明治時代の日本人の努力と英語公用語化論

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    JUGEMテーマ:「幼児」と「英語教育」(「早期教育」「早期英語教育」などについて)

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     今日は「明治時代の日本人の努力と英語公用語化論」と題して英語教育について論説します。

     

     昨今では英語教育の早期化が叫ばれ、今まで読み・書きで大学受験をしていたものが、読み・書きの他に、聞く・話すを加えた全4技能を満たす必要があるとして、英語教育が大きく変わっています。

     

     既に小学校から教科化され、今後は英語に割く学習時間が増えていくだろうと考えられます。

     

     実は英語を重視していくというこの考え方は、明治維新で開国をした頃にも、日本語では世界に伍していけないので教育は英語でやるべきでは?という英語公用語化論というものがありました。

     

     ところが明治時代の日本人は、英語を公用語化しませんでした。

     

     明治時代の当時、日本語では付いていけず、英語にすべきだという気持ちが理解できなくもありません。

     

     なぜならばその頃、海外から入ってくるいろんな言葉に、日本語が繋がっていなかったからです。

     

     例えばeconomyという言葉をどう翻訳するか?

     

     私はよく経世済民=世を経め民を済う(よをおさめ、たみをすくう)という言葉を使っていますが、これこそeconomyという語彙を福沢諭吉が翻訳したものです。

     

     ”経済”の経世済民に限らず、”哲学(philosophy)”という言葉についても、そもそも言葉は言うまでもなく、概念すら日本には存在しませんでした。

     

     日本語に概念すらないものを勉強し、欧米列強と伍していくにくは、これは相当大変な努力が必要となります。

     

     そのため、当時の明治の人が、英語で教育しなければ先進国入りできないと危機感を持ち、英語公用語化論が出てきたとしても、ある意味で当然の帰結だったともいえます。

     

     しかしながら明治の人は、英語を公用語化せず、全ての言葉を日本語に翻訳していきました。

     

     その結果、日本人は日本語で勉強できるようになりました。

     

     これはすごい努力だったといえるものと思います。

     

     だからこそ私たち日本人は、日本語しか勉強をしていなかったとしても、今でも一応は世界で最高レベルの先進国であり、世界最高レベルの学問を日本語で、日本に居ながら勉強することができるのです。

     

     この環境を作ってくれた明治の先人には、私たちは感謝をしなければならないと思います。

     

     例えばベトナムのように発展途上国では、ベトナム語で難しい医学の書物や化学の書物がないので、英語を学ばざるを得ませんが、日本では日本に居ながら、難しい医学や数学や化学も学べます。

     

     発展途上国では英語を学ばざるを得ないというのは、母国語で難しい文献がないため、英語の文献でそれを学ばざるを得ないという環境があるのです。

     

     このように明治時代に一度、英語公用語化論によって日本語の危機というのがありましたが、過去の歴史を遡りますともう1回その危機が訪れています。

     

     それは第二次世界大戦の敗戦直後の日本です。

     

     具体的には日本語を廃止すべきだなどと志賀直哉のような文化人が、このような日本語を使っているからバカな戦争をしたということで、敗戦直後にも日本語の危機が訪れたのです。

     

     米国人にとって、GHQの占領政策の中では、日本語など理解できないため、支配するためには彼らにとっての母国語の英語を話せるようにさせることは、一番支配がしやすく、日本語を廃止して英語を公用語化するという議論が当時もありました。

     

     読者の皆さんも常用漢字という言葉を聞いたことがあると思います。

     

     日常使う漢字というのは、戦後の日本語廃止論の中で、漢字を使う量を制限しようという考えがあり、当時は当用漢字ともいいましたが、漢字を使う量が制限されて今日に至っているというのが実態です。

     

     このように英語公用語化論や日本語廃止論を乗り越えて、今日の日本では日本語が中心で教育が行われてきました。

     

     しかしながら昨今では英語化の波が非常に強くなってきています。

     

    <英語支配の序列構造>

    (出典:津田幸男著書「英語支配と言葉の平等」から引用)

     

     上図は津田幸男氏による英語支配の序列構造という概念です。

     

     言葉によって世界を支配しようとする動きが浸透しつつありますが、日本人は絶対に英語のネイティブ・スピーカーではありません。

     

     英語で話す人に対して、英語で討論をする、ケンカをするというのは相当大変なことです。

     

