豊洲の移転延期の判断誤りを認めようとしない小池都知事

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    JUGEMテーマ:豊洲市場移転問題

     

     今日は、「豊洲の移転延期判断の間違いを認めない小池知事」と題し、混迷している豊洲問題を取り上げます。

     

    下記は毎日新聞の今日の朝刊の記事です。

    「毎日新聞 移転問題 都知事、築地市場で業者に陳謝 豊洲「無害化」できず

    東京都の豊洲市場(江東区)への移転問題で、小池百合子知事は17日、築地市場(中央区)を訪れ、豊洲市場の地下水の有害物質を国の環境基準値以下に抑える「無害化」ができていないことについて「約束を守れていない。都知事としておわびする」と市場業者らに陳謝した。 (後略)」

     

    次の記事は、毎日新聞2017/6/13の記事です。

    「毎日新聞築地も活用案が浮上 小池知事、週内にも判断

    東京都の築地市場(中央区)移転問題で、都が豊洲市場(江東区)に移転した場合、築地を売却せずに商業施設や観光拠点として活用する案を検討していることが、関係者への取材で分かった。既に豊洲市場への移転案、築地での再整備案と、移転を巡る判断材料は出そろっており、小池百合子知事は週内にも移転の可否を判断する見通し。23日告示の都議選を前に、調整は大詰めを迎えている。【森健太郎】 (後略)」

     

     

     豊洲の記事を見て思うこと、端的に言えば、小池都知事は、現実問題としてさっさと移転すればよかったのに、それを政治的な政局に持ち込んで豊洲の移転を中止してしまったということです。

     

     もともと、移転先の豊洲市場は、盛り土なんてなくてよく、地下空間があるからこそ、安全なのです。

     豊洲の地下水でベンゼン、ヒ素、六価クロムが出たということでしたが、築地でも土壌からベンゼンが検出されたとのこと。そもそも、地下水を飲み水として使うわけではありません。また、豊洲で検出されたヒ素と六価クロムの検出数値は次の通り。

     

    ヒ素:環境基準1ℓ当たり0.01ミリグラム 検出値0.001ミリグラム

    六価クロム:環境基準1ℓ当たり0.05ミリグラム 検出値0.005ミリグラム

     

    ミネラルウォーターと水道水の比較で、これまたよくある誤解があります。

    ミネラルウォーターは食品衛生法基準で製造基準を定めています。清涼飲料水の大分類に入り、

    (1)一般細菌、(2)大腸菌群、(3)カドミウム(4)水銀、(5)セレン、(6)鉛、(7)バリウム、(8)ヒ素、(9)六価クロム、(10)シアン、(11)硝酸性窒素、(12)フッ素、(13)ホウ素、(14)亜鉛、(15)銅、(16)マンガン、(17)有機物、(18)硫化物

    という18項目の基準があります。

     

    水道水は食品ではないため、食品衛生法ではなく水道水は衛生という観点で水道法という法律が存在します。

    細かい基準は水道法では定められていませんが、「水質基準に関する省令」というもので定められていて、食品衛生法の2.7倍の50項目で基準があります。

    (1)一般細菌、(2)大腸菌、(3)カドミウム、(4)水銀、(5)セレン、(6)鉛、(7)ヒ素、(8)六価クロム、(9)シアン、(10)硝酸性窒素、(11)フッ素、(12)ホウ素、(13)四塩化炭素、(14)1,4−ジオキサン、(15)1,1−ジクロロエチレン、(16)シス−1,2−ジクロロエチレン、(17)ジクロロメタン、(18)テトラクロロエチレン、(19)トリクロロエチレン、(20)ベンゼン、(21)クロロ酢酸、(22)クロロホルム、(23)ジクロロ酢酸、(24)ジブロモクロロメタン、(25)臭素酸、(26)総トリハロメタン、(27)トリクロロ酢酸、(28)ブロモジクロロメタン、(29)ブロモホルム、(30)ホルムアルデヒド、(31)亜鉛、(32)アルミニウム、(33)鉄、(34)銅、(35)ナトリウム、(36)マンガン、(37)塩化物イオン、(38)カルシウム、マグネシウム、(39)蒸発残留物、(40)陰イオン界面活性剤、(41)ジェオスミン、(42)2−メチルイソボルネオール、(43)非イオン界面活性剤、(44)フェノール類、(45)有機物、(46)pH値、(47)味、(48)臭気、(49)色度、(50)濁度

