米国大統領選の第一回TV討論会について

0

    JUGEMテーマ:アメリカに関するニュース

    JUGEMテーマ:アメリカ

    JUGEMテーマ:ドナルド・トランプ

     

     今日は米国のオハイオ州のクリーブランドで先月9月29日に行われた米国大統領選挙のTV討論会について取り上げたく、「米国大統領選の第一回TV討論会について」と題して論説します。

     毎日新聞の記事を紹介した後、争点となった点5つを下記の順で論説します。

     

    1.BLMに始まった暴動・破壊行為

    2.ハンター・バイデンのウクライナ疑惑などの汚職問題

    3.1994年暴力犯罪抑制および法執行法(Violent Crime Control and Law Enforcement Act)

    4.トランプ大統領の納税問題

    5.最高裁判所の判事とオバマケア

     

     まずは毎日新聞の記事を紹介します。

    『毎日新聞 2020/10/01 2020年大統領選 初のTV討論会 ダニエル・ハリン氏/中山俊宏氏

     相手の発言中に割り込んだり、司会者の質問に答えなかったりする場面の連続で、米大統領選史上最も無秩序な討論会だった。

     特にトランプ氏はひどかった。話を遮り、その場を牛耳ろうとするのはいつも通りで、切り返しとして功を奏した時もあったが、目に余った。挑戦者だった前回大統領選では自身をアピールするために有効な手法だったが、今回は(世論調査で)劣勢が伝えられる中、岩盤支持層だけでなく穏健派の有権者も取り込み逆転するには、現職の大統領らしくもっと威厳を示すべきだった。

     バイデン氏は選挙戦をリードする候補者として、すべきことをした印象だ。トランプ氏より弱腰に映ったが、たびたび聴衆やテレビカメラの向こうの視聴者に語りかけ、国民のことを第一に考えているという姿勢をアピールしたのは効果的だった。バイデン氏は医療制度改革など政策の訴えに重点を置いた点も良かった。 (後略)』

     

     上記記事は、2020/09/29に行われたTV討論会についての記事です。

     

     毎日新聞では最も無秩序な討論会で、”トランプ氏はひどい”と報じています。しかしながら毎日新聞が報じているような本当にひどい討論会だったのか?争点が何だったのか?についてきちんと報道されるべきではないかと思います。

     

     確かにトランプ大統領は、バイデンが答えている最終に割り込んでいて、そういう雰囲気で90分が終わり、どっちが優勢か?メディアが世論調査をしています。

     

     CNNによれば、バイデン60%、トランプ28%でバイデンが圧勝と報じています。とはいえCNNは民主党支持者の人を中心に調査をしているため、この結果はある意味で当然の帰結ともいえます。となれば、CNNの調査結果に何の意味があるのか?ともいえます。

     

     そもそも何が争点になったのか?でいえば、5つが議論されました。

     

     

    1.BLMに始まった暴動・破壊行為

     

     1つ目はBLM(Black Lives Matter)問題です。これは黒人差別反対運動をきっかけに始まった暴動・破壊行為です。

     

     トランプ大統領は、このBLMについて、平和的なデモならば認められるが、単なる破壊運動になっており、破壊運動を煽ったのは民主党でバイデンに責任あると主張しています。

     

     ウォールストリートジャーナルでは、米国国民が心を痛めているのは、都市で発生した暴動が郊外にまで広がることであるとし、今起きているのは米国全土ではなく、一定の都市で発生していて、この破壊運動が郊外にまで広がったらどうなるか?という不安・懸念が広がっていることを報じています。

     

     トランプ大統領は、民主党の市長がいる市では、左翼過激派によって破壊行為が今も行われていて、もし民主党の人間が大統領になれば、米国全土で左翼過激派の破壊行為が行われるだろうと主張しました。

     

     例えばシアトル市という市では市長が民主党の人ですが、9月まで破壊行為が行われており、今もなお沈静化しているか?わかりません。

     

     BLM問題における破壊行為について触れたことは重要な争点だといえます。

     

     一方でバイデンは、新型コロナウイルスパンデミックの初期対応について批判していますが、この件はバイデンが何カ月も前から批判を続けていた話であり、新たな情報が露呈されればインパクトがあったかもしれませんが、特に新しい情報はありませんでした。

