リニア中央新幹線について、JR東海はお金よりも安全性と工期を気にしている?

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     今日もリニア中央新幹線の大林を中心とした不正受注について意見します。

     

     私がこの問題で、非常に違和感を持つのが、リニア中央新幹線は、公共事業ではありません。JR東海が自費で作るものです。かつて、JRは国鉄でしたが、国鉄なら公共事業です。民間企業がやるとはいえ、鉄道事業は公共性の高い事業ですが、リニア中央新幹線はJR東海という民間会社が発注したものです。

     

     そのため、JR東海は、銀行からお金を借りるか、社債を発行するか?もしくは財政投融資でお金が入るか?ということで、財政投融資でお金が入っています。とはいえ、財政投融資は政府からみれば貸付金で、JR東海から見れば借金であって、返済義務があります。

     

     通常、民間のプロジェクトは、大林組とか大手ゼネコンが談合して受注調整して、工事が始まる何年も前から準備します。敢えて、リニア中央新幹線で分かりやすく言えば、「当社は〇〇をやりますから、それまで技術投資、設備投資、人材育成投資して準備します。」と2011年頃からやって、工事が始まったのが2017年です。

     

     リニア中央新幹線の場合は、世界最大のトンネル工事もあります。当然こうしたものを品質を高く、安全度高く完成させるためには、技術投資、設備投資、人材投資をやる必要があります。それで実際に準備した後、一般競争入札にして安い業者が受注してください!としたら、落札できない可能性が出てきて、準備してきたこれまでの投資が無駄になってしまいます。

     

     準備にお金がかかります。だから事前に調整して、各社が競争ではなく切磋琢磨して技術・ノウハウを蓄積して、最高品質で立派な新幹線を作ろうよ!って発想の何が問題なのでしょう?

     

     それは談合だから問題というかもしれません。その談合の何が問題なのでしょうか?逆に一般競争入札にして、品質が悪いものを作れば、それは安く済むかもしれません。だいたいJR東海は本件で文句を言っていません。むしろJR東海は、工期が心配といっており、当然の話です。

     

     3.11の東北地方における復旧道路についても、前田道路、世紀東急、NIPPOが談合したとして、東京地検特捜部から家宅捜索を受けました。道路を早急に復旧させなければ、ロジスティクスが機能せず、食料や医療などの物資が届かない、もしくは時間がかかりすぎるなどして病人が死ぬといったこともあり得ます。災害時は復旧のスピードこそ重要であり、業者が調整しない場合は、「当社は〇〇だけやります。」「わが社は▲▲だけやります。」「弊社は■■だけやります。」なんてなったら、ちゃんとした道路ができません。それを事前に調整して素早く復旧活動するということに、何が問題なのでしょう?このような非常事態でも、呑気に談合排除の一般競争入札という完全競争入札で、ゼネコンを競わせるべきだ!という人は、頭がおかしい。いったい何やってんだ!というのが、今の日本国家であり、日本政府であり、公正取引委員会です。

     

     仮に随意契約でやれば、「なんで随意契約なんだ?」という批判を受ける可能性もあります。もし、パワーショベルやフォークリフトや乗用車など汎用性の高い車両を購入するというならば、まだ一般競争入札すべきという考え方について理解できなくありません。汎用性の高いものは、品質がほぼ同程度だからです。

     

     とはいえ、リニア中央新幹線は、世界最大のトンネル工事、しかも水脈が走っているアルプス山脈を掘り抜く難工事です。工事中も安全に、工事後も安全にと、安全を考えた場合、品質や技術は相当なものであり、明らかに建機や資材や車両の調達とは異なります。それらと一緒にしている時点で、今の日本は国家としてオカシイと私は思うのです。

     

     

     というわけで、今日もリニア中央新幹線問題を取り上げました。「杉っ子さんは談合を認めるのでしょうか?」と聞かれれば、私はOKと言いたい。談合を合法的に認める制度改革が必要なのではとも思っています。

     談合は、もし業者の中で1社でも手抜きとかすれば次回から仲間に入れてもらえなくなるでしょう。調整して一緒に工事するとはいえ、互いに切磋琢磨することで、各社が品質を高めて工事を完成させることができるのです。日本は災害大国だったからこそ、供給力を保持するという意味で、競争して負けたら自己責任排除というのではなく、談合が必要なのです。まさに先人の知恵。

     それを、グローバリストらが、自由に取引できるべきとして、談合を悪としたわけです。グローバリストが談合を認めることはないでしょう。緊縮財政を好み、小さな政府を好む彼らから見れば、払うもの=支出は少ない方が自分の利益になるという考えしかありません。

     少なくても本件は、JR東海は文句を言っておらず、品質と工期を重視していると思われます。というよりJR東海も困惑しているとも報じされています。運営するのはJR東海なわけですから、当たり前ですね。民間企業は契約自由の原則ですので、受注調整についてとやかく言われは無いのです。


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