     逆にネイティブ・スピーカーというのは、討論もケンカも可能であり、何の苦労もなく英語支配者になることができて非常に有利な立場です。

     

     上図のピラミッド構造の通り、ネイティブ・スピーカーの下に第二言語として英語を外国語として使う者がいますが、もしネイティブ・スピーカーの人と対等に話そうとすれば、相当な学習時間が必要となります。

     

     相当な学習時間が必要となるということは、相当他の勉強をしてはいけないということと同然であり、相当他の勉強をする時間が奪われるということは、いろんなものの教養や、深くものを考える力など、間違いなく損なわれるでしょう。

     

     日本人が英語についてネイティブ・スピーカーになろうと努力すればするほど、他の勉強に使う時間はなくなってしまうので、考える力を失ったり、教養を学ぶ時間が奪われて教養が身につかなくなってしまうのは、ある意味で当然の帰結といえるでしょう。

     

     日本人が日本語で学ぼうとすれば、日本語で教養を学び、概念を学び、ものすごくいろんなことを深く考えることができるのですが、それができなくなってしまうという点で、英語教育の早期化は非常に危険だと私は思います。

     

     私は英語は話さなくていいと申し上げるつもりはありません。英語が話せた方がいいのは言うまでもありません。

     

     海外に行って自分の意見が言えた方がいいに決まっていますが、一番大事なのは英語が話せるということよりも、英語で何を話すか?ということが一番重要ではないかと思うのです。

     

     そのことを見失ってしまっては、英語教育の早期化は、むしろ発展途上国化につながるだろうと私は危惧します。

     

     

     

     というわけで今日は「明治時代の日本人の努力と英語公用語化論」と題して論説しました。

     私は決して英語を否定しているわけではありません。20代の頃、会社でTOEICを受験させられましたが、400点台と散々な結果だった記憶があります。

     しかしながら私は日本語の語彙もさることながら、英語の語彙は相当、頭の中に入っているため、平易な英語の語彙を使いながら、海外の視察や取材など、欧米や中東に行った際、普通に会話ができます。

     貿易の品目や法制度や金融事情など、普通にガイドと会話できる一方で、歴史は相当勉強しないとガイドの人の話に途中からついていけなくなるため、地球の歩き方で日本語で歴史の勉強をしてから海外に行きます。

     このように英語というのはあくまでも一つのツールであり、日本人は日本語で勝負すべきで、英語が得意な人は得意になって構いませんが、日本人全員がネイティブ・スピーカーを目指した場合、逆に国力が落ちて発展途上国化に拍車をかけるものと私は思うのです。

     

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    米国に恐れられ、教科書に墨を塗らせて滅私奉公の精神を骨抜きにされた日本

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       第二次世界大戦で日本が敗戦となるまで、米国が恐れていたものは何か?といえば、”驚異的な国家に対する滅私奉公の精神”であるといわれています。そこで今日は「即位礼正殿の儀」に関連して天皇について触れ、「米国に恐れられ、教科書に墨を塗らせて滅私奉公の精神を骨抜きにされた日本」と題して下記の順で論説します。

       

      1.日本の皇室が世界最古の歴史を持つという事実を知らない日本人

      2.GHQによってなされた「墨(すみ)塗り教科書」

      3.日本の文化・歴史を後世に継ぐため、現代の日本人は天皇や皇統についての知識を持つべき

       

       

       

      1.日本の皇室が世界最古の歴史を持つという事実を知らない日本人

       

       滅私奉公とは、私心や私情を抑制し、国家・地方公共団体・社会・世間などに対して奉仕する精神を意味し、「滅私」は私利私欲を捨てることとされています。

       

       これに似た表現に「利他(りた)の精神」というのがあります。利他の精神とは、他人の利益や便益を重んじ、自己をささげる心構えのこととされ、私は「滅私奉公」も「利他の精神」も好きな言葉です。

       

       しかしながら歴史を振り返りますと、米国は日本の精神、即ち「滅私奉公」や「利他の精神」を怖れたと言われています。そのため、GHQが日本の歴史を歪め、教育を歪め、そのような教育のもとで私たちは歴史を学んできたため、正しい真実とは何なのか?見えなくなってしまっているものと私は思います。

       

       そして正しい真実を知らないため、「即位礼正殿の儀」で、なぜ他国の要人が日本に来日して日本の天皇を礼賛するのか?私たち日本人で理解している人は少ないのでは?とも思っています。

       

       そもそも日本の皇室が世界最古の歴史を持つという事実を皆さんはご存知でしょうか?世界中の国から尊敬を集めているという事実に加え、なぜ尊敬を集めているか?という理由をご存知でしょうか?