     

     

     

    2.ハンター・バイデンのウクライナ疑惑などの汚職問題

     

     2つ目はバイデンの息子のハンター・バイデンのウクライナ疑惑です。

     

    <プーチン大統領と元モスクワ市長の夫人とニューヨークポストの記事の抜粋>

    (出典:2020/09/23付のニューヨークポスト)

     

     上記はニューヨークポストの記事ですが、バイデンの息子のハンター・バイデンが、ロシアの富豪から350万ドルを受領したという事実が報じられています。

     

     これはハンター・バイデンがウクライナと中国で、オバマ政権時に副大統領だったジョー・バイデンの地位を利用して、ロシアの富豪から350万ドルもの大金を受領していたという疑惑です。

     

    <TV討論会の様子(トランプがバイデンに「China ate your lunch,Joe」と責めている様子)>

    (出典:ツイッター)

     

     トランプ大統領はバイデンに対して、「China ate your lunch,Joe!」と述べています。「中国は、あなた(ジョー・バイデン)のランチを食べたよな!ジョー!」と言っています。

     

     トランプ大統領の指摘に対して、バイデンが反論っぽいことを言っているのですが、私がこの動画を見る限り、バイデンは何を言っているのか?よくわかりませんでした。

     

     そしてこの「China ate your lunch,Joe!」とバイデンの疑惑を突いている様子は、上記ツイッターに限らず、他の人もツイートして拡散されており、バイデンにとっては大きなマイナスだったといえるでしょう。

     

     

     

    3.1994年暴力犯罪抑制および法執行法(Violent Crime Control and Law Enforcement Act)

     

     3つ目は、クリントン政権のとき、バイデンが1994年に作った法律についてです。

     

     どんな法律か?といいますと、「1994年暴力犯罪抑制および法執行法(Violent Crime Control and Law Enforcement Act)」という法律で、バイデンはこの法案の発案者です。

     

     米国では刑務所が利益追求組織が運営しており、この法律によって利益が稼げるということで、大量投獄の原因になりました。

     

     とにかく米国では犯罪が多く、殺人も多いということで、厳しく処罰することが目的で、この法案を発案しました。

     

     今回、大統領選挙でバイデンが副大統領候補に選んだカマラ・ハリスという黒人女性の上院議員がいます。バイデンが、なぜカマラ・ハリス上院議員を副大統領候補に選んだのか?といえば、その狙いは女性票と黒人票にあると考えられます。

     

     カマラ・ハリス氏は、昨年2019年5月、民主党の大統領候補を選ぶ予備選の段階で、立候補しており、バイデンと戦っていました。

     

     そのときバイデンの作った”1994年暴力犯罪抑制および法執行法”によって、囚人が激増し、特に黒人の犯罪を取り締まりを厳しくして犯罪を減らそうとしたため、大した罪を犯していない人までが犯罪者にされて、その中でも特に黒人が狙い撃ちされました。

     

     黒人のカマラ・ハリス氏は当時、このことを指摘してバイデン氏の責任を追及していました。今は同じ民主党ということで手を組んで大統領選挙を戦っていますが、トランプ大統領は、黒人がこの事実を知れば、バイデンに投票することはないだろうと述べ、”1994年暴力犯罪抑制および法執行法”による黒人狙い撃ちは、バイデンの責任であると主張しました。

     

     

     

    4.トランプ大統領の納税問題

     

     4つ目の争点は納税についてです。

     

     この問題についてはロイター通信やニューヨークタイムズのほか、日本のマスメディアでもトランプ大統領の納税問題を報じています。

     

     具体的には2016年と2017年に払った納税額がわずか750ドルだったということで、所得税を払っていないのでは?という問題です。

     

     しかしながらこの話は、過去にも4年前の大統領選挙から指摘され続けていた話であり、古いネタであって真新しい問題でも何でもありません。

     

     トランプ大統領は数百万ドル(数億円)を支払ったと主張し、バイデンは納税記録を見せろ!と主張しました。

     

     実際に納税記録を出すか出さないか?は、トランプ大統領次第ですが、もともと米国では、納税記録を出さなければならないという義務はありませんので、出さないのではないかと私は思います。

