運送業界の生産性向上について(運転手不足で物流効率化)

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     今日は、『運送業界の生産性向上について(運転手不足で物流効率化)』と題し、時事通信の記事について取り上げます。

     

     以下が記事の概要です。

    『時事通信 2017/08/16-14:53 連結トラック導入に補助=運転手不足で物流効率化−環境・国交両省

    環境、国土交通両省は16日、物流を効率化し、運転手の長時間労働の改善につながると期待される連結トラックなどについて、導入する運送会社に補助金を出す方針を固めた。1台で運べる荷物の量を増やしたり、荷物の積み下ろしに伴う待ち時間を減らしたりできる車両を普及させる。運転手の負担を軽くし、人手不足の緩和を狙う。2018年度予算概算要求に関連経費を盛り込む。
    補助対象となるのは、大型トラック2台分の荷物を運べる「連結トラック」と、荷台を切り離せ荷物の積み下ろし時間を短縮できる「スワップボディコンテナ車両」。これらの新型トラックは運転手不足解消の切り札とされているが、導入コストが高く、普及が遅れている。
    運送業界では、インターネット通販の急成長による荷物取扱量の増大などでトラックの運転手不足が深刻化。休日出勤や残業増など長時間労働が問題になっている。物流効率化は二酸化炭素(CO2)の排出削減にも寄与するとみて両省は、補助金支給により、こうした車両を普及させる必要があると判断した。
    連結トラックの場合、購入資金の3分の1を補助。18年度から5年間で数百台に助成する計画で、東京−大阪間など主要路線を行き来するトラックの一定割合を連結トラックに転換する方針だ。
    スワップボディコンテナ車両には、一般的なトラックとの価格差の半額を補助する。荷物の積み下ろしに要する時間の長さも長時間労働の要因となっているため、同車両を5年間で数百台導入し、運転手の拘束時間の削減につなげたい考え。』

     

     

     環境省と国交省は8/16に、大型トラック2台分の荷物を運べる連結トラックを導入する運送会社に対して、補助金を出すとの方針を決めました。補助対象となる新型トラックのイメージは下記の通りです。

     

    (出典:時事通信の記事から抜粋)

     

     連結トラックとは、隊列走行ではありません。物理的に「ガチャン」とトラックを2個コンテナで連結するトラックで、一人の運転手で2倍運べるという生産性向上のメリットがあります。

     なぜ、これが普及しなかったのか?といえば、高いからです。普通の大型トラックが1台2000万かかるところ、連結トラックは3000万円かかります。

     その差額の補助は大きいですし、何より一人のドライバーが2倍運べるので、生産性向上になります。

     

     自動車の自動運転というテーマもありますが、トラックとの関係でいえば、自動運転が日本の街中で普及するのは、さすがに遠い将来だと考えます。東京23区内の街中で自動運転で走るというのは流石に無理があります。

     

     とはいえ、高速道路での隊列走行は、今後流行っていくことでしょう。トラック1台を先頭にドライバーが運転して、電子的に連結して2台、3台、4台、というこの隊列走行の技術は、2〜3年後に実現するといわれています。

     

     米国のネバダ州に本拠を置くテスラー社(テスラモーアーズ)は、現在EV(Electric Vehicle=電気自動車)トラックを開発中ですが、ネバダ州で試験走行の申請をしています。下記はロイター通信の記事です。

     

    『[サンフランシスコ 8月9日 ロイター通信]  米テスラ、自動運転トラックの試験走行検討

    米電気自動車(EV)大手テスラ(TSLA.O)は、自動運転機能を備えたEVトラックを開発中で、試験走行の実施に向けてネバダ州当局とやりとりしている。ロイターが関連資料を入手した。

    テスラは1年前に、EVのトラックやバスを開発し、都市交通に参入する事業計画を発表した。マスク最高経営責任者(CEO)は今年4月ツイッターに、商用EVトラックを9月に発表する見通しだと投稿した。

    6月の株主総会でもEVトラック開発への取り組みを再度述べたが、これまで自動運転機能に言及したことはない。

    ロイターが確認したテスラとネバダ州の自動車当局(Department of Motor Vehicles、DMV)の5月と6月の電子メールのやりとりでは、6月16日の会議の議題としてネバダ州での2種類のトラックの試験走行が取り上げられている。

    電子メールでテスラはDMV担当者に、複数のトラックが適度な車両間隔を保ち隊列走行する「プラトーン走行」や無人走行システムの試験走行を実施することが目的だとしている。ただ、具体的な日程への言及はない。』

     

     

     米国では、隊列走行のことを「プラトーン走行」といっています。この自動運転するトラックを連ねていくという隊列走行は、おそらく日本でも有力な技術革新になるでしょう。

     実際日本政府の動きは早く、日本政府自らが珍しく未来投資会議の中で、今後運送業界で必要とされる2つの技術についてプライオリティ高く取り上げています。

     

     1つ目は、ADAS(Advanced Driver Assistance Systems=先進運転支援システム)の導入です。高速道路で、大型トラックが引き起こす事故の悲惨さは、誰もが承知しているものと思います。トラックは事故を起こさないことが大事であり、具体的にいえばドライバーが居眠りや病気になっちゃうことを避けなければなりません。

     とはいえ、運送業界は人手不足がとんでもないことになっていますので、高齢者や女性も含めて、ドライバーを育成して運転していかざるを得ません。既にタクシーの運転手は、ほとんどが高齢者です。

     体力がない高齢者が、タクシー程度の走行距離を運転するのであれば、まだいいのですが、高速道路で長距離運転を走るのは大変です。だから運転サポートシステムの導入が必要となるわけです。

     

     2つ目は、隊列走行です。先述した通り、一人の運転手が4台、5台運ぶというものです。

     

     というわけで、人手不足というのは実に素晴らしい環境です。運送業界は特に素晴らしい。なぜならば、外国人がドライバーになることはできないからです。運転免許を取らなければならないから、日本人だけでなんとかしなくてはならないのです。

     

     2020年までに新東名高速道路で、後続車両の無人運転を開始し、2022年までに東京大阪間は事業化される予定となっており、デンソーなどの自動車部品関連メーカーが動いています。

     

     とはいえ、隊列走行しているトラックの間に、普通の乗用車が入った場合はどうするのか?パーキングとかどうするのか?まだまだ課題も多いですが、試験走行していくうちに解決していくものと思われます。

     

     

     というわけで、今日は運送業界における生産性向上をテーマとして、記事を書きました。運送業界における生産性向上のための隊列走行や自動運転の技術が実現できれば、高齢者や女性も働くことができます。日本語さえ話せて、日本で運転免許を持っていさえすれば、誰もがラクラクに働くことが可能です。

     しかも、生産性向上を伴っていますので、高い給料も払えます。例えば日本における貧困女子やら母子家庭やら、そんなのは日本人であれば、解消されるかもしれません。なぜならば、こうした技術革新によって、すべての日本人が、生産性の高い仕事を行い、高い給料をもらうことができるからです。

     人手不足は素晴らしい環境です。何しろこの瞬間出生率が増加に転じても、最低20年間は生産年齢人口の増加に至りません。こうした中で、企業と政府が技術革新の投資を行うことで、その投資が実れば、すべての日本人が豊かになることができるのです。


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