       

       例えば2012年、英国でエリザベス女王の即位60周年を祝う行事がありましたが、この栄誉ある席に欧州の他国の王室を差し置く形で、アジアから招待された君主として、天皇陛下が選ばれました。これは20世紀以前のヨーロッパの価値観では考えられないことで、日本人だけでなく、すべてのアジア人が誇りに思っていいことといえます。

       

       また昭和天皇のご葬儀の「大喪の礼」では、世界164か国、ECおよび27の国際機関の元首が参列し、その参列者のレベルは歴史上例がないものです。

       

       しかも、「大喪の礼」では日本の国事行事であるにもかかわらず、インド、パキスタン、バングラディッシュなど、34か国が喪に服しました。

       

       多くの日本人は皇室の権威を知らないのですが、他国は皇室の権威を十分すぎるほど理解しているといえるでしょう。

       

       

       

      2.GHQによってなされた「墨(すみ)塗り教科書」

       

       ”日本人が皇室の権威を知らない”ことについて、「国際派日本人養成講座」という名のブログで、ちょっとしたエピソードが紹介されています。それを引用させていただきます。

      『新帝陛下が即位された。国内外からの慶びの声が寄せられた令和の明るいスタートを寿(ことほ)ぎたい。ただ、我が国の多くのマスメディアは、皇太子殿下時代の御事績をほとんど報道してこなかったので、陛下がどんな方なのか、あまり知られていない。
       たとえば、人類の直面する最も深刻な課題は水問題だが、陛下は水問題に関する国際会議の名誉総裁を務められたり、数々の基調講演をされている事をどれだけの国民が知っているだろうか。
       世界水会議のロイック・フォーション会長は、「皇太子殿下のご存在は、水の分野におけるオム・デタ (Homme d'Etat) だ」と述べている。日本語に訳せば「元首」であろう。天皇が日本国民の統合の象徴であるように、陛下は水問題に取り組む人々の連帯の象徴となられている。
       日本のあるジャーナリストが、海外の水問題の専門家に「海外での殿下の評価はどうか」と質問したところ、「どうしてそんな質問をされるのか。それは愚問というものだ。殿下の高い評価は言わずもがな。日本人だけが知らないのでは」と、やり込められる場面があった。(後略)』

       

       一体、この温度差は何が原因なのでしょうか?

       

       日本の皇室について、日本国民よりも外国人の方がよく知っているという奇妙なことが起きているのはなぜでしょうか?

       

       その重要な原因として、「墨塗り(すみぬり)教科書」と呼ばれるものがあります。日本が第二次世界大戦で敗北した直後、GHQが、国家主義や戦意の鼓舞につながる「滅私奉公」「利他の精神」のような記述を墨塗りしたり、書き換えを命じたりしました。

       

      <墨が塗られた教科書(左)と墨が塗られる前の教科書(右)>

       

       墨塗りされた記述の個所は下記のとおりです。

      『「ボクハ センシャ兵 ダヨ」ト イヒマシタ。

       ユリ子サンノ 弟ノ 秋男サンハ、ヲリガミノ グライダーヲ 持ッテ、

       十六 兵タイゴッコ』

       

       これが墨塗り教科書と呼ばれるもので、東京都町田市にある玉川大学玉川キャンパスで公開されています。

       

       なぜGHQは、こんなことをしたのでしょうか?