     

     このテーマがトランプ大統領にとって致命的か?と言われれば、大手メディアが報じているほどではなく、何しろ古ネタであって真新しい問題ではありません。

     

     

     

    5.最高裁判所の判事とオバマケア

     

     2020/09/18に、ルース・ベイダー・ギンズバーグという87歳の女性判事が亡くなりました。

     

     トランプ大統領は、新しい判事として、エイミー・コーニー・バレットという女性を判事候補として指名しています。

     

     この件について、トランプ大統領は2016年の大統領選で勝利して共和党が上院で過半数を占めているため、バレットを選ぶ権利があると主張する一方、バイデンは選挙期間中であり、選挙結果が出るまでは判事を決めるのを待つべきだと主張しました。

     

     オバマケアは、日本の国民皆保険に倣ってオバマ政権が導入したものですが、日本の国民皆保険と異なり、民間企業が運営しているため、免責金額が高額だったり、いざ治療費を保険金請求しても難癖をつけて払われなかったりという問題があります。

     

     日本の国民皆保険では、そういうことはありません。英国のNHS(National Health Service)は世界で一番最初に導入された国民皆保険ですが国営です。

     

     米国のオバマケアは利益追求組織のAIGグループなどが運営しているため、日本の健康保険、英国のNHSとは異なり、非常に使いにくいといえるでしょう。

     

     そして共和党はオバマケアを廃止しようと考えており、トランプ大統領が判事候補に指名したバレットもオバマケア反対の立場の方です。

     

     トランプ大統領は、最高裁でオバマケアを廃止したいという狙いがあり、バレットを指名したものと言えるでしょう。

     

     利益追求の民間組織が国民皆保険を運営して問題があるとはいえ、今までなかった保険制度がなくなるということに対して、米国の国民がどう思うか?ここは何とも言えないところだと私は思います。

     

     

     

     というわけで「米国大統領選の第一回TV討論会について」と題して、争点5つについて論説しました。

     トランプ大統領の容体の回復を祈るとともに、第二回のTV討論会が無事行われることを私は祈っております。

     

    〜関連記事(ウクライナ疑惑・ロシア疑惑)〜

    根拠がないウクライナ疑惑でトランプ大統領弾劾ありきの報道をする”マスごみ”

    ウクライナ疑惑の報道について

    ネズミ一匹すら出なかったトランプ大統領のロシア疑惑

     

    〜関連記事(国民皆保険)〜

    オバマケアの失敗と日本が誇れる国民皆保険

    ブレグジットのきっかけとなった英国の医療保険制度NHSについて

    英国がEUを離脱した理由

    スウェーデンは本当に理想国家なのか?


    コメント
    コメントする








       

    calendar

    S M T W T F S
        123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    25262728293031
    << October 2020 >>

    スポンサーリンク

    ブログ村

    ブログランキング・にほんブログ村へ
    にほんブログ村

    recent comment

    • ”平時のムダ=非常時の安全”を理解せず、ひたすら無駄削減に邁進する大阪維新の会こそ無駄な政治政党です!
      Ode (10/21)
    • 大阪都構想とは大阪市役所を廃止するのではなく大阪市という政令市を廃止することです!
      Ode (09/19)
    • 政治主導よりも官僚主導・族議員の昭和時代に戻ることが日本を強くする
      Ode (09/15)
    • 京都大学の上久保靖彦教授による新型コロナウイルスの日本人集団免疫獲得説について
      Ode (08/25)
    • 最高益となった41社が巣ごもり需要を取り込んだとするどうでもいい報道と粗利益補償の必要性
      Ode (08/21)
    • よくぞ言った!経団連の山内副会長”熊本豪雨災害は一種の人災”発言の真意について!
      Ode (08/04)
    • 日本国民の人命よりも”オリンピック開催”と”財政再建”を優先する安倍政権
      棚木随心 (03/16)
    • 地獄と化した武漢の真実が日本に伝わらない理由(日中記者交換協定について)
      アホでもわかるから書く必要はない (02/04)
    • レバノンのベイルートとビブロス遺跡
      棚木随心 (01/22)
    • 四国新幹線の署名活動について
      ・・・ (12/14)

    profile

    search this site.

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM