教育現場の荒廃を給食の実態から見てみる!

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    JUGEMテーマ:経済全般

     

     今日は読売新聞の記事、「まずい給食」業者との契約解除へ!という記事を取り上げ、デフレで予算を付けないことによって教育現場が荒廃していくなかで、学校給食にまで起きていることを取り上げたいと思います。

     

     下記は読売新聞の記事です。

    『読売新聞 10/7(土) 15:02配信 「まずい給食」業者との契約解除へ…批判受け

     神奈川県大磯町立中学校の給食から異物が相次いで見つかり、大量の食べ残しが出ていた問題で、町は委託業者との契約を解除する方針を決めた。
     批判を受けての対応だが、給食が始まった当初から1年以上続いた事態に、専門家からは町の業者任せの対応や危機管理の甘さを問う声が上がっている。
    ◆コスト優先
     町が給食を始めたのは昨年1月。共働き世帯の増加などを背景に、保護者も約8割が給食に賛成していた。多くの保護者は校内で調理する「自校型」を希望したが、施設整備などに約4億5000万円かかると試算され断念。早期導入を目指した町は、製造や配送を業者に委ねることで初期費用が約1500万円で済む「配達弁当型」を採用した。
     コスト削減を優先した給食は、20キロ以上離れた製造工場から配送されるため、料理を適温で提供できなかった。カロリーや栄養バランスに配慮した献立も、生徒から「味が薄い」「見た目が悪い」と不評。髪の毛が見つかるなどのトラブルも相次ぎ、多い時には半分以上が食べ残された。』

     

     

     この記事みて大変残念でがっかりしました。

     私が小学生時代だった頃の給食といえば、給食のおばさんが作り、メニューでまずい(=おいしくない)と思ったもの、嫌いな物は無かったです。カレーライスやおでんのちくわぶ、朝鮮風雑煮といって餅が入ったスープなど、好きだったメニューの思い出は数多くあります。給食のおばさんは、栄養士らと一緒になって給食を作る公務員だった。即ち公立小学校でいえば地方公務員という身分だったわけです。この記事は神奈川県での出来事であるとはいえ、給食について、今の子供たちがこんなひどい状況になっているとは?と改めて思いました。

     

     ポイントは2つあると思います。

    ●多くの保護者は校内で調理する「自校型」を希望したが、施設整備に4億5000万かかると試算されて断念した

    ●製造と配送を業者に委ねることで初期費用が1500万円で済む「配達弁当型」を採用した

    という点から、

    〇楡濱瀏の需要が4億5000万円あったにもかかわらず、予算がない?という理由で施設整備をしなかった

    公務員採用せず、値段が安い業者に委ねた

    という点です。

     

     

     ここでもう一つヤフーの知恵袋に掲載されているQ&Aを記載させていただきます。

    『給食調理員(公務員)の年収850万円は高いか?

     

    Q.給食調理員(公務員)の年収850万円は高いか安いか

    小学校の給食費=実質900円が高いか安いかは以前お伺いしたことがあります。
    「給食、実は1食あたり900円 人件・設備費…パパより豪華!?」
    900円でも子どもたちが美味しい給食が食べられるのなら気になりません。
    では、給食調理職員(地方公務員)の年収851万円(都内O区)は
    高いのでしょうか安いのでしょうか。一日一食、単一メニュー、実働180日の勤務です。
    お昼前後だけの仕事なら、全員が全員フルタイムの公務員でなくても、
    パートタイムの方を雇えば人件費=税金も8分の1以下に抑えられるような気も致します。
    週刊文春 公務員の生活おいしすぎる特集」を参考に質問致しました。

     

    A.記事の詳細がわかりませんが、平均賃金でしょうか、もらっている人もいるというのでしょうか。
    東京都自体の公務員給与がいいので、単純には比較できないと思います。
    年齢もありますので・・・
    設備費・減価償却・水道光熱費を考えるとこちらは、設備の回転率に限界があるので
    固定費は低減できませんので、1/8への減少は難しいでしょうが、
    人件費自体は半分くらいに減らせるでしょうね。
    うまくすれば、総額的には概算で1/4程度は減少できるかもしれませんね。
    なお、現在多くの自治体で調理員は、正規雇用ではないようです。
    ただし、昔雇った人は解雇できないので、公務員で残っていますのでここの給与が
    非常に高くなっています。
    団塊の世代が抜けると、一気に平均賃金も急落すると思います。
    公務員自体は若い層の給与は、昔と異なりずいぶんと下がっています。
    ちなみに、公務員が作るから美味しい給食が担保できるわけではないのは事実です。
    調理員に民間が入ったところの方が、美味しい給食を作る場合があります
    ただ、単純な入札にすると、必ず業者は利益を目的にするため、食材費を削ります。
    その意味で、管理栄養士は正規雇用で、調理員は派遣かパートというので良い気もします。
    (もっとも、現在はほとんどその流れのようですね)
    給食の質を維持したまま、費用を減少させ、かつうまい入札制度を導入できるように
    制度を考える必要がありますね。』

     

     

     Q&Aで指摘しておきたいことは、ベストアンサーの回答者の回答内容がコスト削減しても品質が変わらず、おいしい給食を作る場合があるとしている点です。

     例えばおいしい給食の定義って何でしょうか?食べ残しの割合でも調査した数字があるのでしょうか?カロリー計算で、他の弁当よりも数値が異なるといったトレンドがあるのでしょうか?うまみ成分の割合でも調査した数値があるのでしょうか?