       

       理由は日本に対してすさまじい恐怖心を抱いていたからに他なりません。原子爆弾を2つ落とさなければならないくらい米国を手こずらせたことに間違いありません。ゼロ戦や隼など、当時の日本の航空機の製造能力も恐れられていたほどです。

       

       その他、自らの命を顧みず敵を撃つべく突入していく神風特別攻撃隊や、軍人でもない民間人が必死の抵抗を見せた硫黄島での戦いや、年端もゆかぬ男の子が爆弾を抱えて戦車に突撃してきた沖縄戦など、日本人の驚異的な国家に対する滅私奉公の精神は一体どこから来るものなのか?得体の知れない日本人の精神に、米国人は恐れ慄いていたのです。

       

       そこで日本が二度と米国の脅威にならないように日本人の精神を完全に骨抜きにする一環として、教科書を検閲し、墨塗りや書き換えを命じました。

       

       日本人の精神を完全に骨抜きにするだけではなく、日本人から愛国心、誇り、滅私奉公の精神を消し去るため、天皇と国民の結びつきですら消滅させようとしました。

       

       そのため、天照大神や神武天皇といった日本の建国神話を教える国史の教科書は全て焼き払い、天皇からの直接的な教えであり、滅私奉公、無私利他の精神など、日本の美徳を育む修身の授業も全て禁じられました。

       

       全部の強化を禁じては学校での授業ができなくなってしまうため、天皇や神道に関する部分を削除しまくった教科書を使用したのです。

       

       そうして墨汁で塗りつぶして読めないようにしたのが、墨塗り教科書でした。

       

       しかもこの墨塗りは、自分たちの手で行わなければなりませんでした。自分たちの国の教科書に記載された、自国の成り立ち、自国の国の精神、それらを自分たちの手で黒く墨を塗るという行為は、当時の人々にとっては屈辱であったことに間違いありません。

       

       このように教科書から天皇や神道や神話に関する記述が消し去られたため、米国の思惑通り、戦後の教育を受けた日本人は、日本が天照大神を皇祖神とする神話の時代から続く国であること、日本の皇統が2000年以上続く世界最古の皇統であること、天皇を中心として国家の安寧を保ってきたことも、すべて忘れてしまったのです。

       

       

       

      3.日本の文化・歴史を後世に継ぐため、現代の日本人は天皇や皇統についての知識を持つべき

       

       日本人が皇統についての知識を持たないだけならともかく、そもそも私たち日本の先祖がなぜ日本国家のために命を懸けたのか?ですら理解している人は、ほとんどいないことでしょう。というより国家のために必死に戦った先祖たちを頭がイカれた狂人だと思っている人ですら、現代では存在します。

       

       それは戦前の日本人たちが当たり前のように学んでいた天皇や皇統の知識がないからです。

       

       日本の建国以来、天皇は国民の幸せを一心に祈られてきました。その祈りが、日本に「和」の精神を育み、強固な共同体を築き上げてきました。

       

       時の将軍や首相がどれだけ変わろうとも、日本国の最高権威として国家を安定させてきました。

       

       そのような天皇という存在があったからこそ、2000年以上に渡り、日本国家の安寧が保たれてきたといえるでしょう。

       

       にもかかわらず、そうした理解がないため、天皇を守ることは、日本を守ることだという先祖たちの考えを理解することができずにいるだけでなく、私たち先祖がどのような思いで日本を守ってきたのか?理解することができなくなってしまっています。

       

       私たちのおじいちゃん、おばあちゃん、そのまたおじいちゃん、おばあちゃん達は、私たちが平和で豊かな日本で暮らせるようにするため、命がけで皇統を守り抜いてきた、その想いを現代に生きる私たち日本人は蔑ろにしてよいのでしょうか?

       

       天皇や皇統といった日本の建国の成り立ちと密接に絡み合う記憶を失ったままでいいはずがありません。米国にしろ、フランスにしろ、中国にしろ、必ず歴史の授業で自国の成り立ちを学びます。

       

       自国の成り立ちを知らないのは、世界でも日本人だけではないでしょうか?

       

       外国人の方が、日本の中心の天皇について私たち日本人よりも知っているという実態は恥ずべきことであると私は思います。

       

       

       というわけで今日は「米国に恐れられ、教科書に墨を塗らせて滅私奉公の精神を骨抜きにされた日本」と題して論説しました。

       竹中平蔵氏や経団連企業の要人らを中心とした「今だけ金だけ自分だけ」で、同じ日本人である公務員を悪者に仕立て、民営化を進めていくというやり方は、どう見ても滅私奉公、利他の精神に反することです。同じ日本人を敵とする考え方そのものに違和感を覚えます。そういう意味で右翼・左翼というよりも、天皇という存在を消し去ろうとする輩、それはグローバリストであり、ビジネスでお金さえ儲けられればいいということで中国共産党に資する連中は、日本人の敵であると私は考えます。

