の物価上昇分、即ちインフレ分は控除しなければなりません。そしてこのケーススタディでの前期と当期でインフレ率10%となり、これがGDPデフレータ=10%となります。正の数字で10%となれば、物価上昇でインフレという状況です。

     

     インフレ率10%を差し引き、100円×100個=10,000円となりますが、これが実質GDPになります。

     

     実質GDPは計算しないとわかりません。理由は、ケーススタディのように、パンのような個数であれば統計が取れますが、サービスの場合は個数では測量できないからです。

     

     そこで実質GDPを算出するためには、まず名目GDPとインフレ率(=GDPデフレータ)の統計を取ります。名目GDPとGDPデフレータの統計がとれれば、「実質GDP=名目GDP/GDPデフレータ」で実質GDPを算出することができます。

     

     ケーススタディ,任い┐弌⊆村腺韮庁个浪宍の通り算出できます。

    ●当年度名目GDP=11,000円、

    ●GDPデフレータ=1.1(=110%=インフレ率10%)

    ですので、実質GDP=名目GDP11,000円÷GDPデフレータ1.1=10,000円

     

    こうして、

    ●名目GDP=11,000円(前年比10%増)

    ●実質GDP=10,000円(前年比0%)

    となり、名目GDP前年比△10%、実質GDP前年比±0%です。パンを買う個数が増えたわけではなく、単に10%物価上昇しただけですので、豊かさを実感できません。

     

     また実質GDPは、このように計算しないとわからないのです。もし、物・サービスの生産量(消費量)が増えていれば、実質GDPは増えます。

     

     

    <ケーススタディ◆

    【前年度第4四半期:100円のパンを100個生産した】

    100円×100個=名目GDP10,000円

    【当年度第4四半期:110円のパンを110個生産した】

    110円×110個=名目GDP12,100円

     

    このときGDPデフレータ=1.1(=110円÷100円) 実質GDP=12,100円÷1.1=11,000円

     上記の通り、実質GDP11,000円と算出できます。

     

     こうして、

    ●名目GDP=12,100円(前年比21%増)

    ●実質GDP=11,000円(前年比10%増)

     となります。

     

     この場合、名目GDP前年比△21%、実質GDP前年比△10%ですので前期と比べて給料が21%増加し、パンも10個多く買うことができたということですので、これは豊かになっているといえるのです。

     

     

     というわけで、今日は名目GDPと実質GDPについてご説明しました。実質GDPが増えるということは豊かになっているといえるのですが、最近の経済指標では困ったことに、実質GDPは増えているのに、GDPデフレータがマイナスになってしまうという事象が起きています。この事象については、また取り上げたいと思います。


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