     このような抽象的な言い回しで言われると、「あぁそうなのかなぁ!公務員でなくてもいいのかぁ!だったら民間にすればコスト削減につながるし、それがベター!」なんて考える国民が大多数なわけです。

     

     少なくても、美味しい給食の定義を明確にしていただくことに加え、調理員に民間が入った場合においしい給食を作る場合があるケースについて、波及課程を示していただきたいものと思います。

     

     そして、回答の全体の印象として受けるのが、公務員ではなく民間に委託した方がいいというスタンスであること。もちろん表現の自由がありますので、それ自体が悪いということではありませんが、少なくてもマクロ経済的な話をすれば、デフレ環境下において、公務員削減して人件費が半分の安い民間業者に委託したとなれば、間違いなくコスト削減=名目需要削減で、経済が縮小します。

     

     私は学校給食の調理員の給料が850万円であったとして、それでいいと思います。雇用が安定して850万円の年収がもらえていれば、その人は普通に家を建てることができるでしょうし、車も持てるでしょうし、多くの消費をすることも可能です。

     少なくても、今の介護の現場で、若い人が年収250万とかで働かされているのと比べれば、消費購買力の大きさという意味でも、デフレ脱却という意味でも850万円で全く問題ないわけです。

     

     施設整備4億5000万を投じて、公務員を採用して調理員と栄養士を採用すれば、おそらく継続的な施設のメンテナンス整備も必要です。

     また初期費用について、「自校型」をやめて「弁当配送型」にしたということは、企業経営でいえば、コスト4億5000万を1500万まで削減できたということになりますが、マクロ経済でみれば需要4億5000万→需要1500万と、需要が4億3500万削減されたということになります。本来、もっと経済成長するはずだったのに、経済成長する伸び幅が激減したと言えるわけです。

     

     規制緩和推進論者からすれば、民間業者が新規に1500万円の初期費用と、継続的な取引で弁当を製造して届ける仕事が作れたということになります。コスト削減できたうえに、民間事業者の新しく仕事が増えた、雇用が増えた、弁当業者にとってマーケット開拓したとなるわけです。

     ですがマクロ経済でみれば、仕事について民間業者がやっても公務員がやっても支出=需要=分配は同じであり、分配が民間業者か、地方公務員かの違いだけです。初期費用1500万と設備整備4億5000万でいえば、支出を削減した分、需要も削減し、業者のもらい分の分配も減ったということになるわけです。

     

     それよりも何よりも、私は公務員として働く給食のおばさんというのは、素敵だと思います。民間業者を全否定するわけではありませんが、公務員で850万の給料を得てそういう人たちばかりがいる日本と、安い給料で働かされてしかも雇用が不安定な人たちばかりがいる日本と、どっちが魅力的か?といわれれば、前者に決まっているからです。

     

     大体、予算がないという理由で「校内型」にしないのもおかしい。確かに大磯町にも神奈川県に通貨発行権はありません。それこそ、その地域を代表する国会議員や県会議員を使って、大磯町と神奈川県が一体となって、給食を管轄する所管庁の文科省に予算を付けるよう働きかけをするというのが、その地域を代表する議員の仕事だと考えます。そうした地元民に「利益誘導」もできない議員が、「私は皆さんの声を国政に届けます!」なんて演説していたとしたら、「なに寝言(ねごと)言ってんだよ!」という話です。

     

     もちろん文科省を動かすとなれば、その上の財務省がいます。ここでプライマリーバランス黒字化というのがあると、「じゃぁその代り、他のものを削ってね!」となるわけです。その意見が出た時には「日本は財政破綻するはずないだろ!デフレだから需要創出が必要。大磯町の地域経済の発展にもつながるわけだから、財政破綻とかウソデタラメ言わないでさっさと予算を付けやがれ!」とでも言ってやればいいのです。(実際は、所轄官庁のキーパーソンを抑えて外堀埋める形で交渉を進めていくことになるでしょう。感情的になってはうまくいかないでしょう。あくまでも考え方をわかりやすくするために、汚い言葉を使っています。)

     

     

     というわけで、今日は教育の現場の荒廃ということで、その中で給食について取り上げさせていただきました。ヤフーのQ&Aのベストアンサー回答者にしても、完全にデフレ脳になっています。デフレ化においては、公務員のままで問題がないのに、コスト削減の話ばかり。こうして政府や地方自治体にまでコスト削減を求めようとしているのが、今の日本の縮図であり、本当のガンだと私は思うのであります。


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