       中国共産党は、日本の天皇が邪魔で邪魔で仕方がなく思っているに違いありません。そういう意味でデフレを放置して、経済や技術力・軍事力で日本が中国に劣るようになれば、皇統断絶のための工作を本格化してくるかもしれません。

       過去の先人たちが2000年以上に渡って連綿を受け継いできた世界最古の日本の皇統を私たちの代で消滅させてしまうことがないように、私たちは未来の日本人たち(子どもや孫の世代)に対して責務を負うものであると、私は思うのです。

       

       

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         今日は「世界で最古の国が”日本”である事実を否定する歴史学者たち」と題して論説します。

         

         実は日本国は世界最強の歴史を誇る国です。国家の始まりがあまりにも古すぎて、建国日がいつなのか?誰もわかりません。

         

         古事記や日本書紀といった「正史」で天照大神(あまてらすおおみかみ)や素戔嗚尊(すさのおのみこと)あるいは、伊邪那岐(いざなぎ)や伊邪那美(いざなみ)といった神話の神々から始まっているのが、日本国です。

         

         天照大神と素戔嗚尊が結婚して何人か子供が生まれていますが、その孫の中に瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)というのがいます。瓊瓊杵尊は天照大神の命を受け、高天原から日向に天下りました。これが「天孫降臨(てんそんこうりん)」と呼ばれるものです。

         

        <天照大神から神武天皇誕生までの系譜>

         

         

         

         日向の国とは、今の宮崎県にあります。宮崎という地名は、「宮の前」という意味を持つそうです。

         

         瓊瓊杵尊の一族は、しばらく日向で暮らしていましたが、その曾孫の神倭伊波礼比古命(かむやまといわれびこ)が、紀元前660頃に天孫降臨(てんそんこうりん)し、東に新天地を求めて出発したといわれていまして、それは神武東征と呼ばれています。この天孫降臨した神倭伊波礼比古命こそ、日本の初代天皇である神武天皇です。

         

         そして、今上天皇(令和時代の天皇=「徳仁」)は、神武天皇から数えて第126代目の天皇になるのですが、これほどまでに長期かつ「男系」で皇統が続いた国の存在は、日本以外にありません。

         

         まさに日本という国家は、世界の奇跡といえるでしょう。

         

         この「男系」で皇統が続くということこそ、世界最長の歴史を誇る国ということで、日本が世界の国々から尊敬されている理由の一つです。

         

         中国は日本を貶め、中国の方が歴史が長いなどと主張しますが、残念ながら中国は「易姓革命」といって、王朝・一族が滅ぼされて新たな王朝が誕生するという歴史を歩んでいるだけで、「男系」で王朝の歴史が積み重なったわけではありません。

         

         因みに、日本が世界最古といいましたが、二位はデンマーク、三位はイギリスです。とはいえ、デンマーク王朝は、900年代のゴーム老王誕生から始まっているとされていまして、神武天皇の天孫降臨が紀元前660年と言われていることから、日本の王朝の歴史の長さは、二位のデンマークと比べて2倍以上の差が付いています。

         

         しかしながら、日本の歴史学会では、初代の神武天皇から、9代目の開花天皇までの歴史がなかったことになっています。その理由は日本書紀に記述された天皇の寿命が、神武天皇の没年齢が127歳、考安天皇が137歳、考霊天皇が128歳、垂仁天皇が139歳、景行天皇が147歳というように、異常に長いからというのが、その理由です。

         

         その歴史学会ですら、存在を認めざるを得ない仁徳天皇は、日本書紀によれば143歳。なぜ仁徳天皇の143歳を認め、開花天皇以前の100歳以上の年齢は認めないで否定するのでしょうか?ここにも経済分野における借金で日本が財政破綻するという話と同じウソ・デタラメな陰謀が存在していると私は思います。

         

         そもそも日本書紀に記述された天皇の寿命が異常に長いのは、「春秋歴」というものが使用されていたといわれていまして、春の耕作期、秋の収穫期をそれぞれ「1年」と数えていたため、各天皇の寿命が現代の暦に換算すると「二倍」になっているのです。

         

         歴史学会の陰謀というのは、動機が日本を貶めたいのか?不明ですが、日本の歴史家は、我が国の「正史」で、かつ当時の日本人が書いた古事記・日本書紀の記載内容を都合に合わせて全否定します。

