プチデモン前カタルーニャ州首相がやったことは国家反逆罪です!

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     今日は、「プチデモン前カタルーニャ州首相がやったことは国家反逆罪です!」と題し、混乱が続いているスペインのカタルーニャ独立問題について意見します。

     

     下記は産経新聞の記事です。

    『産経新聞 2017.11.9 00:56更新 「これがあなた方がつくりたい欧州か」 プチデモン前州首相がEU批判、保釈後初めて公の場に

    スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立問題で、スペイン政府の要請を受けてベルギー当局が拘束した後、保釈されたプチデモン前州首相は7日、ブリュッセルで独立支持集会に姿を見せ、独立派に冷淡な欧州連合(EU)に対し「これが、あなた方がつくりたい欧州か。ある『国』では指導者たちが投獄されているではないか」と批判した。

     プチデモン氏が5日に保釈された後、公の場に現れたのは初めて。州の自治権を停止するなどしたスペイン政府の措置を「クーデター」と呼んで非難した。

     一方、スペインの憲法裁判所は8日、自治州議会が10月27日に採択した「独立宣言」について違憲で無効とする判決を下した。(後略)』

     

     

     スペインの上院は、10/27に独立問題が長引く北東部のカタルーニャ州の自治権停止を承認しました。解任されたプチデモン氏はベルギーに逃れましたが、11/5にベルギー警察に出頭し、他の元幹部4人が拘束され、11/7に保釈されました。

     

     プチデモン氏のやっていることは、スペインという国家からみれば、明らかに国家反逆罪です。

     もともと、カタルーニャ州の独立を問う住民投票での投票率は40%強くらいでした。即ち、住民投票で反独立派が投票をボイコットしたということであり、その状況で90%の賛成があったとして独立宣言というのは、相当無理があります。法的根拠も不明です。

     

     カタルーニャ独立問題で、「日本人は独立を認めればいいじゃん!」くらいに簡単に考えている人がいるかもしれません。ところが、これはかなりヤバイ話です。例えば、日本国内において、「沖縄県が独立宣言します!」なんてやれば、明らかに国家反逆罪です。

     

     スペイン中央政府は、10/27にはカタルーニャ州の自治を停止し、ラホイ首相に権限を付与しています。スペイン中央政府のこうした措置は憲法で認められていて適法です。今後は、ラホリー首相を解任し、カタルーニャ州議会を解散し、その上で再選挙することになる見込みです。

     

     そもそもこの独立の住民投票は、選挙管理委員も監視委員もおらず、同じ人が何回も投票していたというケースがあったと指摘されています。それで賛成が90%だ!それで独立宣言だ!といのは、非常に問題があると言わざるを得ません。

     

    <2017/10/2(金)NHKの報道記事の抜粋>

    (出典:BS1ワールドウォッチング)

     

     上記はNHKのBS1からの抜粋なのですが、投票率40%で90%が賛成で、90%という数字が独り歩きしました。賛成90%とはいえ、何人が賛成票を投じたのか?同じ人が何回も投票しているという状況で、この住民投票の結果にどれだけの意味があるのか?そうした疑問を呈する報道は日本ではされなかったと思うのです。

     

     また、今回のカタルーニャについて、過激なナショナリズムの結果と見る人もいるでしょうが、私にはスペインのナショナリズムの崩壊と見えます。

     

     もともとカタルーニャ市は、18世紀初めにスペイン王位の後継者を巡ってヨーロッパ諸国間で行われたスペイン継承戦争で、独立運動をやって戦い、最後バルセロナが陥落してスペイン継承が完了します。それが9/11でカタルーニャの日と名付けるという歴史があります。とはいえ、スペインから独立するのを、住民投票という直接民主主義で実施するのはいかがなものか?と私は思うのです。

     

     なぜならば、例えば今後、スペインで大震災が発生したり、他国と戦争になった場合、一致団結して戦えるでしょうか?助け合うことができるのでしょうか?という疑問を持たざるを得ません。そういう意味で、スペインはナショナリズムが崩壊したとみるのが正しいと思うのです。

     

     カタルーニャは歴史的なものもありますし、第二の都市で自分たちはスペイン国内でも稼げる都市であり、経済的には順調で税金もたくさん納めているのに、見返りが少ないという不満があります。

     

    独立の機運が高まったのは2008年のリーマンショックのあとのこと。
    厳しい経済状況の中、国に納める税金に対してその恩恵を十分に受けていないなどの不満が背景にあったとされています。

    「スペインは我々から搾取している。独立しかない。」

     

     この意見、理解できなくもありませんが、国家とは助け合いのナショナリズムがあってのこと。経済が順調なエリアと、そうでないエリアがあったとして、自分たちは順調だから独立したいというのは、日本でいえば東京はインフラが優れていて地方交付税交付金をもらわない唯一の地方自治体で、自分たちは地方に分け与え、地方からもらっているものがないから独立したいと言っているようなもんです。

     

     東京都が独立しないまでも、東京だけが繁栄して、他の地方は錆びれてもいいはずがありません。だから地方交付税交付金という仕組みがあるのです。東京都民で文句言う人いるかもしれませんが、地方都市が繁栄してくれれば、いざ首都直下型地震が発生した際に、東京都民は地方都市の同じ日本人に助けてもらうことができます。こうした国民が助け合うというのがナショナリズムです。

     

     カタルーニャは独立したら、EUに加盟し、ユーロにも参加したいとしています。これはグローバリズムの発想。負け組と一緒にはやってられないから、自分たちだけでやっていきたいという発想です。

     この発想の特徴は、自分たちが金銭的に得をするからというのが特徴で、いざという時の国民同士の支えあいという発想はなく、まさにグローバリズムの発想です。とはいえ、国家とはこういう物でしょうか?

     

     

     というわけで、今日はカタルーニャ州独立問題について触れ、ナショナリズムやグローバリズムの考え方について説明しました。このスペインの事件は、日本においてもとりわけ東京都民の人はナショナリズムについて学び直すいいきっかけになるのでは?と思います。スペインとは違い、日本は災害大国ですし、仮想敵国として中国やロシア、友好国ではあるものの太平洋を挟んで米国といった超大国に囲まれています。

     北朝鮮の核ミサイルにしても、東京都が独立したとして、東京都民は北朝鮮の核ミサイルから身を守ることができるでしょうか?中国の侵略から身を守ることができるでしょうか?首都直下型地震が起きたとき、私たちは同じ日本国民の助け合いなしに、救われることがあるでしょうか?

     大災害においては、どれだけ大金を積んでも、医療サービスは受けられなくなる、物流網が崩壊して救援物資が届かない、貧富の差に関係なく発生します。スペインだって同じように考えられると私は思うのです。


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