     

    項目が水道水の方が多くても基準が緩かったら意味がないという意見もあるでしょうが、共通9項目の基準値について下表の通りです。

     

    上表の通り、水道水の方がミネラルウォーターよりも厳しいということがわかります。

    そして豊洲市場の地下水で検出されたヒ素0.001ミリグラム、六価クロム0.005ミリグラムは、ミネラルウォーターよりも安全という数値ですし、水道水よりも安全です。ベンゼンが検出されたことは危険だったとしても、築地の土壌からも検出されていますし、そもそも地下水を飲み水として使うわけではありませんので、全く問題がないわけです。

     

     100歩譲って地下水がベンゼンなどで汚染されていたとしても、盛り土がある場合は、表面張力の毛管現象で汚染された地下水が基礎の杭伝いに上ってきて盛り土に侵食し、コンクリートやアスファルトの目地などに入り込んで、ダイレクトに市場の中に入ってきてしまいます。そのダイレクトに入ってくる汚染水に対して、盛り土をしていたら遮断しようがありません。

     空間にしておいて、排水システムで流すという仕組みであれば、地下水と市場を着実に遮断できます。この空間は地下水ピットと言われていますが、豊洲の場合、この地下水ピットの高さが4.5mと高く、万が一に備えて重機が入り込めるように作ったのでは?という指摘もされています。

     

     

     現実的な話、築地は立地上的にコンクリートに囲まれているわけではなくオープンなため、鳩やネズミや害虫が入ってくるというのが現実です。にもかかわらず、豊洲問題を政局にして、豊洲ブランドを徹底的にぶち壊してきたのが小池都知事です。

     

     毎日新聞記事によれば、小池都知事は築地ブランドも大切ということで、二つの市場活用案を検討中とのこと。具体的には、

    )洲に移転して築地を売却する(4,368億円で売却)

    ∨洲に移転して築地も活用する

    C枌呂鮑得鞍して豊洲を売却する(3,200億円〜4,370億円で売却)

    とし、小池都知事は「築地ブランドは大切にしていきたい!」と築地ブランドの価値を強調しています。

     

     私が思うに、築地ブランドもイイですが、豊洲ブランドを徹底的にぶち壊した小池都知事としての責任はどうするのか?と言いたい。絶対に責任を取らざるを得ません。普通に移転してしまえばよかったのに、政治的な政局に持ち込んで豊洲移転を中断させた責任は大きいです。

     

     水産仲卸業者らが、築地市場から豊洲市場への移転が延期されることで、本来発生する必要がない東京都が今年1月2月に支出した維持費合計1億8,000万円について、小池知事に返還させるよう東京都に求める住民訴訟を東京地裁に起こしています。

     

     また改修という案も出ていて、工期が3〜15年で費用が1,388億円と出ていますが、これも1回失敗しています。築地の再活用で工事しようとしたのですが、できなかったのです。

     

     要は、小池都知事が明らかに判断ミスをしたのに、ごまかしているというのが実情だと私は考えます。

    さっさと移転すべきなのに、築地移転延期の判断ミスをごまかすために混迷しているようにしか見えません。

     

     

     というわけで、今日は東京都知事選挙の公示も近くなっていることもあり、改めて豊洲問題を取り上げました。築地から豊洲に完全に移転してしまったら、「小池は何やってたの?」ということになりますが、「何やっていたの?」と言われても仕方がないことをやっていたということなのです。都民ファーストの会は、本当に大丈夫か?東京オリンピックも緊縮財政をしようとしていますし、共産党や民進党は論外ですが、かといって自民党もマクロ経済わかっている人は、ほとんどというより一人もいないのではないでしょうか?(参照ブログ「東京オリンピックに緊縮財政の考え方は不要!」)今の政治家に票を託しても、デフレ脱却は難しいでしょう。なので私は都議会議員選挙にも興味がないのです。


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