         

         そのくせして、日本人以外の人が書いた「魏志倭人伝」は、妙に信頼を寄せ、「日本の皇統は決して長くはない。中国の方が素晴らしい」とウソの言説を放って日本を貶めます。

         

         当時の日本と中国は、現在と同様、日本海は東シナ海が広がり、容易に行き来できるだけの航海技術はありませんでした。

         

         海の向こう側の中国大陸の人々は、日本についての正しい情報など、ほとんど取れていないでしょうし、しかも日本の歴史家は西暦300年代に書かれた中国の歴史書を盲信する割には、西暦700年代に日本人が書いた日本の正史である古事記・日本書紀を信じないというのは、どう考えても合理的ではなく、「中国の方が日本よりすごい!」と思い込んでいる人が、自分の都合で歴史の事実を捻じ曲げているとしか、私には考えられません。

         

         

         というわけで今日は「世界で最古の国が”日本”である事実を否定する歴史学者たち」と題して論説しました。

         第二次大戦後、日本は日本の歴史について正しいことを教えられなくなりました。日本と戦争して原子爆弾を投下せざるを得ないほど手こずったため、二度と戦争をさせないようにしようと、GHQが正しい歴史を日本人の教えないようにしたと私は思っています。

         そして「世界最長の皇統を否定したい」「日本の歴史は、それほどが長くない。いや長くてはいけない」という自虐意識を放つことが、「私は一般の人よりも知識を持って、博識である。日本は実はたいした国ではない。明治維新で日本は豊かになったのだ!」という言説につながっているのではないでしょうか?

         そうした言説は、全く賛同できませんし、考古学的にも学術的にも科学的にも間違っています。とはいえ一旦そうした言論を発してしまった人からすれば、「今までの言説は間違っていました!ゴメンナサイ!」というのは自分のメンツ・立場がなくなるので、できないでしょう。まさに日本の財政問題と同じように、自分のメンツ・立場がなくなるという理由で歴史が捻じ曲げられているのです。

         私は、財政破綻のウソ言説をまき散らす経済学者と同様に、このような歴史学者を許せません。日本の皇統を守るべく、今後はこうした歴史問題についても取り上げていきたいと思います。

         

         

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            よくTVや新聞などで「英語をネイティブに話せるようにするためには、早いうちから英語教育をすべき!」などという論説をよく見かけられるかと思います。私はその必要がないと常に思っておりまして、今日はNHKニュースで、2/14(火)17:43に配信された「小学校の英語は3年生から学習指導要領の改定案公表」という記事について意見させていただきたいと思います。

           

           

           

          1.小中学校の英語教育の学習指導要領の改定案について

           

           『NHKWebニュース2/14(火)17:43 小中学校で教える内容を示した学習指導要領の改訂案が公表され、小学校の英語は3年後から3年生に前倒しされるほか、5年生からは「読む」「書く」を加えた正式な教科となり、授業時間も今の週1時間から2時間へと増えます。専門家は「小学校では授業時間をどう確保するかが大きな課題となる」と指摘しています。


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          • ”平時のムダ=非常時の安全”を理解せず、ひたすら無駄削減に邁進する大阪維新の会こそ無駄な政治政党です!
            Ode (10/21)
          • 大阪都構想とは大阪市役所を廃止するのではなく大阪市という政令市を廃止することです!
            Ode (09/19)
          • 政治主導よりも官僚主導・族議員の昭和時代に戻ることが日本を強くする
            Ode (09/15)
          • 京都大学の上久保靖彦教授による新型コロナウイルスの日本人集団免疫獲得説について
            Ode (08/25)
          • 最高益となった41社が巣ごもり需要を取り込んだとするどうでもいい報道と粗利益補償の必要性
            Ode (08/21)
          • よくぞ言った!経団連の山内副会長”熊本豪雨災害は一種の人災”発言の真意について!
            Ode (08/04)
          • 日本国民の人命よりも”オリンピック開催”と”財政再建”を優先する安倍政権
            棚木随心 (03/16)
          • 地獄と化した武漢の真実が日本に伝わらない理由(日中記者交換協定について)
            アホでもわかるから書く必要はない (02/04)
          • レバノンのベイルートとビブロス遺跡
            棚木随心 (01/22)
          • 四国新幹線の署名活動について
            ・・・ (12/14)

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