JR西日本の山陽新幹線の台車亀裂事故と、米国のアムトラックの脱線事故

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    JUGEMテーマ:新幹線

     

     今日は、昨年末に報道されたJR西日本の新幹線のぞみの台車亀裂事故と、米国のワシントン郊外で発生した新幹線アムトラックの脱線事故について取り上げます。

     

     まずは毎日新聞の記事をご紹介します。

    『毎日新聞のぞみ台車、破断寸前 脱線ありえた重大事態

     東海道・山陽新幹線「のぞみ」に亀裂が見つかった問題で、JR西日本は19日、亀裂は台車枠の両側面と底部に生じ、長さが計約44センチに達していたと発表した。枠は破断寸前で脱線もありえた重大事態で、同社は点検方法を見直し、複数の異音や異臭があれば直ちに運転を見合わせるよう社員教育を徹底するという。

     同社によると、台車枠は板厚8ミリのコの字型鋼材を溶接したもので断面の大きさは縦17センチ、横16センチ。鋼材の底面は全て裂け、側面の亀裂はそれぞれ下から約14センチ進み、両側面はあと3センチを残すだけだった。(後略)』

     

     

     上記の通り、新幹線「のぞみ」の亀裂問題は、破断寸前にあった重大なインシデント事故ということで報じられました。破断まであと3センチに迫っていたとのこと。3センチというと、1円玉の直径が2センチです。3センチは、その1.5倍。まさにぎりぎりだったといえます。

     

     日本国内では新幹線は、未だかつて鉄道会社側の責任で事故を起こしたことが過去50年間で1回もありません。それが今回、初めて鉄道会社側の責任で事故が起きる可能性があったという点で、大変危なかったのです。

     

     運輸安全委員会は、重大インシデントとして今回の亀裂事故を調査していますが、JR西日本の今後の安全対策としては、台車が異常発生したことをセンサーなどで感知する方法を検討しているようです。

     かつて私は、建設機械のタイヤの摩耗をセンサーで感知する商材についての保険の相談を受けたことがあります。まさに、それと同じで新幹線の台車の摩耗をセンサーで遠隔感知するシステムを導入しようとしているのでしょう。

     

     新幹線といえば、継ぎ目という金属と金属の溶接部分が一番弱いといわれています。そこは弱いのでもともと機械で把握しており、異常がある場合は色で分かるようにするなどしています。運行当日に目視というのもあるのですが、残念ながら目視では亀裂を見つけることはできなかったようです。そのため、台車にも機械を使った検査方法の導入を検討するとしています。

     

     現時点で亀裂が入った原因は不明です。けど、遠因として、コストカットや技術の伝承ができていないなど、そうしたことが原因になっていないでしょうか?そうでなければいいと思いますが、だんだん安全というのが危なくなっているというのが、リアルに感じるニュースが多い。鉄道ではありませんが、博多の地盤崩落事故や、少し昔ですが120人以上亡くなったJR西日本の福知山線の脱線事故などもありました。

     

     米国でも昨年12月に新幹線のアムトラックで脱線事故が発生しています。下記はブルームバーグの記事です。

    『ブルームバーグ 2017年12月19日 6:38 米シアトル近郊でアムトラック脱線、車両が道路に落下し死傷者

    米ワシントン州シアトル近郊のデュポンで18日朝、全米鉄道旅客公社(アムトラック)の列車が脱線し、車両が朝のラッシュアワーで混雑する州間幹線道路に転落した。州警察当局によると、少なくとも3人が死亡した。

     ワシントン州の警察当局者によると、脱線したのは「複数の車両」で、一部は陸橋の下を横切る幹線道路に落ちた。10ニュースのフェイスブックのページに掲載されたライブビデオによれば、州警察当局のブルック・ボバ氏は約100人が病院に搬送されたと説明した。

     アムトラックのツイートによれば、シアトルからオレゴン州ポートランドに向かっていた列車はシアトルの南約50マイル(約80キロメートル)のワシントン州デュポン付近で午前7時半(日本時間19日午前0時半)ごろに事故を起こした。国家運輸安全委員会(NTSB)が事故について情報収集に当たっていると同委の報道官は説明した。(後略)』

     

     

    <ブルームバーグが伝える記事の写真>

    (出典:ブルームバーグ)

     

     私は2014/12/31にニューヨークからワシントンに行き、帰りにこのアムトラックでニューヨークまで帰りました。快適な乗り物でよく覚えているのですが、これがワシントン州シアトル近郊で脱線事故とは、本当に驚きです。

     

     14両編成のうち13両が脱線したとのこと。米国の運輸当局によれば、走行時間を短くするために従来の線路とその内側に新しく線路を作って、ちょうどその日2017/12/19から運用が始まって、その1本目の列車が脱線したようで、時速40疎罎覗行すべきカーブを120疎罎覗行して脱線してしまったのです。この事故で3名の方が命を落としています。

     

     

     というわけで、今日はJR西日本の東海道山陽新幹線「のぞみ」の台車亀裂事故と、米国のアムトラックの脱線事故について取り上げました。

     アムトラックの脱線事故でいえば、これがJR西日本の「のぞみ」で発生したらと思うと、正直ぞっとします。お金お金とやりすぎて、安全性を軽視し過ぎているのです。

     JR東海の談合問題でいえば、大林組をメインとする談合によって、JR東海はお金的に損するかもしれません。とはいえ、安全でないリニア中央新幹線が作られるより、絶対にいいと思いませんでしょうか?

     そういうバランス感覚を持つ人が、圧倒的に少ない。みんなお金お金とコストカットを優先して目先の利益を追求する。お金を貯めるのは個人でやってください。国力とは、品質の優れたものをどれだけ自前でできるか?に尽きます。それが世界との競争に打ち勝つ原動力です。

     巻末には私が乗車したアムトラックの写真を掲載します。

     

    <杉っ子が撮影したアムトラックの写真>

    (出典:杉っ子が2014/12/31にワシントン駅で撮影)

     

    (出典:杉っ子が2014/12/31にニューヨーク市内のペンシルベニア駅で撮影)

     

    (出典:杉っ子が2014/12/31にニューヨーク市内のペンシルベニア駅で撮影)


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